東日出夫 urushi-art.net Today's image 年賀状制作中の巻

昨年の賀状の評判が良すぎて、今年は同じペインティング作法をあえて取りませんでした。なので今回は、月並みのアブストラクトです。

色の持つ力に圧倒されて、表現内容が霞みそうになることとの闘いです。

正直言うと、ウェブの画面では、このコンセプトは生きません。キャンバスサイズが縦2.5ｍ横4.0ｍ程で見上げるほどのスケールが必要でしょうか。

今年は、特別いい年でもなかったのですが、恒例のSAVOIR VIVREでの個展も済み、やはりホッとしているのでしょうか。それとも暮れも押し迫っているからでしょうか。

何故だかゆったりと、そして、楽しく「ああでもない、こうでもない」と、絵の具、彫刻刀、筆、スケッチブック、カメラ、そしてＰＣを十二分に駆使して遊んでいます。

もう、お気付きだと思いますが・・・・・元の素材は↓↓です。

そう、パレットであります。

誰かさんが言ってました。下手な絵を描くぐらいならチューブから捻り出した絵の具そのものをじっと見ていた方がいいと。

それを言っちゃ～おしめーよ。でも、悔しいけどほんとです。

えっと、この先は、賀状作業をしながらなのでＣＭ？じゃなくって、しばらくお待ちを！ひきつづき更新をつづけま～っす.。数分後に.........................

結局、SAVOIR VIVREのオーナーと店長に葉山の蕎麦屋で忘年会を兼ねてゴチになり、昼間っからかなり飲んだので気絶（ご馳走様でした～zzzzz）

つづき................

pc soft の photo shop は、絵心があり、上手く使いこなせれば深く深く楽しめる。ただし、相当工夫しないと単なる手抜きにしか見えなくなってしまう。そこが一工夫必要なところ。

機械と手作業とのコラボが photo shop との醍醐味。肉筆と手の触覚をどう出すかが勝負。

口で言うのは簡単だが、実際はなかなか上手く行かない。結局、印刷は印刷ということで済んでしまう。この時期、無限に時間があるわけではないので、これは仕方がないことでもあるのだが・・・・・・。

部分と全体。全体と部分の反転。アブストラクト表現は、人間のもつ観念のデジタル観とアナログ観のモード変換に着目して生まれたものに違いない。

子供の好きな俯瞰図は、僕らが未だ鳥だったころの DNA の残像。そして、極微の世界を原寸大の感覚で覗こうとするのは、アメーバーだったころの郷愁だろう。これらの原始の残像を追体験するのがアブストラクトの本質だ。なんてねっ。

そうこうしている内に印刷が終了しそうだ。おまけにインクがなくなりそう。それにしてもインクジェットプリンターのランニングコストは馬鹿にならない。冷や冷やしながらの作業となる。研究費に何十億と注ぎ込むのだから仕方ないか。。。

（2007年賀状）

来年の干支は「子（ねずみ）」。今年の干支（猪）ともあと２７時間ほどでお別れです。

ところで、来年の年賀状をお見せするわけにはまいりませんので、下地となった素材だけをここでお見せしましょう。

大分前に葉山の海岸で拾い集めた美しいゴミたちです（先日、SAVOIR VIVREにお見えになったＨさんのお宅の直ぐ側でした）。
　
さてこの素材たちがどの様に料理されるか..............請うご期待。

それでは・・・
みなさまに於かれましては、来年がいい年でありますよう心よりお祈りしております。

では、来年も　http://urushi-art.net　を御贔屓に。。。