祝 なでしこJanan 2011年 W-Cup 優勝! |
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そう、未だ一週間前なんですね、なでしこ japan が W-Cup 優勝したのは。 なでしこ japan の活躍と感動は、僕の中では、現在進行形だ。毎日朝のワイドショーから始まって昼と夕刻、なでしこの話題は、ほとんどチェックしている。 生まれて初めてだと思う、国歌君が代を聴いて涙が出そうになったのは。 決勝戦を前にしての君が代は、今まで聴いた男子のW-Cup では味わったことのない、全く次元の違った魂の核に触れるもののように感じていた。僕の所属するオジさんチームの事務方は、先のドイツ戦で延長後半丸山がシュートを決めた瞬間、ボロボロ涙が出て止まらなかった・・・・とブログで触れていた位、その価値と意味の深さを象徴しているゴールだった。 もちろんマスコミも日本人全体も、今なでしこフィーバー真っ盛りで、この後に控えているオリンピック予選は「だいじょうぶかな~。。」と、ちょっぴり心配ですが、Jリーグ発足時も同じ様な状況でしたから、フィーバー大いに結構。こうした浮き沈みを繰り返して本物になってゆくのですから・・・・・。 |
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それにしてもこの快挙をどう理解したらいいものか、素直に喜ぶ自分もいますが、もう一人の冷静な自分が自然に分析を繰り返している。 当初、開催国ドイツでも、そして日本に決勝戦で死闘を展開した末敗れたFIFA ランキング1位のアメリカでも、メディアは「震災の後押しを受けての勝利」と伝えていた。ここに来てドイツでは、それは失礼で、「なでしこ japan は、実力で勝利を勝ち取った」といったコメントも出ているそうだ。 よく南米のチームの選手が、ピッチに入るときや出るとき、そして得点を決めたとき胸で十字をきるが、彼らは最後の最後で、人為の意味や価値を”神の後押し”故と理解している。 では、僕らにとって「神」とは何か・・・・。 以前も触れましたが、六世紀、日本に新しい宗教として仏教が伝来しました。それまであった土着の宗教は、仏教と同化し阿修羅などの守護神と並ぶキャラクターとして位置づけされ直されます。恵比寿・大黒も阿修羅のように悪魔・魔神として登場し、やがて改悛し善神となりました。 |
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大黒天は仏教においては、インド起源、つまりヒンドゥー教起源の神であり、 帝釈天・多門天などと同様に仏教の天部に所属する仏とされます。そしてこの
大黒天(マハーカーラ)とはその名の示す通り暗黒の中に住み死を司る恐怖の神で謂わば無法者です。恵比寿も今では漁の神で豊漁を司る訳ですが、元は海の暴れ者で台風を呼び大黒天と同じく無法者でした。 ここが日本の宗教観の面白いところで、それらの「悪」が反転し最終的に「神」になります。日本人にとっての神は「自然」です。つまり「震災」は、畏怖すべき自然なるものの一変容で、謂わば神の化身ともいえます。その意味で、今回のなでしこの快挙は、震災という、やがては神に反転する自然観の一様式の力を後押し、そして支えとしていたということは事実でしょう。 もちろん、多くの犠牲者を出したわけですから、この様な例えは、この時期不謹慎と言われるかも知れません。でも、僕らの心の底を鎮に覗くと、倫理を越えてこういった自然観が綿綿と流れていることに気付きます。 |
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それにしても、なでしこ japan は、喩えようもない位に沈んでいた日本に、途轍もない大きい勇気と希望を運んできてくれました。僕らは、この恩義に応えなければなりません。なでしこリーグの会場をJリーグの競技場で開催できるよう働きかけたり、せめてNHKでの放映を進めたり位は実現させたいところです。 まだまだ、ここ日本では、女性の活躍が社会や文化の中心になり牽引し続けることは間違いなさそうです。僕ら男性は、この時期充電期間として少し休養し、来たるべき時に備えたいと思います(言訳です;;)。 なでしこJanan 2011年 W-Cup 優勝おめでとうございます。そして、ありがと~~。 |
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