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AXIS courage de vivre での個展が好評のうち幕となりました。お忙しい中、ご来廊下さった皆様ありがとうございました。そして、他の企画展の予定をキャンセルして僕の個展を入れて下さったcourage de vivre の小塚オーナを始めサポートして下さったスタッフの皆様色々とありがとうございました。

さて、コロナパンデミックに入る前に個展を開くはずだった・・・・。それ以前は学生だったので15年振りの個展となる。会場はSAVOIR VIVREと同じ空間だけれどマーケットを取り巻く社会環境は全くと言っていいほど違っていた。何か浦島太郎っていう感じ。具体的には価格帯が高いものから買われ、そして、みなさんオブジェやファインアートも椀やお重と変わらず求められる。いや、オブジェの方が人気があったのかも知れない。。

こういった状況って自分自身がSAVOIR VIVREで初個展をした頃の理想だった。なので、ずっと工芸とファインアートを並列して展示して来たし、今は亡き店長の外山さんも、当時一般的ではない僕の姿勢を快く受け入れてくれていた(故宮坂オーナーは当初違和感をお持ちだったか
)。
 
courage de vivre
  もしかすると、時代はとうの昔に僕を追い越していたのかも知れない。。これって悪くない。というか、心地よく自然だ。
 丁度30年前、僕はドイツの現代美術を扱うギャラリーで個展を持った。先方は、普段現代美術を紹介していた訳だが、その同じ空間で椀やお重、そしてテーブルを展示し、同時にオブジェも飾った。何の違和感もなく。当時のドイツが、実際のところどうだったのかは気にもならなかったのでSAVOIR VIVREと同じ構えで個展に臨んだ。略完売だったので工芸もファインアートも「表現」という括りで同じ地平にあったように思う。

そして今、日本は、もしかすると(courage de vivreだけかも知れない)当時のドイツと同じ地平に立ったのかも知れないなぁと。
 
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  終わってしまうと、いつもあっけない個展だけれども、役者が舞台に上がるのと同じで、その高揚感たるや尋常じゃない。疲れるけど。。

こんなことを40年以上も繰り返してきた。毎回会期前には頭の中に多くの作品が出そろう。会期当日まで制作モードがつづくので、若い頃は中途で終わった未完成の作品が仕事場に沢山残った。そんなこんなでSAVOIR VIVREの今は亡き宮坂オーナーの案で、未完の作品を個展会場に展示し、同じ年に二度個展を開くことで完成に持ち込んだこともあった。流石に今回は相当前から逆算して会期に間に合わせるよう努めましたが・・・やはり数点会期中に間に合わないものもありました💦(↓下の「椿紋彫大椀」がそれになります)。
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正月
 
SAVOIR VIVREで開いた最後の個展は、確か15年前。なので、15年振りの個展になる。この間言葉にならないくらい色々あった。SAVOIR VIVREの店長だった故外山さんからも「小さくてもいいから個展をやろうよ」と度々誘われてもいた。けれど、正直、個展を開く気分にはなれなかった(とても申し訳なく思っています)。放っておくと何処までも落ちそうだったので、制作以外で夢中になれるものを見つけることにした。それが大学院で研究に没頭すること。

正解だった。充実した三年間を過ごせた。

そして、コロナ禍を挟んで今回のcourage de vivre での個展となった。この間、SAVOIR VIVRE はなくなってしまった。
  SAVOIR VIVRE が閉廊し、その後どうなったのかは知る由もなかった。そんな中、もう45年以上のファンでいて下さった Y さんから、 SAVOIR VIVRE のあとに元スタッフの方々が新たにギャラリーをオープンしたので僕を”推し”ておいたと連絡をもらった。ギャラリーを運営することがどの位大変なことかは、SAVOIR VIVREの台所事情を聞いていた僕としては容易に想像できたのでメールで問い合わせてみた。

SAVOIR VIVRE の遺したものでも触れたように首都東京で、かつテナントしてビルの一室を借りて工芸のギャラリーを運営するのは非常に難しい。その訳は、40年前の社会と違ってスマホを始め新しい魅力的なアイテムが世の中に溢れかえり、最早「工芸」は生活を豊かに演出する中心的なアイテムではなくなったことが大きいと思う。そして、コロナ禍によって人びとのコミュニケーションの有り様が構造的に変えられてしまったこともある。
 
  そういった事情の中、SAVOIR VIVREのリソースを受けたといっても工芸のギャラリーを運営するのは簡単なことじゃない。新たに生まれ変わったcourage de vivre さんが、どういったギャラリーなのか全く分からない中、Yさんの勧めで先方に連絡をとり、取り合えず昨年の暮れ作品を置いて頂くことになった。

これが意外と好評で驚いたのと、価格設定が略100%安すぎます!・・・というご指摘で値上げした。15年のブランクって相当大きい。50万するお重が、速攻売れてしまうというということは、バブルのときでもなかったような。。そんなこんなで本年11月の個展が決まり、その個展も盛況のうちに終えたことは・・・やはり、SAVOIR VIVREの故宮坂オーナーや故外山店長が黄泉の国で応援してくれたからと勝手に理解している。
 
 




 
  今回、驚いたことがまだあって、何と毎年お出ししていた年賀状を大切にファイルして飾って下さっている方が三人もいらっしゃったこと。長男が5、6歳の頃に描いた兎や龍を僕がPCに取り込んでCG化した、謂わば親子のコラボ作品。みなさん絶賛して下さり、毎年楽しみにして下さっているということで嬉しい限り  








  それにしても結構使いまわしているなぁ(あと何回使えるか・・・)  
 
courage de vivre
  本当に色々な意味で好い個展でした。三十年振りにお会いして、ご自身が最期を迎える前、大切にお使い頂いているテーブル(錫刷毛目卓)を僕に戻し、作品の良さを理解して新たに使ってくれる方に託すと仰られる方もいらっしゃった。僕も長く続けて来たんだなぁと。。

そして、今までお世話になった上司や、その他大切な方に向けた記念として僕の作品をお使い頂いた芸大の名誉教授で建築家の北河原温さんご夫婦もご来廊頂き、縄文時代のお話で意気投合し楽しくお話し出来ました。そして、僕の自信作 Mushikui-Ju をお求め頂き光栄でした。長く続けてきて良かったと思えた瞬間です。
 
 
Mushikui-Ju
 
  さて、次回の個展は2027年2月と決まり、あと1年2か月しかないので頑張って下さい・・・とオーナーから連絡をもらったものの、それまで元気で居られるかなぁとリアルに思いました(僕の周りでは鬼籍に入られる方が多いので)

そして、こう書き進めてくると、やはりSAVOIR VIVREのことが思い出されます。クローズした事情や、そこに至る前の微妙な状況にも触れたくなりますが、今回は触れないで機会があったら深く触れたいと思っています。
 
 
AXIS
 
  ということで、あと数日で師走です。今年も色々あって短かったですねぇ。でもコロナを乗り越え迎えることが出来た15年振りの六本木 AXIS courage de vivre での個展は、格別な思いがありました。そして、この15年、長い充電が出来て結果オーライだったかなと。。

これからも息長く、そして無理をしないサッカーで健康を保ちつつ、今まで同様斬新な作品を創り続けていきたいと誓っている今日この頃です。

では、では。

PS:個展会場風景

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