とうちゃん...........ティッシュくれ。。 先日、この春社会人になった次男が、四連休が取れたらしく久し振りに帰ってきた。晩飯を済ませて、かみさんと何とはなしにTVを見ていると......... グスン.......ちーん。。 グスン.......ちーん。。。 くぅー ちーん。。 横で激しく鼻をかんでいる息子は、さっきからネットでアニメを見ているはず・・・ 目を懲らしてよく見ると涙をぽろぽろ流して泣いている・・・183cmもあろう大男がいい歳をしてマンガ見て泣くか? でも事実だからしょうがない;; 「アニメ版『時をかける少女』以来だな、アニメ見て泣いたのは・・・」と息子の弁。 何見てんだ? エウレカ。。 エウレカって何だよ? ユリイカっていう意味だと思うよ。たしかギリシャ語じゃねーか。。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
『交響詩篇エウレカセブン』 |
エウレカセブンhttp://www.youtube.com/watch?v= QYlZ2EADOHM |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
その昔、東洋の男はよく泣いたそうな・・・・。 東洋では、男が泣くことを恥とするようになったのは、近代化の過程で西洋の侵略を受け、騎士道精神を善しとされるようになって以来という話を聞いたことがある。 それにしても、人目をはばからずアニメを観て大泣きできる感性は何とも羨ましい。 とは言うものの、ドラマを見てもまず涙をこぼさない私目も、昨日の晩に観たNHK BS世界のドキュメンタリー「プリズン・ドッグ」は危なかった。 最近は年のせいか、やたらとウルウル来て困る。昨日も健康診断の結果説明で市内の診療所の待合室でTVニュースを見ていた時、子供達が協力し合って料理する何ていうことないシーンでウルっときた。 えっ、俺ってこんなだっけと狼狽えたが歳かな。。 若い頃の僕は、自分に自信がなかったのだろう、いろいろな感情を抑えてストイックに生きていたように思う。そのためまず泣いたことがなかった。その点次男は、小さい頃からそれなりに成功体験が多かったのか、ある程度自分に自信があるのだろう、人目をはばからずよく泣く。小さいときは、サッカーの練習のミニゲームでも負けるとホントよく泣いていた。 最近は、女性の活躍が目覚ましい。だから、その分男はもっと泣いてもいいのでは。 |
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
先日、銀座厨子屋さんで「和楽」さんの取材を受けました。滅多に”川向こう”には出掛けないので、ついでと言っちゃなんですが都美館まで足を伸ばし「冷泉家 王朝の和歌守展」を閲覧。 「冷泉家」とは、京都にあって藤原俊成(しゅんぜい)・定家(ていか)・為家(ためいえ)3代が、相次いで勅撰和歌集の撰者となって以来、「歌の家」として存続してきた平安の王朝文化を今に伝える和歌守(うたもり)で、公家の日常生活を彩ってきた多くの年中行事や作法に従った歌会などを今日まで受け継いでいる。 雅な公家の生活を知る上では興味深いものはあったが、美しい”ひらがな”に出会いたかった僕としてはちょっとがっかり。和歌の香りを期待する方には、下手くそだが高揚した気分が、ライブで書かれた和歌の文字に乗り移っているのが見て取れて打って付けだと思う。 展示のコンセプトがそもそも平仮名になかったのだから、こちらが読み違えていただけです。なので藤原行成や小野道風、そして、本阿弥光悦らの極まった”文字のアート”は、そこにはありませんでした。 数年前、東博で開催された『書の至宝展』が、あまりにも素晴らしいものだったので、どうしてもそれと比べてしまいます。この展覧会に関する感想は、column「ひらがなについて」で触れていますので一度覗いてみて下さい(未だに「昼の月」に並んで可成りのアクセスがあります)。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(上野......東京都美術館前) |
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
たまの都美館は好いです。特にこの時期は、修行当時、先輩に混じって公募展にガンガン応募していたので、今でも近付くだけで搬入口の塗料の臭いや、雑多な材料の臭いが思い出されドキドキします。 そして、当時も今も、入り口前の消火栓にハッとさせられます。つまり現代美術の作品につい間違えちゃうのであります;;;30年以上このままでいるのには、何か訳でもあるのでしょうか......。(本当に作品なのかな。。)。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(都美館前の消火栓?) |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(上野の森) |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
さて、先日『東京生活研究所』山田さんの紹介で、銀座厨子屋さんで雑誌「和楽」の取材を受けました。来年の「和楽」新年号<世界に認められた天下一品>というコーナーで紹介されます。ちょっと大仰なタイトルネームですが、是非書店でお求め下さい(12月12日発売)。プロの聞き手とプロのカメラマンによる、HPとは違った紹介のされ方が、そこにはあると思います。 少しずつ、厨子が”特殊”なものとしてではなく、「今」を映す一風景として紹介され初めて来ていることは、作り手としては喜ばしいことです。 取材でもお応えしましたが、日常の器を扱う工芸では表現できない「死」や「愛情」といった、文学や哲学でしか扱われてこなかった精神領域を、特に「古文字厨子」や「蓬莱厨子」には盛り込むことが出来ます。そこが、本来鎌倉彫がもつべき他の漆工芸とは峻別される領域でもあります。 晩秋、久し振りの銀座は、拍子抜けするくらい暖かく、折角新調したお気に入りのツイードジャッケットがそぐわない感じでした。でも思いの外、人通りも多く賑わっていたので幾分かホッとしました。セーフティーネットを充実させるという民主党が頑張っているので、多少なりとも財布の紐は緩んでいるのかも知れません。とは言うものの綱渡りのような政治状況は変わりません。皆で内需拡大の方向性を模索していきたいと願う今日この頃であります。 それではまた。インフルエンザに御用心! |
page top |