ラジオ  
   
ラジオを聞くようになったのは、中学2年生の頃だった。竹内君が深夜放送を聴いているという話を聞いて、自分も「ミッドナイト東海」を聴き始めたのだった。若者はラジオの深夜放送を聴くのが流行りであった。

以来、半世紀に渡ってラジオに親しんでいる。テレビも嫌いではないが、テレビを観てしまうと酒を飲むくらいしかできなくなる。テレビ観ながらの原稿書きなどできるものではない。
 

常滑レポート index
01/04  ラジオ
晩秋の夕日に
楽園にて
飲酒が止まらない
合宿
手前味噌 
蝉時雨の頃に
変貌 
 絶好調な時
十年一日 
亡父七回忌
天然物 
2015年末2016年始
2005年の早春
ゆたかな時間
仙境 
 世代交代 
うさぎ追いし
孤独 
研究姿勢 
ヌートリア 
急須
石から鉄へ 
縄文時代 
年の瀬に 
乙未 
だいえっと 
完全主義 
 さいてん 
 定説くずし
 振り返りつつ
 夢のような
名前の世界
予定調和
かめら
論文提出 
 こんびに
小鮒釣りし
 論文提出
前近代・近代の彼方 男と女 
異 形 
ファール 
しみじみ
子どものころ
渥 美
飽和点 
世界
青い鳥
田舎暮らし
 日記
 自画像
人類史的転換......
美しき都会
 暗黙知
感動せんとや
稔りの秋に
バベルの塔の物語 
若者たちと
蝉時雨聞きながら
 行く末の記
過剰なるものども
 梅雨入り直後
笛を吹いてはならぬ 
 晴鳶堂の記
 桜咲く
 若者三人
忘我に導かれる事 
立春 
一区切りの正月   

2005~2016  常滑レポート index
ラジオは畑でも聴けるのでイヤホンで聴くポケットラジオも愛用している。民放にも面白い番組はあるのだが、この頃は大声で叫ぶラジオショッピングなどコマーシャルまがいのコーナーが多くて困りものだ。

そこへ行くとNHKは毒気がないものの、安定して面白い番組が多い。国会中継や高校野球、大相撲などが割り込んでくるのが難点だ。いずれもテレビでやったほうが、はるかに意義があるように思うのだが。
 
「スッピン」も「ゴゴラジ」も「深夜便」も、「先読みニュース」もけっこうお気に入りである。8時以降は、どうも、もう一つという感じだがその時間帯はテレビも面白い番組があり問題ない。FMもあるし。毎晩酒も飲んでるし。

土曜日午後の「関西土曜ホットタイム」は、珍しく大阪局制作の全国放送だが、3時からの「ぼやき川柳」略して「ぼやせん」のコーナーは、ここ数年来好んで聴いている。2年ほど前、雅号で投句を何度か試みたことがある。
   
印刷して出さなかった年賀状のあまりを使っていたのだから、2月か3月あたりだったかもしれない。そして、一度たりとも自作川柳は読まれることがなかった。やがて諦めて聴くだけのリスナーになった。

短歌・俳句・川柳、この手の文学は、小学校の頃から妙に好きだったものだ。母親の血筋であろう。父親には微塵も感じられなかったものである。母親はホトトギスの結社に連なっていたはずだ。
 
   

この頃は、ネット経由で投句ができるのである。昨年は12月になって、もう一度挑戦してみようと思ったのは、どういう心持ちからであったか。畑と自宅との行き帰りの車運中などに、お題をあれこれひねっていると川柳らしきものができるのだった。

第1週のお題「飲む」に「和平案飲んだらあかんよ真田丸」が選に入って初めて読まれる。続く第2週のお題「早い」では「飲み放題2時間過ぎるの早すぎる」で連続の入選となった。第3週は流石にボツになったが、第4週のお題「越える」では「一線を越えてみたいが相手がいない」の字余り句が入選となった。

 
  2005~2017  常滑レポート index

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そして、今回の信じられない確率の高さの裏には実名投句という理由があるのであった。雅号で投句した前回と今回とで作品にさほどの違いがあるとも思えない。違いは雅号か実名かだ。よって、愛知県の中野晴久さんの作品と前置きして読まれる事になる。

公募の番組などでは、自作でないものを剽窃してくる人がけっこういるとも聞き及んでいる。サラリーマン川柳などは、ぼやき川柳と重なる作風だし、選者もすべて把握しているわけではない。そして、全国放送ともなれば応募数も相当なものと推測する。
 実際、投句を繰り返しているのに読まれた試しがないという怨嗟の投句も、しばしば読まれたりするのである。となれば、実名を堂々と晒して投句してくる作者の方が、自作の句であることを信用できるというものであろう。

さて、第4週の作品が読まれた日、相方は珍しく実家に戻っていたのであったが、その日彼女の老母が番組を聴いていたのであった。義母も俳句の同人誌に投稿したり、選評を書いたりしているのであった。内容的にぎりぎりセーフながら、婿殿ご乱心かと案じられたやも。やはり実名にはリスクが伴うものではある。