渡良瀬川と残月
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歳のせいか、どうも朝早くに目が覚めてしまう。それも4時とかに。こういったときは、長年の経験で無理をして寝ようとトライしても目は冴えるばかりなことは分かっているので、さっさと起床。そそくさと吉本さんの「心的現象論序説」の筆写を始める。

立冬も過ぎ、日の出も遅くなってきた。足利の朝はカラッと晴れて気持ちがいい。筆写を済ませると、つい近くの桐生川や渡良瀬川まで出掛けたくなる。先週末、ひんやりとした朝の天空に凛とした残月がのこっていた。最近はお気に入りのデジカメを放って、もっぱらスマホで撮る。画質もいいし何より画角がワイドでゆったりと撮れるところが気に入っている。

遠く赤城山が望めます.....
つい川沿いに出掛けたくなるのは何故だろう.....。

むかし、といっても50年以上前になる、浪人中「ジャン・クリストフ」(ロマン・ロラン著)を深夜放送のパーソナリティだった加藤諦三さんに薦められて読んだ。確か、小説の書き出しが暗い川面からだった様に記憶している。主人公の出産シーンだったはず。小説など読んだことのなかった僕でしたが、何故がスムースに物語の中に入って行けた。

当時は、今より「水」への親和性は高かった様に想う。特に、澄んだ清流は見るだけで心が洗われるような心持ちになれた。
桐生川、渡良瀬川の堤をウォーキングやサイクリングする方は予想以上に多い。道路がそれ様に整備されていることもあるが、やはり僕らの「水」への想いは特別なものがありそうだ。

太古の昔に水棲から陸棲へと、僕らの祖先は、その生息環境を激変させた訳だが、その遥か遠い記憶は今も残っているに違いない。それが、川が近くにあるというだけで何故か心が鎮まる所以だろう。

もちろん良いことばかりではない、ここ最近は、予想を超える豪雨で、川の氾濫も珍しくはなくなり、ここ足利でも床下浸水が広域で認められた。

桐生川沿い多目的グランド
僕がほぼ独り占めしている桐生川沿いのグランドも、今年の台風19号で浸水し、西側の端にあったサッカーゴールが、150mほど東に流され無惨な姿になって普段めったに見せない「水」の違った一面を晒した。キャサリン台風以来72年振りの被害ということ。でも、今年だけで済まないような気がしてならない。もしかすると更に大きい被害をもたらす豪雨もあり得る。そう、常態化してもおかしくない。

流されたサッカーゴール
多目的グランドがしばらく使えなくなってしまったので、東に同じ距離で芝のグランドがあり、もっぱらこちらを利用するようになった。ただ腿の付け根の筋膜が劣化しているらしく、体感としては肉離れのような痛みがありトレーニングは自粛気味。そうすると筋力が落ちるのが露骨になるので、つい無理をして再発を繰り返す。歳には勝てない。

汗を流して渡良瀬川の堤に沿って帰途へ. ....見上げると天空には月と並んで木星や火星が瞬いている。

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今日は師走の四日。今年の一年は特別に早かった。

災害は避けたいが、近くに河があるということが、こんなにも心を潤してくれるとは今日まで気付きませんでした。

今年もあと一月を切りました。
毎日を大切に過ごせたらと願うばかりです。