『拓影展大 甲骨文字字典』
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今年最後の更新となりました。


思い返せば年初、今まで手に入れるのが難しかった、殷墟文字の古書をネットで買いまくった話をした記憶があります。そして、本日大晦日、今年はかみさんの身内に不幸があったので年賀状はどうしようか。。と考え倦ねて、取り敢えず図書館にでも行って「卯」の文様でも漁ろうと三日ほど前出掛けてみました。



図書館に行くと、どうしても吸い寄せられるように足が向いてしまうところが、やはり殷墟文字のコーナーとなります。今回も、また貸し出し禁止の魅力一杯の古書を見つけてしまいました。

革の表紙に風の初文で「鳳」と打刻(これが泣かせます)されているのを一目見て、そして「鳳」と読めた自分にも感心して、これは絶対に手に入れなければと決意しました。


・・・・と、ここまでは良かったのですが、ネットで検索するとヒットはしますが、すべて絶版。出版元の「木耳社」に問い合わせるも再版の予定もないとのつれない返事。ネット古書の大手「日本の古本屋」にもない。さてさてどうしたものか。「木耳社」という社名にもセンスを感じるのですが。。。
google を全面展開。とうとう見つけました。一番欲しかった『拓影展大 甲骨文字字典』、何と横浜は鶴見区豊岡町にありました。正価の¥8,400でしたが、Amazon の古本で¥25,200、¥24,150だったので、嬉しさのあまり値切ることも忘れ即決購入。
 次に欲しかった『拓影展大 金文字典』、これは大阪でヒット。送料を入れて¥7,400と格安。このお正月は、ただただ勉強とかじゃなく、ぼーっと目的もなくこの字典を眺めていようと今から楽しみです
実は今だから話せるのですが、何を隠そう今年の春、浅草浅草寺から始まり、根津神社、そして、秋は厳島神社と、こともあろうに引いたお神籤が全て『凶』でした。よくもまあ三度立て続けに出たもんだ・・と感心するも事故のないよう必要以上に気を使った一年でした;;;


ただ、僕にはジンクスがあって凶の出た年は、何か大きな幸運が舞い込む・・・・ことになってます。なので、何か大きな不幸と大きな幸運が前後して舞い込むなと、どちらの事態にも慌てず騒がず自然体で望むことにしました。
 三十数年前、鎌倉彫の修行当時、工房の隣の鶴岡八幡宮で引いた初詣のお神籤が「凶」。その年、神奈川県の美術展で準グランプリを取り五十万円獲得。当時の美術展では、破格の賞金額でした。そして、この歳の暮れ賞金を元手に結婚と相成りました(これが凶では・・・と云ってはなりません;;)

『鳳』
そう、今月に入っていいことがありました。でもこれは、今直ぐには口外出来ません。あと数十年経たときにホントいい話に醸成するはずであります。請うご期待。

(偶然写っていた像)
さて、今年もあっという間に暮れようとしています。政権交代の期待値が高く、大方の方がガッカリの一年だったことと思います。菅さんも期待はずれには違いないのですが、時代は最早、最もお金を使うことが下手な政治家に任せている場合じゃありません。加えて、景気も良くはなりません、っていうか、ここ二十年、嘗てない好景気だったのです。



1%の方々に対してお金が集中して集まり、残りの99%の人々は、いつか景気が良くなるのでは・・・・と好景気の実感が訪れるのを待つ二十年。日本全体を考えると、失われた10年と呼ばれた間も、雇用は増えて企業は、赤字のところももありましたが、全体として黒字がそれを上回っていたのが実態でした。



99%のお金が1%の人に集中し、残りの1%のお金を99%の人々が分け合う社会、それが今です(ちょっと大袈裟ですが)。



任せる政治から、引き受ける政治に・・・・と訴えるのは、今年一年繰り返し聴いて勉強になった、ビデオニュースドットコムの神保哲生さんと宮台真司さんのスローガンです。全ての領域で「お任せ」していると社会は、益々たちいかなくなるのは目に見えているのですが。













(バブル期に建てた横須賀プロムナード........まるで廃墟の様)
僕的には、菅さんも最後で一つ善いことをしたと思っています(何か一つでも善いことをやればokでしょう)。それは、硫黄島の遺骨収集の徹底を指示して実行したこと。島では約2万2千人の日本兵が戦死。日本政府は1952年から遺骨収集を進めているが、約1万3千柱が未収集のまま残されているという。



今年数少ない良い話の中に、日本人のノーベル賞受賞に列んでJAXAの小惑星探査機「はやぶさ」の帰還がありました。他の天体に生命があるか・・・・・という探求心は、元科学少年の僕としてはよく分かりますが、我が地球で毎年4万種の生物が絶滅している現実を前にすると、人間という生き物は、何とも矛盾した存在だな~と思います。

もし、探査機が持ち帰った塵に中に、一つでも生命の存在を発見したら大大大ニュースになること間違いありません。新聞は勿論、TVは一年そのネタで回せると思います。でも地球上で今、毎年4万種の生物が絶滅していることには無関心なのはなぜでしょうか。同じ意味で、僕らは、今のことに汲々として、今僕らが居るのはどういった経緯からなのか無頓着でいます。


どんな陳腐な理念であれ、国という共同幻想のため散っていった名もない一兵卒や翻弄された国民の犠牲があって今があることを忘れてはならないと思うのですが。いろいろ云われますが、菅さんは、残された遺骨収集をしたことだけでも首相になったことに辛うじて意味があったのではと思います(ちょっぴり寂しい話ですが)
  
 
さてさて、暮れも押し迫った30日に、漸くほんと漸くこの春SAVOIR VIVREの店長からオーダーを受けた『蓬莱厨子』が仕上がりました。一週間以上も緑青の具合を睨んでいましたが、どうしても雲紋彫刻部の仕上がりに納得できず試行錯誤すること一週間、お陰で新しい発見もあり、この拘りは無駄ではなかったようです。殷墟文字もいい感じに収まりました。やっと気持ちの中で新年を迎える準備が出来ました。



そうこうしている中、郵便でラッキョウが届きました・・・って何のこっちゃでしょ。。ラッキーラッキョウ??いえいえ、常滑はハカセ(常滑レポートでお馴染みの30年来の友人です)から、最近はまっている畑の耕作での収穫で、一月前に三年熟成黒味噌と一緒に送られてきたものに続き、第二便です。その時は、根の部分は捨てましたが、今回よく見ると綺麗に洗ってあります・・・・ということは、喰えるのか。。と根ごとぱくつきました。いけます。菊水四段仕込み淡麗甘口がお供です。

なんだかとても幸せな気分になります
 
 
いよいよ、今年もあと4時間あまり。速かったー。やり残したことが沢山あるような気がしますが、手を抜いた記憶もないので、まっ、ここは良しとしましょう。

来年も厳しい年になることは間違いなさそうですが、皆様におかれましても、どうか健康で幸多き年になりますよう、逗子の空の下、念を送りたいと思います。

今年一年 http://urushi-art.net ご贔屓戴き誠にありがとうございました。来年は今年以上に、工芸、そして日本の美術を、より充実させるべく精進しますので、本年同様応援お願い致します。



では、良いお歳を!
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