さて、何を書こうか・・・・・・

言いたいことが沢山あるような、かといって言ってどうなるのかいな・・・そんな日常の中にいる。

無意識に気になっているのは、中国現代美術の動向。

現代美術を最も活気を持って扱っている国はアメリカだが、そのアメリカが市場及び作家の排出国としてマークする国は中国だ。残念ながら、アジアの現代美術を牽引して来たわが国日本は蚊帳の外といった感が強い。因みに、アメリカを代表するオーックション会社サザンビーズにノミネートされている日本の作家と中国の作家の割合は、10:250(人)。ちょっとびっくりした。

丘敏君の絵画が約7億円で落札 中国現代美術の記録更新

2007.10.14
Web posted at:  16:49  JST
- CNN

香港(CNN) 英競売大手サザビーズのオークションに出品された中国の前衛画家、丘敏君(45)の油絵「処刑」が13日、中国の現代美術作品としては歴代最高値の290万ポンド(約6億9500万円)で落札された。(CNN.COMより)

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(CNN WEB SITE より)
奈良美智と村上隆は、今の日本の現代美術を代表する二人だが、先日開催された上海でのオークションでは、彼らとて中国の人気作家の半額以下(8000万円位)での落札価格。

経済の状況が文化と並行していることは理解していたが、最も先進的な分野で中国に抜かれたという事実は、様々なことを想起させる。

以前は、製造業を中心とした第二次産業分野では、人件費の安い中国の一人勝ちは仕方ないとして、最先端のITや自動車産業、そして、デザイン部門では、当分中国に抜かれることはないだろうと高を括っていた。近代化の速度と進展順序は、どこの国もそう違いはないだろう・・・といった素朴なイメージも、どの時点で近代化を進めるかでまったく違ってくることを今回のことで思い知らされた。中国の近代化は、指数関数的な加速度をもって全ての分野で進行しているのだ。

(奈良美智「幽霊アザラシ」)
こういった中国の現実を演繹すると、現代美術に留まらず恐らく僕の所属する「工芸」のレベルも中国のポテンシャルは僕らの想像を超えているかも知れない。

嘗ては、ジャパネスクといった日本ブームがあったが、最早欧米の関心は、日本から中国へと、とっくにシフトしているのだ。

バブル崩壊後の「失った10年」以降、小泉改革を経過して日本が右往左往している間に、中国は想像を超えるスピードで近代化を進めていた。一方、僕ら日本は、経済的なリソース(蓄積資産)は勿論、文化的なリソースすら消耗し失いつつあるように思える。

僕の中では正直を言って、文化という範疇では、絶対に日本は中国よりレベルは高いものと根拠のない自信があった。こういった自信がどこから来たのか・・・恐らく60年代以降の高度成長を直に体験した時の気分だろう・・・。大きな勘違い。


最近の中国のメディア(新聞・TVetc)の質も、「ミスター円」と呼ばれた榊原英資が言うように、日本の現状より論議の質は高いようだ。天安門事件も遠くになりつつある。(それにしても一連のTBSの亀田報道は酷かった)。
 
そして、中国のアメリカへの大学院留学生は、2000人を超え、日本は数十人に留まっている・・・・未来の姿も透けて見えている。

(2007.10.24. pm2:20 五霊神社境内)
足下に目をやると、社会保険庁や厚生労働省のデーター紛失・改竄・隠蔽、そして、テロ特措法によるアメリカ軍への自衛隊の給油が80万galを20万galと「偽装」する日本国政府から始まって、民間では地鶏だの、あんこだの「偽装」だらけで国中完全にモラルハザードが起きているわが国日本(メディアに至っては、相当深刻だが、これに触れるとエンドレスになるので止めます;;;)。

国民にとって重要な情報を伝えなければならない役割を担う新聞社は、購読の減少に歯止めが掛からず、結局載せたくもない特定の宗教団体の広告を載せることで凌ぎ、TV局は視聴率しか見ていない。最早、経済以外のものは目に入らない体たらくのTVを始めとするメディア。

こうなると、いくら「品格」本を連発しても、最早手遅れ?辛うじて残っているリソースをフルに使ってブランドを買いあさっているうちに気付くと中国は遙か彼方に.................


ありゃりゃ。。。普段TVに向かって罵倒している内容が、そのまま出てしまった;;;


でも、僕自身は案外諦めていません。ただ、ここで悪い根を絶つために全てをリセットしたいところです。特に、諸悪の根元である腐った役人天国の部分を何とかしたいと思っております。

と言うわけで、このところの国会中継を注視している今日この頃です。