(東京アメリカンクラブ企画展示招待カード) |
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東京アメリカンクラブ Genkan Gallery Card が届いた。招待状は、30枚限定なので、残念ながら僕の知り合いには殆どお出しできない。僕の作品を一度も見たことのないアメリカの方々のことを考えて、作家活動30年の全体を見渡せる展示を考えたので、言わば幕の内弁当のような感じになるのも仕方ないかな・・・と思っています。 ここ十年、特にブッシュ政権以来のアメリカのイメージは、僕の中でひどく落ちてしまった。お陰でオバマ大統領への期待は、そのリアクションで大きい。思えば僕ら昭和世代は、キラキラと輝いていたアメリカ文化の洗礼を受け育った。今の日本では文化を牽引するのは、アニメを筆頭とするサブカルチャーだが、当時は、大戦後の混乱から抜け出て、皮肉なことにアメリカの様々なサポートを受け敗戦からやっと立ち直って来たところだった。なので僕らを魅了するものは殆どアメリカ発の文化だった。 音楽は、もちろんアメリカンポップスが牽引し、インテリは Jazz と相場は決まっていた。当時普及し始めたTVが放映する番組の中でも、アメリカの香りのするものは、豊かでどこか洗練されていた。 『うちのママは世界一 』『ビーバーちゃん』などのアメリカのホームドラマは豊かさの象徴で、ビバーの兄の悪友が訪ねてきて勝手に冷蔵庫を開けて、中にある大瓶に詰められた牛乳をがぶ飲みするのをヨダレをたらして見入っていた。 |
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(『うちのママは世界一』) |
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お薦め・・・・ 中村八大出演 『夢で逢いましょう』 お薦め・・・・ 植木等「お呼びでない!」 「シャボン玉ホリデー・エンディング」 5分位からです.... |
ちょっと前まで、僕のこの世で一番お気に入りの曲は『ジョニー・エンジェル』でした。実は、この曲を歌っていたのが『うちのママは世界一』で長女役を演じていたシェリー・フェブレー です。因みに二代目の弟役は、エレブスプレスリーのそっくりさんでしたが名前は..........忘れました;;;(YOUTUBU 『うちのママは世界一 』をご覧下さい)。 こういったアメリカン文化の影響の元、日本の大衆文化は成熟してゆくことになります。この間『文化』を牽引するのは、今とは違ってストレートにカルチャーそのものでした。『夢で逢いましょう 』や『シャボン玉ホリデー』を演出構成するのは、アメリカ文化そのものから強く影響を受けた脚本家達で、自ずとこういったバラエティー番組の底流にはアメリカの香りが漂っていました。 『シャボン玉ホリデー』のエンディング曲だった「スターダスト」に、毎週癒され、お陰でこの曲は、その後の自分の音楽嗜好を決定づけたと言っても過言ではありません。 当時、小さな我が家の柱にはベニー・グットマンの新聞の切り抜きが貼られていました。それは、若かった親父がほんの少しグットマンに似ていたからで、お袋がこっそり貼っていたようです。。 十年後、ベニーグットマン・オーケストラに所属していたライオネル・ハンプトンの STARDUST を経て、その後ライオネルハンプトン楽団に所属していたクリフォード・ブラウンの STARDUST に繋がり、更に十年後ウィントン・マルサレスの STARDUST に出会うことになります。 |
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(DM) |
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十代二十代では音楽で、そして、三十代ではモダンアートでアメリカは僕を魅了し続けました。ということは、自分の感性の基盤を造る上で一番重要だった頃にアメリカ文化の強い影響を受けたことを意味します。そういった事情から、今回アメリカンクラブであちらの方に自分の作品を展示することは、十分に理解を得るだろうという妙な自信があります。 勿論、僕ら日本人の古層からの声に耳を傾け、そして、日本という文脈に拘ったものが表現の基本となると思いますが、でも、それを掘り下げてゆくと日本とアメリカの違いを超えて”人間一般”としての普遍性に行き着くと素朴に信じる自分がいます。 それは、ドイツでの個展のときにも感じたことで、日本人の好みとドイツの方々の好みに、まったくズレはありませんでした。そこが、アメリカの方に僕の作品が受け入れられるだろうと思える根拠になっています。そして、この三十年、所謂東洋と西洋の表現の統合を意識してきたこともあり、それ故日本人でない方々が僕の作品をどうご覧になられるのか興味津々というところです。 |
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(DM) |
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ナットキングコールのSTARDUST 欧米人が、最も詩情を理解し、発音も表現力も日本人の歌手の中で群を抜いている・・・と絶賛した美空ひばりの STARDUST を 是非....... 「シャボン玉ホリデーのエンディング曲」...... ロスインディオス・タバハラスのStardust ...ギター演奏です |
ここ数年、まったく英語を話していないのですが、オープニングパーティーをはじめ会期中の質問には成る可く丁寧に応えたいので、オバマさんの勝利演説に目を通し、そしてオールディーズの懐かしの曲の詩を口ずさみ、我が耳をアメリカンモードへと切り替えつつある、そんな去りゆく風薫る五月の末であります。。。 Stardust And now the purple dusk of twilight time Steals across the meadows of my heart High up in the sky the little stars climb Always reminding me that we're apart You wandered down the lane and far away Leaving me a song that will not die Love is now the stardust of yesterday The music of the years gone by Sometimes I wonder why I spend The lonely night dreaming of a song? The melody haunts my reverie And I am once again with you When our love was new and each kiss and inspiration But that was long ago, now my consolation Is in the stardust of a song Beside a garden wall, when stars are bright You are in my arms The nightingale tells his fairy tale Of paradise where roses grew Tho' I dream in vain In my heart it will remain My stardust melody, the memory of love's refrain ●スターダスト Stardust 作詞:ミッチェル・パリッシュ 作曲:ホーギー・カーマイケル 1928年(「Star Dust」の曲名で歌詞なしの登録) 1929年(「Stardust」の曲名で歌詞付き楽曲として登録) 《ヴァース》 そして今、夕暮れの紫の黄昏が 僕の心の草原にしのび込んでくる 小さな星が空高くのぼり 僕らが離れていることをいつも想い出させる 僕には消えることのない歌を残し 君は小道をさまよいながら遠ざかっていった 恋は今、過ぎ去った日々の星くずとなり 過ぎ去った歳月の歌となった 《コーラス》 時々僕はある歌を夢に見て 何で孤独な夜を過ごすのだろうか?と不思議に思う そのメロディーが夢の中に入ってきて 気が付くと僕はまた君ともう一度一緒にいる 僕たちの恋が始まったばかりのころは どのキスも何か新しいことを知り、ときめかせてくれた でも、それは今ではもう遠い昔のこと 今の僕の慰めは歌の星くずの中にある 庭園の壁にもたれ、星の輝きを浴びながら 君は僕の腕の中にいる ナイチンゲールがおとぎ話を語っている バラの花がいっぱいに咲く楽園のおとぎ話を 僕の夢はむなしく終るけれども この星くずのメロディーが 恋の調べの想い出が 心の中にいつまでもくりかえし響き続くことだろう |
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