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上の画像は、2018 FIFA W-cup で最も美しいと思えたシーン…(僕の中で)

「ドーハの悲劇と並ぶ日本サッカー史に残る重要な悲劇だったと思わされました …」。

これは長男曜介とやり取りしたメッセージのフレーズです(正しく至言)。そして背番号「3」の昌子は、チャラい槙野ではなく CBには欠かせない守備の要と大会前に共通した先発メンバーの一人でした。あのベルーギーの怪物ルカク(身長: 191 cm 体重: 94 kg)を完全に押えていました、身長: 182 cm 体重: 74 kgにもかかわらずです。
2018のW杯は、明らかに日本が次元を上げた大会となりました。そして、「日本サッカーとは何か」を具現して見せた大会とも言えます。大会前に岡ちゃんが「乾が化けそうだ」と言っていたことも当たり(僕も息子に同じことを伝えていました)守備も攻撃も一つステージを上げていたのは今後の日本サッカーにとって明るい材料です。
 
 そして、皆さんお気付きないと思いますが、次期世代に間違いなく日本を牽引する選手がいます。彼の名は堂安。現在、オランダのFCフローニンゲンに所属するMFです。中島と並んで、今回のW杯に選ばれずに惜しまれた選手です(何故彼らを同行させなかったのか協会に突っ込みを入れたいところです)

FIFA U-20 ワールドカップ韓国2017・グループステージ第3戦でU-20日本代表とU-20イタリア代表が対戦し、2-2で引き分けた。日本は開始7分で2失点する苦しい展開となったが、22分にMF遠藤渓太のアーリークロスをMF堂安律がジャンピングボレーで合わせて1点を返す。50分には堂安が鮮やかなドリブル突破からこの試合2点目を奪い、同点に追いついた。このまま試合は引き分けに終わり、3位でグループステージ突破を果たした。

乾や香川と同じく、身長はそれぞれ172㎝、164㎝と低いです。でもテニスやバスケットとは違って、サッカーでは、身長さを補える俊敏さや敏捷性(アジリティ)が強みとなります。

是非、この二人の名前を憶えていてほしいと思います。

追記
一人紹介するのを忘れました。チームに同行していた若手有望メンバーには入っていましたが、あまり報道されることもなかった高校生Jリーガー久保建英(17)です。彼のプレーは、小学生の頃からYouTubeで観て知っていました。初めて知ったときは何じゃこりゃと度肝を抜かれました。でも、僕が彼に感心したのはプレーより、前例を外れて小学4年生でスペインはバルサ(メッシの所属チーム)の育成年代に入部した時のことです。
 お母さん同行で地下鉄を乗り継ぎ練習場に着いた彼は、どういう訳か母親とケンカして(ここまでは普通の小学生)怒った彼は、たった一人で初めてのスペインで地下鉄を乗り継ぎ自分のホテルまで帰ったそうです。僕はその自立心をもって、こいつは凄いプレーヤーになるなぁと直感しました。

堂安






中島










久保建英
 2018W杯は、僕のサッカー人生の中で最も中身の濃い大会となりました。今年でJリーグ発足30年になりますが、そのリソースは、予想を超えて大きなものに育っていて今回の大会に十分活かされました(川淵さん凄い!)

そして、次期監督に、今回の西野采配の評価から、日本人監督がいいのか、やはりサッカー先進国の外国人監督がいいのか、いろいろ取り沙汰されています。僕自身は、未だ経験値の大きい外国人監督のリソースが必要と考えています。もちろん、日本人監督でもそれなりの結果は残せると思います。でも、本格的な地域に根差したクラブチームを立ち上げて100年以上の歴史(リソース)のある欧州から学ぶものは、想像を超えて大きいと考えています。

その象徴的存在がイビチャ・オシムです。大会前、今回の予選リーグの戦い方で最も難しいのはセネガルと言い切っていたことには驚愕しました。そして、日本サッカーを深く愛し、そのユーモアを含んだ思慮深いサジェスチョンは、二百年以上生き続けている仙人のようでした。
 
「サッカーは少年を大人にし、大人を紳士にするスポーツだ」(デットマール・クラマー)

たかがサッカー、されどサッカーで、僕自身サッカーというスポーツを通して多くのことを学びました。


 
デットマール・クラマー
十代や二十代前半の頃は、自分の内面に押し込められた暴力性(たぶん性的なエネルギー?)を、スライディングタックルやオーバーヘッドキック等、激しいプレーをすることで置き換えていたように思います。
三十代は、結婚と作家の卵だったことでサッカーをする余裕など全くなくブランクとなりました。そして、三十代後半は体力の衰えの自覚とシニアサッカーの存在を知らずにいたのでテニスに夢中になり(一応、逗子市の市民大会決勝まで行きました)。

そのテニス仲間に、地元に子供のサッカーチームがあることを知らされ、ならばと長男を少年チームに入部させ、その後次男も入部し、遂に僕はコーチになります。そして最初の合宿のイベントでPK戦があったのですが、ずっとボールを蹴っていなかったからでしょう不覚にも外しました;;。ところがです、息子はもちろん何人もの子供たちが「どうして東コーチは外したんだ(爆涙)」と僕に詰め寄って大泣きするのです。僕はハッとしました。こいつらマジだ。。生半可な気持ちで指導する訳にはいかないなぁと、一念発起しサッカー協会公認のコーチライセンスを取るため、夜間今のベルマーレ(当時の藤田工業)に通い、スポーツ医学、スポーツ経営学等七教科の講義と実技の指導を受け、学科は4年以内に合格するという縛りのある中、何とか試験を通り日本サッカー協会公認ライセンスを取得しました。

当時は全日本代表経験のあるスタッフからボランティアで、熱心かつ誠意のある献身的な指導を受けることができました。なので、今でもベルマーレのファンです。
 
次男邦介3年生?









次男邦介6年生
甲斐あって次男耕介のチーム(ALL Z)は、三浦半島大会優勝、県大会本戦ベスト8(マリノスに負けました) 清水草サッカー全国大会37位という金字塔を建て、未だにその記録は破られていません。勿論、好いことばかりではなく、コーチをしているとクレイジークレイマーな母親が党派を組んでありとあらゆる陰謀で足を引っ張ります。我が息子もその被害者でもありました。逆に、あの時ああすればよかったといった後悔も1%以上あります。そういう意味でもスポーツは、人を成長させるものです。

2018 FIFA W-cup は、明らかにグローバル化の影響を受け世界全体のレベルが上がったことを観せてくれました。次のW杯が楽しみですが、僕は70歳を過ぎています。果たして未だボールと戯れているのでしょうか。そして、テニスも続けているのでしょうか…。

先ずは、いま健康でテニスや、たまのドリブル練習が出来ていることに感謝ですね。

全日本代表の選手及び監督・コーチ・関係者の皆様、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。