これは1997年3月の慶応義塾大学日吉校舎内のある教室です。

僕は亡き親父と取り交わした「男の約束」?もあり,20年掛けて大学を卒業した。

・・・・・「今の受験勉強なんて本当の勉強なんかじゃない!大学に入る本当の意味が自分で分かった時に,自分で卒業するから」・・・・・と啖呵をきった。

ちょっとカッコイイこと言ったはいいけどホンマかいな................という思いもあり,30年後血便を出しながら最後まで残った英語の単位を取り(教科書一冊丸暗記してもパスすることが出来なかった)なんとか卒業まで漕ぎつけた。

かみさんの提案で卒業式の父兄参観には,先日大学入試にパスした当時小学校を卒業したばかりの次男に出席してもらった。

キャンパスで記念写真を何枚か撮った後カメラを息子に預けた。そして,フィルムを現像に出し仕上がった写真の中に「今日の画像」が入っていた。

僕が錚錚たるOBの挨拶の中,粛々と卒業式を慣行している間に,息子が大学の空き教室に入ってこの演出をしたらしい・・・・・・。

我が子とはいえ粋な計らいでした。