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「落書き錫研き Table」 Y邸
 
結局、PCを新調した。


旧PCからのすべてのデーターを移行したあと、ソフトのインストールを済ませ、ようやくPC環境が整ったところでの更新です。






今週、設計から木地制作まで、おおよそ一年を掛けて進んでいたY邸の『落書き錫研 Table』が完成し無事納めることができた。


 いつもは敬愛する大工牧野に天板は頼むのだが、今回は2.5m×1.1mという特注のサイズなのでY邸施工の設計事務所に一任した。作者としてはもう少し厚みが欲しかったとこころだったが、着席したとき膝が組めるようにという施主の希望で7cmで決着。イタリアまで出掛けて特別注文した椅子の脚を2cm短く切ったという無茶な;;話を聞かされていたのでここは納得。
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床が大理石で出来ているので、安定性と強度の点で脚のデザインは難航し、そのプライオリティーは下がる。従って設計事務所に一任。横に伸びたアームは多少気になりますが、機動性と安定性という点でぎりぎりOKといったところでしょうか。



これだけサイズが大きいと当然漆ムロには入らない。丁度季節は梅雨と盛夏だったこともあり、普段の作業場で塗りを進められ、漆の乾燥(漆は湿気があることで硬化します)で難儀することはなく幸運にも順調に作業は進みました。



今都内で一番お洒落な地だといわれる目黒のY邸は流石にゴージャス。施主は実業家なので来客も多いはずで、そのお宅のリビングに僕の作品をメインテーブルとしてお使い頂けるのは光栄。
 出来映えは・・・・脚のデザインは、僕の息が掛かっていないので国宝とまではいきませんが、重要文化財級とでもしておきましょう。



実は僕、漆芸家なのだが優れたデザインのプラスチック製品は結構好きだ。Y邸には、意外にもそのプラスティックの調度品がいくつかあり、それぞれが洗練されていてオーナーのキャパシィティーの大きさを感じ小さな感動があった。漆のものが、どこでもプラスティックを優越するということは決してない。適材適所、ものはあるべきところにあると、すべてが心地よく調和する。
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さて、大きな仕事が一段落し一息ついたところでPCを代えデーターを整理。今、没になった画像を拾っているところです。



ちょっぴりメタボなこの猫は、僕のジョギング&ウォーキングコースにあるブロック塀で惰眠をむさぼっていたところ?を撮ったものです。すぐ横には、横須賀線の電車が疾風のごとく通るのですが、この猫余裕です;;;。



な~んにも考えてないくせに、妙に思慮深く、そして思索的に見える猫という輩ですが、最近大分その心が透けて見えてきたような気がします。基本的に犬派の僕ですが、猫も案外いい奴に思えてきました。ご主人様抜きでも生きてゆけそうなところが自立していて感心します(この点負けそうです;;)。
さてさて、民主党への政権交代が目の前ですが、メディアも少しずつ変わってきているように感じます。正しい資料を隠し続けてきた官僚も、ここへ来て観念せざるを得ず小出しではありますが、新しい政治機構を構築する上で必要な資料が表に出てきています。これだけでも政権交代をする意味があったのではないでしょうか。



日本の道路にあてる事業費は、毎年8兆円ですが、これはEUのドイツ・イギリス・フランス・イタリアのそれを併せた額に相当し桁違いです。あの世界一といわれるアウトバーンをもつドイツでさえ2兆円です。


僕もドイツで個展をもった際、あちらの方に乗せてもらいましたが、アウトバーン進入路ですでに時速180kmで進入し(お尻の穴が縮まりました;;;)、本線では当然のごとく280kmで走行するくらいですから、大げさでなくチリ一つ落ちていたらタイヤがバーストし危険です。ですから、その整備は素晴らしいものです。そして、事故が起きた場合は、レスキューがヘリで現場に急行するそうです。その経費を含めて2兆円ですから8兆円という日本の道路に当てる額がいかに異常かわかります。



そういった予算の配分の組み替えが、民主党政権の目玉です。
   
今回、解凍じゃなく解党しそうな自民党ですが、20世紀の資本主義社会では、農村社会への再配分装置として有効に機能する政党でした。でも今は21世紀。おまけに超資本主義社会に移行し、尚かつグローバル化は止まりません。国内的には格差は広がりますが、国際的には、格差は縮まるのがグローバル化の姿です。中国を筆頭にインドやブラジルなど、嘗ての貧乏国は、ものすごく豊かになってきています。逆にそれまで豊かだった先進諸国では、所得格差は広がり、低所得者世帯は、後進国の所得に近づきつつあるというのがグローバル化の実相です。



僕ら日本人の給与は上がりませんが、BRICs諸国の給与は飛躍的に上昇しています。製造業などの第二次産業から、サービス業を中心とした第三次産業へ労働人口が移行するのが超資本主義の姿ですが、元々農業社会の手当を旨として生まれた自民党は、当然のことながら農家の支持を失います。



農村から都市へ労働を移行させる装置としての政党だった自民党が、その使命を終えるのはきわめて自然です。嫌みでなく「ご苦労様でした」と労いたいくらいです。その意味で自民党の再生は難しいので、日本では健全なる二大政党は成立しないかも知れません。
 
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(庭の露草) 
民主党の役割は、サービス業を中心とした第三次産業を支える新しいシステムを早く構築することになります。そうすることで、たとえば高速料金無料化が生きてきます。

つまり、企業の休日をEU 並に分散化すれば高速は混まずCO
2は減ります。サービス業に代表されるホテルや旅館なども、休日料金として閑散とした平日の分を上乗せする必要もなくなり、当然の結果として土日だけに限定された激務もなくなり、料金も妥当な額に下がり、僕らの社会は健全な労働形態を維持し回りはじめます。結果、高速料金無料化を土日に限定する必要もなくなります。



新しい社会は、僕らの持ち続けてきた「常識」を捨てなければ成り立たないようです。



高速料金無料化の提唱者・山崎 養世さんが仰るように、僕らの前に立ちはだかる「常識の壁」が乗り越えなければならない大きな壁のようです。



週明けには民主党の組閣人事が決まりそうです。 メディア報道も、一般うけする常識的な情報ばかり流さず、僕らのレベルを下げたところにターゲットをあてないようにして欲しいな~と願わずにはいられません。



ほんと、今年の夏はスカでした。季節は、たたらを踏みながら秋に移ってゆくようです。



本格的な秋も近づいてきました........ふと、中也の詩を口ずさみたくなる季節です。


中原中也「在りし日の歌」


   
  秋の消息


         はだへ   すが         
 麻は朝、人の肌に追い縋り
 
 雀らの、声も硬うはなりました
 
 煙突の、煙は風に乱れ散り
 

 
 火山灰掘れば氷のある如く
        かうき    
 けざやけき顥気の底に青空は
 
 冷たく沈み、しみじみと
 

 
 教会堂の石段に
 
 日向ぼつこをしてあれば
 ひかり  めぐ
 陽光に廻る花々や
                    ね
 物蔭に、すずろすだける虫の音や
 

 
 秋の日は、からだに暖か
 
 手や足に、ひえびえとして
 
 此の日頃、広告気球は新宿の
 
 空に揚りて漂へり
 
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