(「古文字厨子の金箔」)
先日、会津若松『ALTE MEISTER』さんから箔押ししていただいた古文字厨子が帰ってきた。 何とも言えない味のある金箔だ。 厨子のフォルムに曲線があるので、恐らく金箔貼りは難しいものだと思う。この点クレームをもらったことがない。いつも気持ちよくこなして頂いている。感謝!



「箔押ししただけでも、作品として成立するレベルの厨子だ」とまでは言いませんが、それくらいの自負をもって意匠を凝らした作品であります。 なので、折角いい味を出して頂いた箔の上に文字を載せるは、ちょっと気が引けるのですが、ここは手を抜くわけにはまいりません。厳選した殷墟文字を、しっかり入れて『古文字厨子』として完成です。


(「古文字厨子」扉内側の箔)
PCがようやく復旧。時間のロスで仕事への影響は甚大だ。 OSや各アプリケーションのインストールをするだけで大変;;;それぞれの作業に30分~1時間程度優ににかかる。その間、復旧作業をしながら、この時とばかり 漆刷毛を切り出し調整したり、蓬莱厨子の錫研きをしたり「落ち着け、落ち着け;;」と焦ってつまらないミスをしないよう複数の作業を進める。
Today's working index
12/14 研ぎ
彫り(瓢箪
『蓬莱厨子』/瓢箪
立冬
新椿梅重
蓬莱厨子
古典椿紋香合
PCダウン
『落書き錫研きBan』
鎌倉彫・・・(2)
鎌倉彫・・・(1)
新厨子を支える工人
白川辞書修理
ニューヨーク店オーップン
摺り漆
SAVOIR VIVRE 個展前
「羊の眠る丘で」
 自然石
伊豆山「蓬莱」
刀鍛冶
鎌倉彫
「線」について
巨匠 白川 静
新厨子
頂き物
個展間近
新しい鎌倉彫
町内会
すし椿椀
修理
叩き鑿

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(取り忘れたデーターを復旧すべく、新PCに旧HDDを増設したが×;;;)
IT化で、確かに便利になったのだが、いろいろサポートが大変だ;;;





さて、ようやく落ち着いて仕事ができる環境が整った。押せ押せになっている椀を仕上げつつ、厨子の仕上げを急いでいる;;;



蓬莱厨子の内部は、錫の蒔絵になっているのだが、この厨子の持ち味をより生かす意味で、今回は錫粉の粒を大きい方にシフトした。



器物の内側に蒔絵を施すのは、結構難しいし、手間もかかる。今回も一度目が気に食わなかったのでやり直した。より重厚感が増し納得。



磨きの前に、研ぎがあるのだが、25年以上使ってきた伝統的な錫粉が、時代の流れから製造元が生産中止したため、新しい錫粉の使い勝手が今ひとつ掴めないでいる。様子を見ながら実験的な試みを繰り返している。


(錫蒔絵部分の炭研き跡)
研ぎには、様々な工夫が必要だ。自作の道具や、以前ジュウェリーアーティストの櫻井さんにサジェスチョン頂いた、イタリアの貴金属の研ぎの手法である瑪瑙での研ぎ作業も試みてはいる。ただ、十分に会得できていないので、雑多ではあるが、様々な宝石を使って試行錯誤している。
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お気に入りの宝石(サイズは、2cm程度です)や自然石






「タイガーアイ」・・・息子が中学の頃、宮沢賢治記念館で購入した?石





一番いい調子に研げる、お気に入りの石.......多分、瑪瑙?





じっと見入ってしまうほど綺麗です





まるで金属........格好いい!





これも瑪瑙?





こっくりとしたいい味です





見づらいですが濃いブルーです





那智黒も使い方次第です






自作の小道具
錫粉の選択も、研ぎの道具も、だんだん自分の手の内に入ってきた。


ちょっと面倒だが、蒔絵の手法には、研ぎは欠かせない。これからも研鑽を積んで更に「研ぎ」を極めたいと思う今日この頃です。。。
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(家の前の歩道.........pm 2:21)