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コロナ禍にあってか、あるいは個人的な環境の変化もあってか、本当に心の底から創作意欲が湧くまで、彫刻刀や漆刷毛を持たない!と決めていた。その意味で自分は、世に言う気が狂れた様に物を作るタイプではないことに最近気付いた(棟方志功の様なタイプではないと言う意味で)。 

確かに物を作ることの主な要因は、自分の場合手作業を介した「自己確認」になる。他にも手を動かすことが、生きることや生まれ落ちたことの不可解さや不本意さを多少曖昧にしてくれること、そして、そのしんどさを手作業に置き換えて解消させてくれることにあった。そして、それは今でも変わらない。
もちろん、歳もあって若い時の様に遮二無二制作に励むこともない。とても静かで穏やかに作品に向き合っている。たまにTVで日曜美術館等を観ると眼光鋭く作品を凝視して制作をする作家が映されるが、明らかに自分と違った人種の様にみえる。

人生の折々で、自分が選んできたことの中に大学への復学がある。略略五年に一度繰り返してきた。アメリカでは珍しいことではないが、僕の周りでは見かけない振る舞いになる。このことは、自分にとって人生の様々な場面で溜まったバグを解消させるのにピッタリで、謂わば人生の「再起動」に当る。

2013年に但馬に転居し再出発を誓ったものの、それまで築いた35年の結婚生活や家族を失ったことが大き過ぎて、その空隙を埋めるのは容易なことではなかった。全く後悔はしていないが。。
一大転換、一点突破全面展開を旨に選択したのは大学院への入学。70歳近くなっての学業は簡単ではなかったものの、本来好奇心旺盛であるし、理系も文系も興味を持っているので講義やゼミは新鮮で想像を超えて有意義だった。その意味で、完全に元はとった。人生100年時代、10代で習得した学問の殆どは更新されなければならないほど陳腐化しているし、恐らく5年単位で更新し続けなければ、今の「知」の広がりや深さについて行くことは難しい。その意味で院に入学したことは間違っていなかったと思う。

問題は、その後の仕事関係の変化だ。親しかったギャラリーの閉廊も大きいし、何より大きいのはコロナ禍だろう。これは全く計算外だった。本来、コロナがなかったなら今頃悠然と構えて彫刻や塗りをマイペースでやっていたはず。
 そして、外の環境も大きく変わった。個展をするには一等地だった六本木、銀座は最も危険なエリアになった。コロナは目に見える形でも、見えない形でも社会を大きく変えた。
それでも、ここにきてコロナとの付き合い方も少しずつ分かって来て、手探り状態ではあるけれども、コロナと同居している社会に向けた出品を試行する気構えも出来て来た。
 とは言うものの、コロナ後の社会は想像を超えているし、コロナは現在進行形でもあるので、エッジの効いた鮮明なイメージは正直湧いてこない。従って、普遍的な古典を題材として選ぶ割合も多いが、これは仕方がないと弁えている。

「迷った時は、古典に還れ」とは、よく聞かされた「おやじ」(博古堂故後藤俊太郎社長)の言葉だ。今、もう一度その言葉を噛み締めながら、多少重い足取りではあるけれど作品に向き合っている。そして、相当吹っ切れた気分で以前の様に心底楽しく刀を運んでいることはうれしい
それにしても、コロナ禍は大きかったなぁと。

そう、来年に予定されている個展は、横浜のギャラリー仲摩さんの紹介で、前橋でお母さんの代から続いておられる『君香堂』さん。地元足利での個展を考えていたけれども、ここには元気な画廊はないし困ったなぁと思っていた矢先だったので幸運。
 前橋はお隣群馬だが、車で一時間かからない。そして、街を挙げてアートで地域を活性化するべく地域の再開発を含め様々な企画を仕掛けている。そこも無意識に前橋を選んだ理由になった。

そして、何より僕の様な作風を地域の方はご存じないだろうなぁと、少し驚かせたい野心もある。

で、先々週、体調が今一つの中、君香堂さんを訪ねた。オーナーの新井さんは僕より年配と聞いていたがスタッフの方?かと見間違えるほど若くて美しい方でした。立地条件は良くないと仰られていたけれど、固定客はそれなりにお持ちの様で少し安心。
実は、体調が変な理由が、生まれて初めてインフルエンザに罹った故;;普段風邪をひいても熱が出ない質なのですが、38.5度以上出たのには参った。前の週にテニス仲間の友人が、お隣桐生でカツドン屋さんを始め、そこでテニス仲間の音楽好きが集まって三密状態でライブをしたのが拙かった。オーナは39.5度発熱したというしホントやばかった。

お隣群馬の太田市にある(といっても足利市内より近い)24時間診察を受け付けてくれる病院を紹介され出かけたら駐車場は満車。皆さん車の中で待機されていて物々しい態。患者は院内には入れないのでコロナもこんな感じなのかなぁと。。

もう三週間?経つけれども頭痛は続いているし鼻炎もひどい。こういうのを後遺症っていうのだろうなぁ。でも、テニスは再開。調子も上々。休んだことがよかったのかも知れないけれども筋肉痛💦 しょうがない、何日も終日寝ていたから....。
 
by Tamiko(姉の作品)
 
   ということで、朝四時起きで彫をしてしまうという、三十年前から変わらない生活スタイルが帰ってきました。これはこれで悪くない。そんな中、連絡が途絶えていた姉から手紙が届いた。足利市美術館を通して僕の宛先を突き止めた様で、体調も優れずまさかのときも近いと察したのだろうか。僕がこの世界に入る切っ掛けを作ってくれた恩人でもあるし、木彫を手がける切っ掛けも、哲学や中原中也を身近なものにしてくれたのも姉だ。本人は自分の表現の一部だと仰る漫画?も同封されていた。相変わらず上手いなぁと。

色々なことが内側外側で起きつつあります。

そして、来年五月の個展も楽しみな毎日です。

それでは、インフルエンザお気をつけて!
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