個展が迫ってきました。歳でしょうか・・・何故だか心静かです。



とはいっても、仕上げなければならない作業が待っている。ちょっと一息付いてキーボードを叩いています。



先日雪の朝、お隣鎌倉は鶴岡八幡宮の大銀杏が突然倒れました。ちょっと前に旧友の見舞いに行く前にお守りを求めて寄ったばかりです。その時は、まさかこの様な事態になるとは思っても見ませんでした。根が腐っていたとは残念です。僕も毎週のように地元の大銀杏を拝んでいるので他人事ではありません。でも根の一部を移植することで再生は出来そうだと報道では伝えられています。何とかそのDNAを伝えて欲しいと祈ります。
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さて、来週の20日から六本木での個展「厨子と酒器(乾漆)」が始まります。六本木は、イメージとして他界から遠いところと思われていると想像できますが、実は死と隣り合わせのような”地”ではないか・・・・・・と常々感じていました。


中沢新一の「アースダイバー」によると、銀座のような遊行地は「死界」に繋がっているといいます。高級クラブや宝飾店そして何よりも、その地名”銀座”は江戸時代幕府が京都から銀細工の職人を呼び寄せ銀貨を作らせた事から由来する。つまりお金そのものを扱う”地”だった。こういった”霽れ”を演出するアイテムを揃えている特別な場所の直下に「死界」は繋がっているそうだ。そして、画廊が集中するのも銀座だ。



六本木は、銀座とは大分違うが、同じように遊行地で”虚”の街だと思う。その意味で、他界ととても近いところにあるような気がしてきた。

(沼間五霊神社神社大銀杏)

















































さて、いよいよ個展です。




凡そ160年前、僕らの国は維新をむかえ鎌倉彫のルーツである仏師は廃仏毀釈により職を失った。新しい時代に向け、それまで培った技術を盆皿の工芸に転用し延命を図って今日まで来ている。しかし、時代の要求する新しい厨子を積極的に提案する形跡が全くない。何故そう言った流れがなかったかこれからの研究が待たれる。



そういった精神的な核を失ったにもかかわらず、35年前鎌倉彫の世界では、古典の笈(背中に背負う厨子)の模刻を徹底的に叩き込まれた。僕自身は「鎌倉彫とは何か」という課題を背負わされて今日まで来ているが、「新しい厨子の提案」が、その一つの答えだと思っている。その意味で35年間のエキスが総て入っていると言っていい。そして、そういった試みが出来る環境に感謝しつつ、これからも制作にあたっていきたい。



では、では。