額田の祭(下町の山車)
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2009 --2016
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山車・だんじりとも呼ばれる屋台は、現在上町と旦の1基、下町で1基の計2基がある。この屋台は、木造四輪車で2層構造になっており、大きな特長は2層部が回転する仕組みになっていることで、全国的にも類例をみない仕掛けで、貴重なものである。
1層は囃子方を務める子どもたちが乗り込み、2層部奥に作り物の人形(上ダシ)が飾られる。
 作り物の上ダシは、人物のみを毎年製作するのが慣例で、木を芯にして、藁やドンゴロスなどを巻き付けて形づくり、顔や手などは粘土を用いてつくり彩色し、布切れで着付けをする。その起源は、屋台で演じられていた子ども歌舞伎が廃止となり、その代わりに明治38年青年会が人形をつくり据えたことが始まりという。(『夜久野町史』)
早いもので、今年も余すところ二ヶ月となりました。忙しいわりには何も進んでいない様な、いやそれなりに充実していたような曖昧な感情がのこります。。そして、このページもなかなか更新できずにいます。よく考えたら   Today's image は、元々仕事が忙しく更新が儘ならないので、旬の画像だけでもご覧頂こうとして始めたページでした。

ということで、基本に立ち返ることにしました。重いテーマや時事ネタを深く掘り下げてコメントする時間がないので勤労苦学生が済むまで画像重点で進めてまいりますのでご理解ください。偶に、 column の方に重いテーマがアップできればと思っています。

本日の画像は、お隣夜久野町額田(京都府福知山市)の祭です。
「額田のダシ行事」として京都登録無形民俗文化財(1992年登録)に指定されています。
五穀豊穣を願い、民話や童話などを題材に野山の草木や野菜などをふんだんに使い、趣向を凝らして制作される下ダシ(つくりもん)は、いかにも農的なこの地方ならではの趣があります。近づいて目を凝らしてみると黒豆やら、大根、トウモロコシ、そしてカボチャなどをふんだんに使って工作してあります。

上ダシ........by 下夜久野保育園










竹製の燈明












「真田丸」............ これ全部野菜で出来てます
夜久野町も、近隣の地域と変わらない過疎化が進行しています。かつては「祭」のために一年が回っていた地域。今では農を担う人々は、全人口の2~3%の比率ということを受け、実りを祈願する祭の持つ意味が大きく変わってしまいました。額田のダシも年々賑わいを失い、訪れる観光客も減っているという。寂しいが、ハロウィンの高揚感の方が、伝統的な祭りを凌ぐようになってゆくのだろうか・・・・。

祭が本来持っていた意味と物語を、もう一度再考し、今の社会に欠けているものを補完した、新しい物語に書き換えていかなければならないのだろう。
 
お供えをして御柱を待つ.........