桜咲く
 
常滑レポート index
 04/07 桜咲く
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売れてなんぼのもんや 
至福の時間
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無常
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歴史的新年の閃き




2005~2010 常滑レポート index
今年も桜の季節となった。花の下にて春死なん、と歌ったのは西行法師だが、花が年々咲くように人もまた生まれては死んでいく。一年のサイクルが7~80年そこそこのサイクルに延びているだけだ。

四季折々の草木の移ろいも味わい深いものがあるが、人生の区切りとなる様々な変化も一生の彩りではある。長かった子育てがひと段落し、子供たちは巣立っていった。仕事の仲間や先輩たちの退職も急に増えてきた感じだ。
 
   
   
自分の人生も大きな区切りが近づいてきている予感がする。しかし、それとてもたかが7~80年そこそこの時間の中での区切りに過ぎない。たかが知れているのである。ただし、900年ほど前に詠まれた歌が今もまた繰り返し鑑賞されることも事実としてある。

生命は遺伝子ジーンとして世代ごとに受け継がれて行くように、文化的遺伝子ミームもまた受け継がれていくのだと言ったのはリチャード・ドーキンスだ。その名著『利己的な遺伝子』は、乗り物としての個体と遺伝子のあり方を明解に描いてくれている。
 
子供たちはそれぞれに親から受け継いだ遺伝子を伝えて行くことだろう。一方でミームの方は生物学的な受け継ぎができない。ただ、少なくとも先輩たちから受け継ぎ自分が切り開いてきた分野は、それほど簡単には忘れ去られることはない。

この国に歴史を研究する人々がいるかぎり無視できない分野であり、まだまだ、その実態は解明されていない。いや、実態が明らかになったとして、その解釈はその時代ごとで如何様にも変わってしまうものなのだ。
 
いよいよ桜が開き始めた。今年は例年に無く遅く感じる。そして、今日休日ながら仕事に出ると、燕の飛翔が目に飛び込んできた。着実に季節は移り変わっている。来週からは大学院のゼミが始まる。




昨年度は研究史の明治から昭和戦前期までをテーマとした。今年は研究分野ごとに戦後の研究者の学説を検討するというのがテーマだ。編年論・技術論・流通論・機種系譜論・装飾技法論・工人論・技術伝播論などなど。

全ての領域で最前線の見解を提示する。それがドクター論文に結実するはず。まあ、獲らぬ狸のなんとやらだけど。
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これから腰を据えて研究に取り組むことになりそうだ。そして、それが出来る環境になっ
たことを喜ぶべきであろう。
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