『砧の音が風にのる』 DM
 
今年最後の個展のDMが出来ました。



発表するギャラリーは「陶彩」です。普段は陶芸専門のギャラリーですが、恒例のSAVOIR VIVREの個展が来年春に延期になり、ダメ元で陶彩さんにお願いしたら、間隙を縫うようにして、すんなり企画に入れて頂けました。感謝。



ただ、場所が新橋なのでちょっと気分的に”遠い”感じがしてしまいます。銀座ですと他にもいろいろ寄れるので画廊のハシゴやデパートの冷やかしも出来ますが、新橋となると”そこだけ”目指すことになるのが多少億劫かも知れません。一度寄ると自分のテリトリーが築けるので、あとは問題ないのですが・・・・。



そういえば何年か前、陶彩さんの十周年記念パーティーに招かれたことがありました。初めて出掛けたので地図を見てもよく分かりません;;;新橋にあったお気に入りのカメラ店「大庭カメラ」
(残念ながら昨年閉店)の前で”地の人”っぽい年配の職人風の方を見つけ地図を見せたところ・・・・「.......どこかで見たぁ名だね。。うん、この道をまっつぐ行ってと、四つか五つ目の筋を跨いだ辺りにあったと思うよ」。


「そうですか、ありがとうございました」  「い
、おやすい御用で」。  ”おおっ、ここは新橋だ”
このところ吉本興業に汚染された巷ですが、この江戸弁に身も心も清められた心持ちになったのでありました。
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さて、陶彩さんの個展の準備に追われる毎日ですが、秋も大分深まってきました。庭の山茶花も咲き始め、リスが蕾を探しに下りてきます。冬場食べるものがなくなると賢いリスは、椿や山茶花の蕾(結構旨そうです)を摘んで行きます。
 ”リス”という響きは、可愛いらしい感じがしますが、実物は只の鼠です。ち~っとも可愛くなんかありません。庭の立木の幹は囓るし、追い払うのに大変です。



とはいうものの、30年以上前の心理テストでは、僕の自己イメージはリスでした。深層心理で自分を象徴する生き物が”リス”だったと言うことになります。
 「リスのような優しげな顔をして、ライオンのように怖い奴だ」・・・とは、かみさんの言です;;;確かに小学生の頃は、ディズニー漫画のキャラクターの中では、犬のプルートとグーフィーに並んで地味なリスが好きでした。
 

 
植物図鑑によると、山茶花は、ツバキ科の常緑小高木に属します。ちなみに山茶花は、英語で”sasanqua”と綴ります。蕾も粒立ちがよくいい形をしています。ちょっと、ぱくついてみたくなります(お前はリスか。。)大して手入れをしている訳ではないのですが、今年も花付きが良さそうで蕾もたくさん付いています。



以前、鎌倉彫の資料を見ているとき”実”が描かれている椿の古典文様があり、どんな形をしているのか気になりました。みなさん花には目が行きますが”実”までは目が届かないのが普通。実はこんな実です↓。
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(実が弾けたところ)
どうやら、”松ぼっくり”の様な古典文様は、実が弾けた形のようです。この前も歩道の落ち葉を掃いていたら”ころん”と堅そうな種が弾けて落ちてきました。ん・・季節は移る・・・   じっと見るといい形をしています。



さてさて、久し振りのオブジェ制作は楽しいです♪ ”美術”という括り以外は、縛りがないのがその理由ですが、とにかく自由度が高いということは、こんなにも人を解放するものかと感心します。



そうは言っても、人は本人のもつリソース(情報資源)に限定されてしまいますから、その域を出ることはありません。でも楽しいことには代わりありません。




























日本のもつ伝統工芸の美は、時代とともに、そのリアリティーを失っていきます。これは仕方がないことです。でも、一度その古典美に魅せられたものは、それらが時代に埋もれてゆくという事実を悲しく残念に感じてしまいます。アナクロではない形で何とか「今」に復権出来ないだろうか・・・・・。そんなドンキホーテのような試みを、僕は三十年以上続けてきています。



今回のオブジェ(この言葉は好きではありません。でも他に適当な呼称が見あたらないのも事実です)も同じコンセプトで制作しています。とは言っても今回使っている古典文様は、歴史上何処にも見あたらないものです。それは、多くの古典文様を見たあとで、それらを抽象化して新たに作り上げた、その意味でオリジナルな文様だからです。でも、一見すると”古典”に見えるところが味噌です。
 
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謹賀新年

古典美を古典美として出しても、それは陳腐なアナクロです。古典美をある”新鮮さ”として提出しなければなりません。そこが、難しいところでもあり面白いところでもあります。



今回は”素材”そのものがもつ風合いを残すため、漆は木地が老けてぐずぐずになってしまった箇所(木口)に吸い込ませるだけに使いました。今で言えば、シリコンを木材の腐蝕を防ぐため使用するのと同じ手法です。廃材と語り合いながら作業を進めています。



外は雨です。東京都美術館の企画展冷泉家 王朝の和歌守(うたもり)展に出掛けるつもりが、雨で出鼻をくじかれ来週に回すことにしました。ほんと出不精で困ります。





柿の葉も大分色づいてきました。今宵は万葉の歌にでも耽るのは如何でしょう。。。

(朝焼けの公民館)
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