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2009 --2017
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先週の土曜日、修士論文の中間発表があった。前日、僕のデータがあまりにも長いので(12分のところ13分30秒かかった;;;)担当教官から1/3の削減を指南されたまではいいのだが、当日タイトルの変更とページの入れ替えを、始まりの5分前(全員スタンバイする中データを書き換えていました。もちろんプロジェクターには映ってます;;;)に指摘されたときは、ほんとパワハラか?と思った。

入学して直ぐに初めての発表があった時は、パワーポイントというプレゼン用のソフトも使ったことはないし、未だ修論の方向性も決まってはいないしで、人前で話すことは嫌いではなかった僕でしたが、自由に話せるわけではないので、型を嵌められるとちょっと窮屈でテンパっていました。順番に回ってきた座長でしたが、隣の優秀なタイムキーパーY君に小声で「東さんまだ早いですよ。。いや;;;」とほんとフォローされてたじたじでした(Y君ありがと~)。

和田山図書館
仕事をしながらの修士号修得は、想像以上に甘くはなくて、僕の場合は、四年で卒業すればいいところを三年に短縮したのでなおさらです。結局、この六月に奨学金の受給を申請し残り十ヵ月は仕事は一切しないつもりで(卯辰山工芸工房の講座の仕事は別です)ほぼ毎日図書館との往復です(キャンパスの環境は申し分ないのですが、往復2時間は、さすがに時間がもったいない)。

作家という在り様と、学者という在り様は案外似ているところがあるのかも知れないと思う。というのも、僕の場合個展の一か月前に入ると言わばトランス状態になり、二週間前ともなると最早ハイになり過ぎて新作のアイデアが湯水のごとく湧いて出てくるのだ。これはもう双極性障害(躁うつ病)と全く同じ状態と言っていい。訳あって双極性障害の特性を調べたことがあるのだが全て重なったのには驚いた。ただし、真性ではないのでうつ状態にはならないのだ。そこが決定的に違う。何より意識してトランス状態に入れるのがプロかなと。。

フラッグを持っているのが優秀なY君です。E が僕です♪
そうなんです、ゼミの先生も発表前になるとスイッチが入っちゃうのです。もう目が行っちゃてます;;;発表前日だというのに、夜の十時過ぎまでゼミ生の最終チェックをし、大体がほぼ修正点の指摘になり「えっ、今からですか;;;」ってなります。もう、誰に突っ込まれても、他のどの教授に突っ込まれても修正すべきところはZERO、というところまで自分を追い込んでいるかのようです。

「せっせせ先生、そこを削除しますか!」てな具合で、もう聞く耳はありません。確信に満ちてます。あと数時間でプレゼンですから、ここはもう引かざるを得ません。
そして当日の朝、「ここのタイトルを変えましょう♪」「せせせ先生、あと十分でスタートですが」。どこ吹く風です;;;

大学兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科  教育課程の編成・実施方針

プレゼンを終えての感想は、一先ず13分30秒かかっていたところを11分台で終えたのは、1/3のページ削減を指南して頂いた担当教官の判断の正しさ故ということと、その勢で余裕をもって喋りに集中でき、てんこ盛りの情報量で機関銃の連射の様な当初の出来からは逃れられたことは大きいと思う。自分としては、予想以上の出来だと褒めてあげたい。

ただ、1/3の削減の喪失感は半端がない。修士論文で言えることは限られているということは承知していたが、折角捻り出した図(概念のオブジェクト化)をバッサリ切ったことの痛みも可成りなもので未だに自分の中で「納得できね~な~」と怨念たっぷりだ。

プレゼンと修士論文とは別物だということは分かっていたはずだが、リアルな現実とは乖離がある。そして、本番はこれからだということで、褌を占めなおして事にあたろうと自分を引き締めた。
一週間経って冷静さを取り戻すと、発表一週間前には、ほぼ98%の出来にまでもっていかないと、今回の様な後味の悪さになるということに気付いた(おせーよ!)。それと結局、責任は自分がとることになるので、自分の信じたことは、自分の責任で未熟であっても発表にまで漕ぎつけないとダメだということ(未だムカついてます;;;)。

救いは、数人の同僚や下級生から「とても良かった!」という労いの言葉をもらったことだ。「東さんが来年卒業しないように、今回のプレゼンにダメ出しをして潰してやろうかなぁ」という一級下の僕と同じシニアの親しい院生の冗談も嬉しかった。

そして、正式な論文はこれからが正念場。そして、納得できない点も多々ある中、担当教官の「問」で、自分が一体何をこのキャンパスで極め、それを修論にどう落とし込もうとしているのか・・・そのことに気付かされたことも今回の収穫だった。でもムカつく(自分の不甲斐なさと、何だか良く分からない何かに)。。