『乾漆 ぐい呑み』 |
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結局、仕事場の隅に、ほったらかしてぶっ転がしていた乾漆を丁寧に仕上げて出品することにした。 仕上げてみると、極々小さい器のなかに古代の風が吹いているようでとても気に入っている♪ |
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僕は鎌倉彫り出身なので、この世界に入って最初に叩き込まれるのは「板彫り」、つまり平面的な板に浮き彫りをすることから始まり、やがて立体へと移って行くという仏師への流れを汲んでいます。 何故、「板彫り」を習得するのかというと、二次元に近い2.5次元?とも言える平面で立体感を出す事を学んだ上で3次元の立体へと移ることで、よりリアルな立体感を出す事が出来ることを先人達は深く理解していたわけです。 残念ながら、明治に入って、日本は近代化に向けて舵を切ったわけですが、そこで国を一つに束ねて行かなければならなくなり、僕らの国は神道一本にすることでアイデンティティーを統一させ、近代化の効率を上げる施策の下、それまで続いていた仏教を廃仏毀釈で捨て去りました。お陰で僕らの先輩は、失職し鑿を折ることになります。 |
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興福寺 板彫り十二神将 |
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僕が乾漆を手掛けるのは、いろいろな要因はありますが、その中の一つに立体へと移行するはずだった仏師の技術習得の流れが、途中で切れてしまっているからじゃないのか・・・・と思ったりします。もちろん、古代の器物に深く惹かれていることも確かなのですが、どこか深~いところで、何か未完成のような欠損感を引きずっているように思えるのです。 そして、どうせ還るなら物事が始まる原初に還りたい・・・ということから一気に原始美術へと回帰たところで乾漆を手掛けているように思えます。それは、自分が彫刻家ではなく工芸家という立ち位置にあることが大きいと思います。つまり、ファインアートではないところにポジショニングしていると言うことで、どこまでも実用にたえるもので表現を成立させたい・・・・と考えてはいるのですが、深いところでは分りません。でも、器というところから遠く離れていないことが、それを裏付けているのではないでしょうか。 |
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明日は、いや正確には今日搬入です。 le bain さんに車で行くのは初めてです。ギリシャ大使館の隣なのですが、道がごちゃごちゃで、あの辺は坂も多いし面白いところなのですが、はたしてカーナビ君は正しくナビゲートできるかな。。 そろそろ3時近くなるので、明日に備えて寝ることにします。折敷の錫研きは明日仕上げたいと思います。 おやすみなさい。。 |
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白檀塗りで殷墟文字「元気」 と書いてみました 「お福分け」 「鶴亀」 |
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久し振りの le bain 。SAVOIR VIVREの個展中は、毎朝社長出勤で(オーナーに行帰り送迎してもらってます♪)le bain の前を通るのですが、勝手知ったる裏道をオーナーが選ぶので道順を覚えられません;;なので、心細いのですがカーナビのほぼ言うとおりに行くことにしたところ意外とベストチョイス?スムースに着きました。 人間の記憶はいい加減で、展示物がなかったからなのか、意外に狭く感じました。 荷を降ろして、あとは山田さんに全てお任せし早々に帰宅。錫の磨きに入りました。 ............こんな手間の掛ることをやっていたんだ。。と今さらながら呆れて、これは10万でも安いな~と自分を励ましながら尻を叩いています;; |
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炭研ぎ中の落書き錫研き折敷 |
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ということで、明日4日から『山田節子が選ぶ器量のある7人の仕事』展が始まります。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
ご近所の空き地 |
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今日、ついにゴンちゃんが引退を決断し記者会見を開いた。たくさんのJリーガーや元Jリーガーがコメントを寄せた。なかでもカズのコメントは、ものすごく重く胸を打つものだった。 Jリーグ発足当時のカズのプレーは、僕らを世界レベルに誘うものだった。一瞬、「世界でも日本のプレーヤーは、やっていけるんじゃ。。」という勘違いも生まれた。そして、中田の登場とともにカズのプレーは輝きを失い、それと反比例するように日本人プレーヤーのレベルは上がり始めた。現実は本当に厳しいもので、カズ自身も活躍の場をJ2へと移して行かざるを得なくなった。 以前も触れたが(カズの勇姿 )J1を去る頃のカズのプレースタイルは好きになれなかった。ところが、どういう訳かJ2のカズはキラキラ輝いて見えるのだ。この前のフットサルのワールドカップのプレーは、流石にちょっと痛かったが・・・・・・。でも45才、信じられない。 普通、Jリーガーともなれば何処かしら身体に故障を抱えている。まして35才を超えたら、もうボロボロなはず。事実ゴンちゃんも痛みは当然、来たボールに身体が反応できないところまで故障は進んでいたというから、引退も自然の成り行きだ。 それにしてもカズは、切れはないものの化け物のように未だ身体は動くし致命的な故障もない。信じられないような身体管理をしていることは聞いていたが、改めてその執念と努力に頭が下がる。またカズを見る目が変ってしまった。 |
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お気に入りの器でチビチビやりながらの夜なべです...........錫蒔絵茶托の炭研ぎ |
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そう、歳と言えば最近やたら詰らないミスが多くなってきた様に思う(昔から、と突っ込んではいけません;;)。この前も、今回の展覧会へ回すためにSAVOIR
VIVREに預けていた椀を一旦戻してもらったわけだが、搬入日にgalleryのスタッフが数が合わないと慌てるだろうと普段やりもしない検品をし数を数えたらリストにあるものがあったりなかったりするので電話で確認したら間違いは無いと仰る。「最近自分で自分が信じられないんですよ」とは伝えたが嫌な予感。。galleryに連絡をとって確認したらすべて納品済みということ;;やっべー、メールしなきゃ・・・「納品した椀は・・・・・」とキーボードで打ったら「脳新した椀は・・・・・」とキーボードが変換。僕自身の変換までキーボード君は迫ります。しばし凹みました
とほっ。 。 膝の故障も芳しくないし、どうしても歳を感じてしまう今日この頃であります。 さて明日12月07日は、先日発刊された山田節子著「確かな日常茶飯」(発行所:株式会社トゥイン・山田節子企画室 ¥1600)の出版記念パーティーが le bain であります。麻布十番駅から歩いて会場まで行きたいのですが、以前大失敗し1時間半かかって le bain に着いた前科がある私目です;;六本木ヒルズの方から歩くのが一番確かなのですが、どちらにするかちょっと迷ってます。 |
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いい展覧会になればいいのですが。。 お時間がありましたら、是非お寄り下さい。 では、哀愁漂う川崎シニアリーグ五十雀のプレーで今回はお別れです(日没が早くて手振れがひどく難しいショットとなりました)。 |
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