ダイアン・キートン
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  但馬から関東に移り、これでお洒落が出来ると楽しみにしていたところにコロナだ。必須のマスクがすべてを台無しにする。先ず、ひとの表情が見えない。目・口・頬・額・鼻etc 表情を演出する顔の部位は意外に多い。表情が豊かという意味は、これらすべてがそれぞれの意味を持ちながら、それぞれの関係性を築いたり壊したりする中で生まれるもの。

それと、当たり前だが、お洒落とは若者に限定されるものじゃない。

昨年の今頃は「Pinterest」で ART を中心に、癒し系の動物や懐かしいCMを連日眺めてコロナのダメージを癒していた。予想はしていたもののコロナもこう長引くと相当あちこちに”故障”が起きてきている。よく判らないが、無意識のレベルは可成り破壊されているのでは.......。

ということもあってか、このところシニアのファッションを中心に Pinterest を眺めているが、お洒落に「歳」は関係ないなぁと思わせられることが多い。特に、ダイアン・キートンという御年75歳になる女優のファッションには学ぶものが多い。そして何より、彼女自身がとても美しい。
 
  彼女の履歴を見てみると、確かに女優なので人並み以上に魅力的な容姿をもっているけれども、この歳になると皴も増えるし、所謂薹(とう)が立ってきて昔で言えば「老醜を晒す」のが一般的な在り様だ。

ただ、シニアできちんとお洒落をしているひとは、単に表層のファッションに凝っている訳ではなく、その人自身が歩んできた人生の軌跡と中身を、どう衣装やその他の装うものに語らせるかということ。なので、ファッションとは、その人の為人(ひととなり)のメタファーでもある。
もちろん、若い頃のダイアン・キートンはとてもチャーミング。でも、皴だらけになった現在の彼女と比べたら(あまり意味のあることではないが)どうして、どうして甲乙つけがたい。今の彼女の方が魅力的かなぁ。
ここに来て、コロナとの付き合い方というか、情報処理を含めた心のバランスのとり方が大分会得できてきたように思う。何が足りないか、何が過剰なのかを修正する勘がつかめてきた。そういった中で無意識に自制してきた「お洒落」は、僕ら人間にとってとても重要な振る舞いであることにも気付きはじめた。

なので、このところ出来る範囲でお洒落をするようにしている。
 緊縮モードが続く中で一番削るのは、企業で言えば広告宣伝費。個人で言えば、余暇や遊興費、そして、装うことの経費を抑えてきたはずだ。実は、これらの出費は、緊急時の始めに誰もが抑えるところでもあるので当たり前の振る舞い。

ただ、「お洒落をすること」は、心のビタミンでもあるので長い期間欠乏すると結局身体を壊すことになる。
 
.... で、鬱陶しい髪を短くしカールアイロンを買い、薄くなりつつある前髪をカール。懐かしい。何十年も前、ヘアードライヤーでそうしていたなぁと。。

カールは楽しいのですが、耳と人差し指を火傷💦 ボケも進んだのかと思っていたら皆さん若くても同じ様なポカをやっておられる。お洒落も色々配慮は必要。
中田英寿は、イタリア仕込のテイストで数少ない日本男児で格好いい男。ファッションって、結局表層の装いではなく、「中身」なんだよなぁ。。Pinterest を眺めていても日本のメンズモデルはサクッとスルーする。全然格好よく映らない。容姿では欧米のモデルに遠く及ばないし、ならば中身はというと原発もオリンピックも止められない国民とあらば尚更だ。もちろん、自分を含めて無茶格好悪く思えて仕方ない。

そんな中、日本女性は別格で、山口香さんや、有村裕子さんのように、権威に臆することなく、きちんと自分の意見を言えるメダリストも居ることは救いだ。今回は、テニスの錦織圭も無理強いするオリンピック開催には批判的な見解を述べていて見直した。数年前ケガからの復帰戦のATP ツアーで優勝し、その際の記者会見の席上に海外メディアはゼロだったことに触れたことがあった。つまり、海外記者は、政治に関しても個人の意見をきちんと持たない日本人プレーヤーを取材したところで始まらないとスルーする。当たり前だ。忖度の上塗りなど取材に値しない。
緊縮財政でお金がなくても十分にお洒落は楽しめる。それでなくてもCoronaでリビドーは減衰するし「生=(性)」のポテンシャルは落ちる。上図にあるように2020年度の婚姻数は、Coronaの影響(対面でのコミュニケーションの忌避)をモロに受けて大きく減少。若い世代の恋愛も大きく減ったと聞く。恐らく、「お洒落をすること」の中身もCoronaが大きく関与しているはず。

やはり、ここは積極的にお洒落をする方が、リビドーも自己免疫機能も上向きになるはず。イタリアは、欧米の何処よりもCorona感染数が多かった国。でも、恋愛が減ったという話は聞かないし、多分変わらず人生を謳歌しているのでは。。見習いたい。





 
イタリアンファッション
ということで、風薫る五月もあっという間に過ぎ、Coronaとお洒落は切り離して、楽しく豊かに生きることの大切さに気付いた梅雨の走りです。

では、では。
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