立冬だそうです。



いつものように、ほんと一年は速い。



今では菖蒲湯のような、日々の中で歳時を際だたせるささやかな行事はなくなってしまった。僕のおふくろは、料理は下手くそだったが、元旦の行事から始まり年末のすす払いまで小まめにやっていた。菖蒲湯や柚子湯など四季折々の行事も欠かさず、今でも、そのシーンを思い出すだけで菖蒲や柚子の香りが鮮明に蘇ってくる。音楽と同じように”匂い”にも分厚い記憶が刷り込まれている。
 
残念ながら、今振り返ると、自分の子供達に同じ様な行事をしてこなかった。これは、若い時分あまり自分を取り巻く状況を肯定的に捉えていなかったからかな~と思っている。これは結構反省点です。



いや、もしかすると高度成長期の真っ直中で”古い”匂いのするものは、”遅れている”と判断して捨ててきたのかも知れない。今思うと、僕らは捨ててはならない大切な日本の魂のようなものを結構気前よく捨ててきたのだ。
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このところ定期検診や歯医者の待ち時間など、ちょっとした時間を埋めるとき、ポケットに忍ばせた「江戸の歳時記」を繙いている。
 江戸の人々は、今と比べてそれほど豊かとはいえなかったのに、一年を通して毎日を充実して暮らしていたように思える。恐らく現在の経済的豊かさと比べると所得は低かっただろうが、その”幸せ度”は雲泥の差だったのでは・・・と思う。決してノスタルジックに感傷的に見ているのではない。比率として年間三万人を超すような自殺は、絶対になかったと思うからだ。



僕が、江戸そして東京が好きなのも、生まれが深川だからだが、こういった”情”というものは、野生の鳥たちが最初に出会った動物を親だと思うといった事情に似て、理屈を超えている。もしかすると(もしかしなくても?)僕が、吉本隆明を深く敬愛するのも、氏が下町は佃島で生まれ、門前仲町の私塾に通っていた・・・といったことが大きいのだろう。
 
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僕は今の生活に十分満足している。なので結婚を契機に住み続けているこの地逗子は大好きだ。でも、無意識のまた無意識を覗くと・・・・吾妻橋近くの本所深川や門前仲町辺りで漆刷毛を動かすのも何かいいな~と思っている



実を言うと、生前おふくろにに確認したことがなかったので、実際に生まれたところは、福住町だったか平井町だったか定かではない。大体深川界隈だろう位にいい加減だ;;;



ウィキペディアによると”江戸中期の儒学者・政治家、新井白石が、引退後、福住一丁目9番の辺り(当時、深川一色町)に妻と共に仮住居していた”とある。白石ときたら玄白と、僕の日本史観では刷り込まれている。そういえば、先日、神田神保町での古本市で『解体新書』の原書が、三百万円で出ているとTVの報道であったが、僕がお金持ちだったら絶対に買うのにな~とちょっぴり悔しかった。江戸の知をもっと評価していいのではと感じるのは僕だけではないのでは。。。

(福住町1丁目御船橋)
以前ここでも触れたことがあった.....かな?東京都現代美術館に行くのに半蔵門線「清澄白河駅」で降りて、美術館に向かってとぼとぼ歩いてゆくと深川江戸資料館がある。実は、この施設、僕の叔父が建てたのであります(これ自慢です♪)。入り口左に「建設施工・真木建設・乃村工藝社・・・」と案内板があります。この真木建設の棟梁が僕の叔父であります。



いろいろな意味で、この界隈は自分の出自に拘わっています。なので一層身近に感じてしまいます。



江戸の人々がもっていた情緒を「今」に蘇らせるには、僕らは、もう少し生活に余裕をもたなければなりません。いや、経済的な意味ではなく心の余裕みたいなものです。


江戸時代にあった親類縁者や、頼りになるご隠居や大家も今はいません。ご近所の繋がりもなくなり、地域のコミュニティーも消えてしまった今、僕らは、それらに代わる何かを新しく時間を掛けて創らなければなりません。多少お金がなくても何とか暮らしていける、確かなセーフティーネットを構築しないとダメでしょう。



民主党も、自民党がひっ散らかしたさまざまな歪みを、一つ一つ精査し修正しなければならず気の毒です。寝袋を持ち込んで各省庁に乗り込んで仕事を続けていると聞きますが、身体にだけは気を付けて頑張って欲しいと思います。
段々個展モードになってきました。のんびりと更新できるのも今週までとなりそうな気配。。



今日は暖かく、青空の下ご近所の公園でボールを蹴り久し振りに汗をかきました。お陰で、このところ400回手前で落していたリフティングもなんとか665回までいきました。
家に帰って湯船に浸かり、あ~幸せ♪とポン酢醤油なみの単純さです。。。



...........そんな立冬過ぎの霜月です。
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