Title:『遠く砧音が響く邑に』
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正月
前橋「君香堂」の個展が始まった。

ここ二週間ほどは、三時・四時まで夜鍋を続けていたのでちょっと疲れた。でも、コロナもあって十年振りの個展になるのだが、作業中は兎に角楽しく、どういう訳か、若い頃にあった塗のミス(乾きや塗むら、厚みむら等)もほぼ無く、ここ十年位あった終盤の疲れから来る鬱っぽい感じも全く無く、こういったことは珍しい。

多分、一人になったことを十年を超えて慣れてきたというか了解できてきたのだろう。。今は、以前のように新しく湧いて出るアイディアを具現化するのに必死だ。
今回は、自分の作家活動の集大成ということもあり、45年前の修行当時に起こしたデザインも再現してみた。

 当時、才能溢れるKという先輩がいて、僕は唯一その先輩の影響を受けた。当時彼は、ザッキンやヘンリー・ムーアに代表される「正と負」を同居させることで、お互いを強調し合う異化作用を狙った作品づくりをしていた。僕も彼に習って四六時中「正と負」のコンポジションを思索して出来上がったのが以下↓になる。正直、影響を受けたK氏より面白いものができたと思う(これ以降K氏は「正と負」に関する作品を作らなくなった)。

Title「正と負」  1976年制作




「Positive and negative」(ブローチ)
「Positive and negative」(ブローチ)に関しては、K氏だけではなくT氏の影響も混在している。↑の作品「正と負」は、工房に中途で放っておいたものをT氏が「これ面白いからちゃんと仕上げたほうがいい!」と言われて、それならばと完成させたもの。

その先輩は、確か42歳くらいに癌に罹って亡くなってしまった。中学を卒業する前に孤児になった弟と二人、沖縄から船で上京する船中、弟さんを腸チフスで亡くしたという辛い経験をお持ちの方だった。思い返せば世の中「ヨブ記」のような話が山ほどあるのに驚く。合掌

organic and inorganic
↑は、有機的なものと無機的(人工的)なものを同居させる妙を狙ったK氏の影響から制作したものだが、オリジナルを忘れてしまって思い出せず、あまり良い出来ではない。先輩は、もっといい感じに融合していた様な。。
・・・つづく
   色々残務処理があって更新が今日になりました<m(__)m>
いつもそうなんですが、終わてしまうと個展もあっという間だったなぁと。でも充実した毎日でした。やはり個展好きですねぇ♪

コロナ禍では(今でもそうなんですが)籠っていたので、全く世間の風に吹かれることもなく過ごしてきました。結果、人と口をきくのはテニスの仲間くらいのもの。そういったこともあって、まあよく喋りました💦堰を切ったように。。やっぱり人恋しかったのでしょうね。


個展での楽しみの一つに、オブジェ?と言ったらいいのか、名称のない、属性が工芸から外れる謂わばファインアートの様な制作がある。人によっては、何故工芸以外の表現を展示するのか?と訝し気に感じられるお方もおられるのですが、大体眼の肥えた方は、そういった垣根を取っ払ったところで見てくださるので、僕の中ではひとつのリトマス試験紙にもなる。
 
 
 


「白亜紀の森が届けてくれたもの」
 
  つまり、自分自身工芸家という属性だけで生きている訳でもなく、この世界に入ってからの45年間、絵画・彫刻に限らず、それらに含まれない表現を自由に想起している。なので、これは鎌倉彫らしくないとか、漆芸じゃないのでは・・・といったニュアンスでご覧になっていそうな方がおられると、若い頃は、今で言うLGBTとして差別されて見られているような寂しさを感じた。

流石に今は、僕の作風全般を受け入れて下さる方がほとんどなので、そんな間抜けな観られ方をすることは先ずない。というか気にならない。今はやりのインクルーシブアートとは、別段障害者一般の方々だけに適用されるものではなく、ぼくら健常者と呼ばれる人間にも当てはまることだ。まだまだ包摂性みたいなものは社会の隅々に行き渡ってはいない。
 
 
「いろはにほへとちりぬるをわかよたれそつねならむうゐのおくやまけふこえてあさきゆめみしゑひもせす」 
 
  ちょっと話が逸れてきました。。

何れにしても、対面してコミュニケーション出来る個展って学ぶものが沢山あって有益だなぁとつくづく実感しました。

今回の個展では、ほぼ初めてブローチなどというアクセサリーを手掛けましたが、価格もこなれていたこともあって思いの外人気がありました。そのことから、九月に君香堂さんで桐生のアパレルの作家である青木りつ子さんとの二人展も決まり、先程触れたファインアートに近いものを作り続けてきてよかったなぁと。もし単なる伝統工芸だけで終始していたら、それ程面白いアクセサリーなど発想出来なかっただろうし。。
 
 
     
  ということで、そろそろ新作の画像も資料としてアップしなければと考える今日この頃です。    Home index 

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