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「第8回がっせぇアート展」が、この11月11日より始まり、アウトサイダーアート・ディレクターの井上多枝子さんの講演「生み出されるものたちと、その捉え方の可能性ー障害のある人の表現についてー」を受講した。

講演は、障害者アートの関係者が多く参加しているとの想定から内容を構成しているはずだが、実際は、なにもご存じない方々にも配慮された講話になっていて聞きやすかったように思う。

院のゼミでも同じ様な感想を持つのだが、知的障害者アートに関しての話をする際、それは丁度40年近く前に現代美術の話を工房の仲間や、そこそこ美術に関心のある知人を相手にして話した時のリアクションに似ているのだ…まるでデジャブのように。そう、通じない。話せば話すほど??。

それは、倫理的な対応で障害者に寄り添ったり包摂したりしているのでは、本当に評価に値するアートとして作品そのものに向き合っている訳ではないのじゃないか……といった疑念を持たれているのが察せられる。
 現代美術の面白さや素晴らしさを言葉で説明するのに難儀したように、今、知的障害者アートの素晴らしさを伝えるのに難儀している。きっと後40年後には、今全国で200を超すという地域型芸術祭のほとんどが現代美術であるように、知的障害者アートを「障害者の制作したアート」というカッコつきの評価ではなく、作品そのものの質で評価する日が来るだろう(あと40年後に)。
修士論文の仕上げに追われ、間が空き失礼してます。

あと40年後にボーダーレス・アートが評価されると言いましたが、それはここ但馬の話で、世界は(=といっても欧米ですが)とっくにボーダレス・アートは正当な評価を受けて、実際高値で取引されているという。並行して、健常者(非マイノリティー)が抱える売り買いのダークな問題も同じ様に起きているというので、そのことで逆に裏が取れたという事にもなる。

そう、今回の「がっせぇアート」展での基調講演で演者の井上さんが関わる施設で、ある女性が作業台の上で粘土を使った作品を制作後、その上におしっこをかけるというお話をなさった。関係者の方々は、その意味がどういうものなのかある程度察しが付くと思われるのですが、全くそういった方々と接触のない方には、ただのエグイ話で終わってしまう挿話ではあった。

僕自身は、その行為=表現は、マーキングでありイニシエーションではないかと感じたのですが、会場からの質問では「如何なものか…」といったニュアンスのものだったので、これはデリケートなシチュエーションで、なおかつ際際なお話しなので、短時間で深まるテーマではないなぁと、ちょっと演者のお話の出し方というかタイミングが悪かったように思った(僕自身は深くていいお話だなぁと今でも感じてますが…)
僕は女性ではないので、正しい理解は出来かねると感じ、知り合いの女性にたずねたところ「それは男性的な理解の仕方で、本当の意味は、木田恵子さんの著作『子供の心をどうひらくか』を読んでください」ということで、紹介されて一年ぶりに目を通してみた。

残念ながら、おしっこに関しての同じ様なシチュエーションの話は出てこず、「野火におしっこを掛けるのは権力欲の象徴だ」という指摘にとどまっていた。しかし、このフロイド理論に基づいた、人間のあらゆる行為に関しての分析は真に見事で、何故木田恵子という優れた先人を、今の社会が紹介せずにいるのか不思議でならないと残念に感じた。

昨年 Amazonで、確か 1 円で二冊(間違えて)買ってしまっていたので、先週まで僕のところに休暇をとってユングを読みに来ていた息子に「おもしろいぞ~」と贈った。たぶん高く評価するものと思う。
 
 
 
 
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