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この秋のSAVOIR VIVREの個展は、40年前にタイムスリップして、当時ハマっていたキュービズムやヘンリー・ムーア、そして、アーキペンコへのオマージュを捧げる意味合いの彫刻を出品したいと思っています。ただ、彫刻は手間が掛かるのがネックです。むちゃくちゃ楽しいのですが。。

以前にも触れたのですが、近代化を組み込んだ日本では、あらゆる領域が前近代の在り様を否定して所謂西洋化へと突き進むことになりました。僕の修行先の鎌倉彫も例外ではなく、仏師の流れを汲む技術を何とかして西洋化へとシフトしようともがいた訳です。そこで注目したのがキュービズムでした。

具象から抽象へ、全体から細部へ…   近代化の骨子は「科学的指向」なので必然的にミニマルを志向します。鎌倉彫でいえば仏像の衣文に注視し、そこをデジタル化すれば西欧っぽくなります。











上の画像は、僕の修行した「博古堂」の工房長Eさんがデザインしたスタンドです。表向きは、社長の後藤俊太郎作ということになっていますが、実際はEさんのデザインのものです。とても才能のある方でしたが、何とも意地が悪く尊敬できませんでした。なので殆ど影響は受けませんでしたが、今見ると、やはり才能ありますねぇ。
 
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