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さて今週は、何を書こうかな~っと現在思案中です;; 前回触れた芥川賞作家・田中さんの文体について・・・・・これは、美術と離れすぎかな・・・・でも「文学体」としての表記を田中さんは遺憾なく発揮しているところに感心しました。 因みに「文学体」とは、吉本隆明さんが生み出した文学論です。これは村上春樹に代表される文体(表現形態)で、たとえば・・・・・・ 柵の周りに植えられている紫陽花の葉も、大きな爬虫類の背中の棘ように浮かび上がって動かない。夜が時間と一緒に固まってしまいそうだ。・・・・・・・(田中慎弥「共喰い」より) ・・・・というような暗喩(隠喩)で表現される文体を指します。 これに対して太宰治に代表される日常会話と同じ「話体」でグイグイ押す表現も対極にあります。これは所謂「話し言葉」で表現する文体を指します。 この話題だと、まったく美術から離れてしまうのですが、「表現」という括りではその範疇にあるような。。 浪人中、本を読み耽っていて三島の小説に出会ったことがありました。確か『金閣寺』だったと思います。この小説も「文学体」で出来ていて、読み進むうちに、その表現がこちらに乗りうつってくるのです。何を見ても三島風に言葉が浮かんできます。今回の田中さんの小説も読み進むうちに.....................目薬を怖がるような一瞬を避けようとした・・・・とか、それはまるで黄色のように振る舞うしかない時間だった..............とかのフレーズが幾つも浮かんでくるようになっちゃいます;;「文学体」には、そんな風に日常を超える遊びがあって楽しいです。 |
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それとも現在進行中の仕事を紹介した方が良いのかも知れません・・・・ 以前、新橋でgalleryを運営なさっていた『陶彩』さんが、この春都内は大崎にオープンする『館・游彩』に向け制作中の Table の制作過程をアップするのもいいかな。。とも考えています。このgalleryは、華道や茶道、そして料理教室もできるスペースをもっています。ただし、僕の『落書き錫研き Table』で様々な作業をするということですので、今までのカルチャーセンターとは随分違ってセレブだな~と思ったりしています。 このgalleryの施工風景が見られます↓↓(画像がふんだんにあります)。 http://ameblo.jp/persia-blue/ この春四月オープンの予定です。 気温が低く、漆の乾きが遅いので仕事はし易いのですが、その分進行が遅れがちです。この10日の「ごくろう様会」に間に合うのでしょうか・・・・って他人事ではありません;;; 頑張ってます。 |
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下地.........Table 天板(縁) 「ガレキーホルダー」 |
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昨日、かなり待たされて「瓦RE:KEYHOLDER(ガレキーホルダー)」が被災地陸前高田から届いた。仕事を失った被災地の方々の雇用を起こすことも含んだ優れた企画だと思う。震災後、何種類かのタイプの寄付を送った。津波で海水に浸かった写真の修正・復元のサポートの提案を何度か投げかけたが、現地に行って仕切らないと現場はそれどころではなく、結局自分の実情と合せると義援金を送ったり、溜ったポイントを寄付するといったサポートで済ましている。 僕は、瓦礫と同じ「ゴミ」を拾い集めて作品にしたこともあるので、一際ゴミには親しみを持っている。届いた瓦RE: KEYHOLDERは、そんな僕の目から見るとゴミをゴミとして仕上げている感じで、ちょっぴりがっかりしたので自分で丁寧に仕上げをしようと思っている。 被災地は色々な意味で大変なので、今回はこの企画を評価して、キーホルダーそのものは自分でチュンナップし、その意味で参加型のサポートと解釈することにした。 このところ、あまり震災や原発のことに触れていない。言いたいことが山ほどあるので、語り始めると止まらなくなるから自粛しているのかも知れない。東電に関しては、未だに発送電分離すら出来ていないし、総括原価方式もまったく変る兆しもない。再生可能エネルギーへのシフトもほとんど本気で考えられていない上、依然として新興国と熾烈な価格競争をして古い業態に留まって耐えている。これじゃ景気も後退する。 おまけに 全国の病院や診療所で三年に一度行われる「患者調査」に、福島第一原発事故や大震災が影を落としている。調査は昨年秋に行われ、結果は早ければ今年十二月 にも公表されるが、福島県の全域が除外されていた。この“福島外し”に十分な説明はなく、県民らからは「被ばく隠しでは」との疑念の声も聞かれる。調査は 一体どのような理由で見送られたのか。(小坂井文彦、小倉貞俊)・・・・・・東京新聞 朝刊 こちら特報部より この場に及んで原発を海外に売り込んでいる民主党には、開いた口がふさがらない。昨年の震災直後、福島が風車の回る、日本一、いや世界一エコな地域として再生して欲しいと願った。今、その福島は洋上風力発電の建設計画で真の再生を構想しているという。原発の周囲20km圏内は、どのみちこの先数十年・数百年漁業は再開できそうにない。ならばここに洋上風車を建て、漁業に代わる雇用を掘り起こすことで失いかけた地域を取り戻し、そのことで放射能「ふくしま」のイメージも一掃されるというものだ。 実は、風車という発電機は部品が多く(約二万個)自動車産業にも似た生産体制が必要となるという。と言うことは、この産業に携わる労働者が多く必要とされるということで新たな雇用を生む。日本はこの技術で世界水準にある。ただ残念ながらそれを構築するプラットホーム(社会基盤)や、それを運営する新しい社会システムの構想がない。なので古い業態で戦い続けている。その業態も、いよいよ怪しくなってきた。 2012年2月2日、各企業の連結決算発表で、大赤字に転落する企業が続出している。シャープが過去最大の2900億円の赤字見通し、パナソニックは4200億円の赤字見通しを公表したりと大手企業の赤字幅が増加している。(ニュースタイルより) |
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GWECレポート Global Wind Report 2010, 2009, 2008.....より |
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京都議定書に署名及び締結を行なっているとはいえ、中国は、開発途上国ということでCO2削減義務が無く、現在の経済成長からして削減義務を免れているのはおかしいと先進国諸国に批判されているが、その中国でさえ、既に2010年ついに累積風力発電量で世界トップとなっている。さらに中国が2011年に新設した風力発電所の発電容量は2000万キロワット以上で、世界1位の規模だという。 世界は、原発事故など起こしていないにも関わらず、もの凄い勢いで再生可能エネルギーの実用化を推し進めている。 図のように、中国、アメリカ、ドイツ、スペイン、インドが世界の風力発電を大きくリードしている。ちょっと前まで日本が太陽光発電では世界一だったはず。今ではドイツ、スペインが世界をリードし、その両国を超えるスピードで、中国、アメリカ、インドが、風力発電の建設を進めている。そして、この分野は、技術的にも新規参入が容易で、尚かつ少ない資本でも参入できる。 風力発電のレアな話が、TBSラジオ「Dig」のオンデマンドで聴けます。 画面左「ポッドキャスト 」を選択し・・・・2月2日(木)「洋上風力発電の可能性と取り組み」にアクセスし「試聴する」を選択。 因みに「再生可能エネルギー」とは・・・・・「資源の枯渇なしに持続可能に利用できるエネルギー」となります。ついでにドイツ・スペインは、このエネルギーの占める割合が、総発電量の約20%です。日本は、技術はあるものの僅か4%に過ぎません。 |
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さて、既に立春を迎え暦の上では春ということですが、本格的冬はこれから。気を緩めると即風邪をひきそうです。皆様に於かれましては風邪などひかれませんように御留意下さい。 今日は、久し振りの雨です。。 |
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