クドカンがおもしろい。

(TBS 昼ドラ『吾輩は主婦である』HPより)
昼の連ドラを観るなどと言うことは、まずないのだが、昨年の『タイガー&ドラゴン』があまりにも素晴らしい出来だったので、それ以来宮藤官九郎をマークしている。そして、今回の『吾輩は主婦である』だ。

かみさんが、新聞のTV解説欄を見て「斉藤由貴とクドカンが昼ドラとってるよ!。。。」っと教えてくれた。

何を隠そう、吾輩は大の隠れ由貴ファンなのである。

それは『土曜日のタマネギ』で決定的になったのである(このエッセイを大分前に書きました。けっこうおもしろいかも。。。→back file

そう、クドカンだった。

何よりあのテンポがいい。
実は、「GO」→(back file)の脚本も彼なのだ。あんなシリアスなものを、そう重くなく表現する術を持っているところが凄い。

笑いとシリアスは裏表だが、その転倒のスピードが絶妙で、ほぼ同時に起きているように感じるほど。まるで竹中直人の「笑いながら怒っている」人を見ているようで、笑いながら涙してしまう場面が続く。

人間の愚かさや、人生の儚さ、それらすべてを包む人への愛おしさ.......だめだ言葉じゃ伝わらん。

日本が誇る文学者を一人上げろと言われれば、迷わず「夏目漱石」をあげる。なかでも『吾輩は猫である』が一番だ。

僕は十代の頃、自分のやることなすこと全てが滑稽に見えて、きっと自分はいつか「座布団に蹴躓いて、多々良を踏みつつタンスの角に頭をぶつけて死ぬ。。。」という強迫観念をもっていた。

でも、何ごとも深刻に考えがちな僕にとって、この観念は救いでもある。つまり、自分や人間をカリカチュアする第三の自分が、いつも、そうでない自分を冷静に見ることになるからだ。落語が好きなのも、そういったことだと思う。

(TBS 昼ドラ『吾輩は主婦である』HPより)
人の一生なんて儚いと言えば、儚いものだ。でも、それだけに面白可笑しく、楽しく生きたいもの。(何かまじめ。。。)

そんなクドカンの今後が楽しみだ。

さてさて、オーダーがこなせず仕事を放棄する前に、今年は恒例の銀座石川画廊さん、そして、六本木はSAVOIR VIVREさんの個展をパスさせていただくことになりました。

ドタキャンするよりましかな〜っと、ちょっと不本意なのですが、この分だと身体が持ちそうもないので、仕方ないかな。。。と甘えつつ反省しておる次第です。

これを機会に、新たな創造性を発酵し醸造できるものと思います。
では、では、それにしてもドイツは凄い。。。。。

(7月1日)

(現在の pc 待ち受け画面です  大銀杏 pm 3:41)