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『土曜日のタマネギ』とても好評のようで嬉しく思います。

僕も、読み直してみたり、聴きな直してみたりしてみました(100回以上聴きました💦)。


今日、知り合いのgalleryのオーナーから仕事のお話を兼ねてお電話を頂き『土曜日のタマネギ』を今まで聴いたことがなかったので、あらためて聴いてみると歌詞も曲も素晴らしいとのこと(併せて back file 「続・恋するミトコンドリア」も気に入って頂いたようです♪)


みなさんお気付きでしょうか?.  斉藤由貴バージョンのバックコーラス....アカペラ・コーラスにはデビューシングルの発売を翌月に控えていた久保田利伸をはじめ、亀井登志夫、武部聡志、崎谷健次郎、谷山浩子、さらに担当ディレクターでもある元甲斐バンドの長岡和弘が参加.........Wikipedia より
(5/25訂正:歳はとりたくないですね、失礼しました)
斉藤由貴の歌唱力というか表現力は、僕らが普段気付かないうちに下意識に抑圧しているというか、恥ずかしくて表に出すのを躊躇っている情緒のような何かを、曲と詩の力を借りて素直に表に晒すところにあると思うのですがどうでしょう。。。


谷山浩子さんの世界は、一応従来のフォークソング畑の流れを汲むニューミュージックというかJポップスに所属すると思いますが、詩も曲もまったく独自で、童画のような、そしてメルヘンとしての幻想の世界へ僕らを誘います。ダリのようなシュールさとは違っていますし、どちらかというとアンリ・ルソーの幻想絵画に近いファンタジーといった方が良いかもしれません。「幼い」ということを肯定的に捉える優しさもありますし、勇気もあります。そこが、情緒的で中身空っぽな大方の日本のフォークソングとの違いです(ボブ・ディランの様な芯のある元祖フォークソングとは雲泥の差です)
 

僕は男なので「少女」の気持ちや情緒みたいなものは分かりません。ただ女子は、明らかに男子より早熟なのは承知しています。「一姫二太郎」と言われるように、母子分離不安も少なく、言葉も早く、免疫力も強い女子を先に産んで育児を学んだあとに、すべて弱く産まれ出て、育てるのが難しい男の子を後から産み育てるのが順序として適っているということ。
『土曜日のタマネギ』で触れましたように、20代初めの僕は、既に女子の方が、男子より色々な意味で優っていると認識していました。もちろん、「表」の世界では何となく男が立てられ下駄を履かせてもらっているということも承知していましたが、実相を見ると、どう考えたって女子の方が強いのです。


当時、文芸評論家の小林秀雄が言ってました「敏感な男は、女に、ある恐怖心を持っている」と。そう、剣術の達人が、相手の力量を対面しただけで察知する様に、馬鹿な男じゃなければ女性の手強さや逞しさに気付いているはずです。僕なんか、小学校の低学年の時に散々お世話になりっぱなしだったので頭が上がりません(宿題、忘れ物等々)今も;;。
今もエンドレスで『土曜日のタマネギ』を聴きながらPCに向かっているのですが、鎌倉彫の修業当時、毎日朝の4時まで勉強していたので当たり前ですが、飛ぶ鳥を落とす勢いで公募展等に入選・受賞していましたが(当時スーパーマンって言われてました)、自分の内面では「ぜんぜんアカン」という声が聞こえていました。


それは、自分の表現の出所が「男社会」にあるということ。これって、どこか軟で万人の深いところまで届かねぇなぁ。。。っていう不安が過っていたのです。分かりやすく言うと、表現が、観念的なんです悪い意味で。そこで考えました、女性から「盗もう」と。

pinより
今では当たり前になっていますが、特に美術の世界では女性の活躍が目立ちます。先進諸国では、唯一日本だけが生産性が低く、そのため経済成長率も低く推移してる状況が続いていますが、なので余計に男子が美術界・工芸界に参入してきません。これは裏を返すと、「男は家の大黒柱」でなければならないという世の中一般の規範が色濃く残っていることの証でもあります。


これ、よく男社会を女性が非難する口実にしますが、元はと言えば、世の母親が男の子をそういった風に育てていることに根本原因があります。なので男から言えば、女性一般が、世の拙い規範に沿って振舞っているから、ブーメランのように自分たち女性に負の遺産として還ってきているに過ぎないんじゃないか、って突っ込みたいところです。


とはいうものの、僕ら男性が、女性から学ばなければならない状況にあることに違いはありません。

pin より
 
この時期どうなさっているんだろう...... と谷山浩子さんのオフィシアル㏋を覗いてみました。案の定、ライブコンサートを軒並み中止するお知らせがインフォメーションされていました。厳しい状況を察して、延期なさったコンサートのチケットを購入しようとアクセスしましたが、延期なさったコンサートのチケットも今は購入できません........グッズでも購入しますか。いや、僕も事情は同じでした。


そう、ここ数日 YouTube で斉藤由貴のアルバムを聴きまくっているのですが、もちろん谷山浩子さんの歌詞や曲は頭抜けて素晴らしいのは言を待たないのですが、他にも名曲が残っています。それは六八コンビ(永六輔/中村八大)に続く昭和の名コンビである作詞 - 松本隆 / 作曲 - 筒美京平の『卒業』、『情熱』、『初恋』。


......
制服の胸のボタンを
下級生たちにねだられ
頭かきながら逃げるのね
ほんとは嬉しいくせして
......


これまるでデジャブ。。

中学の卒業式、最後の校門で、まったく同じシチュエーションでした ;;思い返すと、こちらも意識していた超可愛い下級生でした(心の中で ウサギちゃんって呼んでました)

......表向き断り続けたのですが、同級生に「ヒューヒュー♪渡してやれよー! 」って突っ込まれ、流石にボタンは千切れなかったので別の何かを渡した記憶があります....。
 
 
こいつに突っ込まれました;; ↑ ↑
 
そう 松本隆・筒美京平コンビのはなしでした。。

『卒業』の歌詞ですが、これ、男が思春期の女の子の不確かな輪郭のない恋慕の情を、あるったけのイマジネーションを研ぎ澄まして写しとった切ない情念だと......そう外れていないように思うのですが。というか見事です。

ここまで来ると、男女という枠組みを超えるのでしょうか、普遍性というか。女性から見てどうなんでしょう「男の都合のいいような女の子像」をでっち上げている!って上野千鶴子あたりに突っ込まれるのでしょうか。。

ちょっと不安になったので昭和の隠れた名コンビ作詞:有馬三恵子/作曲:筒美京平・歌:南沙織、『17歳』、『色づく街』の歌詞をみてみた......
 
pinより
街は色づくのに
逢いたい人は来ない
母に甘えて打ち明けるには
あーすこし大人過ぎるみたい

......

この歌詞、もし男社会におもねって作ったものじゃなかったとしたら.....
女性は男より大人です。自立してるし。


...... でも、ジェンダーって「性」に負わせられた社会性を帯びたひとつの「幻想」なので、それは、それぞれの「性」の無意識の歴史をなぞるに過ぎないのかも知れません。。

「男と女」  <細胞同士、遺伝子同士が呼び合うような感じが本来的な恋愛の感覚>(『超恋愛論』吉本隆明)

気がつくと、お互いの細胞が騒めいて共振し合っている.... そう、色々こねくり回して考えてもいい回答は出てきません
 
まっ、その解は、芸能界きっての女ったらし、と男ったらしのお二人に、ここまで↓↓唄いこまれちゃ言葉がないということで、お後がよろしいようで。。
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