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久し振りの Today's working 。

コロナ禍が長いのと、現在コロナの変異がαからμまで繰り返し続けている状況で、コロナの終息は当分ないだろうと腹を括った。そして、こういった非常時も初めての体験になる。

作家になって個展を40年以上続けてきたけれども、自分が活動拠点としてきた銀座や六本木が、日本で一番危険な地域になっているという現実は、無理をしてでも個展をもとうという気持ちにはなれない。そんな中、自分の無意識を内省し、こういった特殊な状況にあっては「迷ったときは古典に返れ」と聞かされた修行当時の親方(博古堂社長)の言葉を反芻し様式美としての『椿紋』を手掛けることに決めた。
作家という職業は、新作を考案するなかで一人籠ってデザインを考えたり、それを実際に器物に映したりする作業をすることなので、コロナ禍の中でも同じことを繰り返していけば良いだけ....... くらいに考えていた。ところが、振り返ってみるとコロナの実態が分かるにつけ、それに比例して新作のイメージが希薄になってきたのだ。よく、作家の中でも「新しいデザインが創案出来ずに焦る」といった話はよく聞く。僕自身は、机に向かえば幾らでも新作のイメージが出てくるのでアイデアが出ずに焦ったことは一度もない。

ところが、ここに来て新作を創案しようといった衝動は無くなった。これ歳なのか?とも思ったが、よくよく内省してみるとそういうことでもなさそうなのだ。一般的に言って、新作を作ることは個人的な営為なので、自分の外側(社会や世界)とは峻別されたところから出てくる衝動と漠然と考えていた。

けれども、コロナ禍という非日常に遭遇してみると、表現っていうのは表向き個人的営為に見えるけれども、内実は全く違っていて社会とのやり取りの中で生まれるものの様なのだ。自分は、社会と織りなす関数の一変数に過ぎず、作品は、そういった様々な外界の変数との関係の中で押し出されたものに過ぎない。








考えてみれば当たり前で、社会そのものがコロナによってフリーズせざるを得ないのだから、社会という噴流によって押し出される、個人的な営為という幻想による表現は、社会や世界という外界から隔絶された営為ではあり得ない。

そんな中、TBSラジオの「荻上チキ session 」を久し振りに聴いたところ、若い女性ジャズ作曲家挾間美帆氏さんがゲストとしてコメントしていた。その内容は、僕と同じような心境で、彼女は、普段籠って作曲をするのが仕事。なので、コロナ禍も問題なく同じスタイルを通せば良いんだなぁと思っていた。けれど、コロナ禍に入ると周りのプレーヤーはイベントがなくなると同時に失職。社会そのものも豹変したので、何をどうクリエイトすれば良いのか??となり、生き死にを考えるレベルで危機的だったと。作曲は個人的営為なので、コロナ禍でも問題なくいつも通りの作業をすればいいだけと思っていたが、実際は全く違っていたということ。

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