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工作用の工房も出来たし、広い和室を塗り部屋にリニュウアル出来たし満足。....だけで終わってはならず、漸く落ち着いて仕事が出来る条件が整った(完璧)。昨年までは眺めの好い二階での作業だった。ただ、作品の上げ下げがしんどいというか危なっかしいので、塗り部屋は一階の和室に移した。とても気に入っている。

コロナもあって決断した online shop の準備は遅れ気味だが、善は急げということで、中途で終わって放り出していた乾漆から仕上げることにした(online 飲み会もそれなりに定着して来た様だし)。息子が体調を崩して僕の仕事を手伝っていた頃に手掛けた、乾漆のぐい吞みが結構あったので、先ずはこれから。

気に食わないフォルムのものもあるので、その修正から始めたはいいものの、これが大変;;基本乾漆って割が合わないというか手間がかかり過ぎる。だから皆手掛けないのだが…。阿修羅像の様な仏像彫塑としての傑作もあるが、継続的に制作されなかったのは、きっと手間がかかり過ぎたからでは…と。












手間とお金のことを抜きにすれば、器の素地づくりから始め、仕上げまで通して関われる乾漆は、納得感が十分満たされるので充実感は満点。それ故、つい拘りが出て手を掛け過ぎてしまう。

今手掛けているのは「ぐい吞み」で、これだと作り手も購入側の方も比較的ウィンウィンの関係が築ける。つまり、価格帯を高めに設定しても納得いただける数少ないアイテムに入る。作り手が赤字にもならず、求めて下さった方にも納得いただけるので、思う存分乾漆に打ち込められるという訳です。
何故、ヤスリの砥石をセットしたミニドリルがあるのかというと、僕の場合「堅牢さ」は売りではなく常識なので下地に火山灰を使う。この磨ぎが半端なく手間も労力も掛かる。つまり、堅いのだ下地が。60番の布ヤスリでも埒があかない。ワイヤーブラシだと狙った曲線も出ないので、ここは砥石に限る。乾漆の「本胎」は麻布なので水磨ぎも出来ない。なのでドリルと砥石になる。今日も、気に入ったラインを出すため自作の砥石を工作した(good !)。

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ちょっと紹介するのに気が引けるのですが、この時期「漆ムロ」よりお風呂場の方が確実に乾く(硬化する)。なので、下地の硬化はお風呂場にしてます。流石に上塗りは、硬化が早すぎて危険なのでお風呂場は使えない。





こうして並べてみると可愛いなぁ♪

土師天神宮.....(「神社ぐだぐだ参拝録」HPより)




今週の足利市歴史講座で、僕の住む町(小俣町)が原始・古代と埴輪や鉄製品を造る技術者集団=土師の拠点だったということを驚きをもって知った。元は、万葉仮名で波自可里(ハジカリ=はじかのさと)と書き、今では葉鹿町として残っている。

講座で紹介された埴輪(童女)が、町内の「ふるさと学習・資料館=旧小俣小学校」に収蔵され展示されているというので速攻今日の昼休みに出掛けてみた。

無茶チャーミング。二体発掘された内の一点は、東京国立博物館に収蔵されているというから納得。実物は、頬がほんのり紅潮している様で福々しく写真よりずっと綺麗(美人)で、察するに可成りの腕をもった工人が作ったことは、同じ作り手として対面すれば直感出来る。







乾漆雄型雌型
僕の住む旧土師郷には、竪型製鉄炉の遺跡が多く見つかっている。製鉄に使った砂鉄は、足尾銅山から流れ出たものが、渡良瀬川を下って足利西部から桐生東部に堆積したものを使ったと思われる。この辺の話は、別途詳細に紹介したいと思います。


さて乾漆ですが、器になったものから紹介することになるのですが、実は、それに至るまでも結構手間が掛かる。そう「型造り」だ。僕の場合、石膏やらセメントやらを試したものの、結局シリコンに至りついた。

凸の雄型は、発泡スチロールで制作し、それから雌型を造って更にシリコンの雄型に戻すといった具合に手間をかけて型を造る。それに布を糊ウルシで貼りつけていくのだが、乾いた後に型から剥がすのに未だに難儀する。だったら止めろよ!と言いたくなる?。昔、ある著名な陶芸家から「漆作家って皆忍耐強い」って言われたことがあるが、当時は「勘弁してくれよ」と、自分のキャラじゃないと思ったが、どうして45年以上続けてくると、そういったキャラに自然になっているかも。
 
 
実はこの「型」、ここで紹介している他に3倍位たくさん造ってある。いつ使うんだよっていう位ある。

ということで、乾漆だけに時間を使うのも能がないので、仕上げを急ぎたいと思います。

では、では。