(ムロの中で乾きを待つ椀)







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伊豆山の旅館「蓬莱」さんからの頂いた注文の椀が仕上がった(雰囲気がとてもよく伝わってくるHPです蓬莱)。

蓬莱さんでは、六本木・SAVOIR VIVREや銀座・石川画廊さんの個展がご縁で、たくさん僕の作品を使って頂いている。感謝。

今回納める古文字椀は、二年程前お求めいただいたものの再オーダーになる。納めたものの評判が好かったということかな。。。ならばありがたい。

(暢気・・・古文字「暢」)

(飲兵衛・・・古文字「衛」)
今回の古文字リストは..............................

浪漫・慈愛・頑固・暢気・大漁・酒肴・酒盛・酒豪・酒宴・飲兵衛

文字部は、白檀塗り(金銀蒔絵、あるいは錫蒔絵の上に透き漆を塗布、あるいは透き漆に金属粉を混ぜて仕上げる手法)で仕上げてみました。今風にいえばメタリック仕上げということでしょうか。

この白檀塗りという塗装法は、何百年前からある手法ですが、現在の自動車の塗装法として一般化している所謂メタリック塗装がこれにあたります。日本の漆工芸の手法としてよく使われていたということになると、伝統工芸なるものも凄いな〜と素直に思う。

(東朱?)
椀の内側は、嘗てドイツの評論家に、ビロードのような薔薇色だ・・・・と言われた艶を抑えた渋い朱色。

この漆は、15年程前に調合したものを普段は冷凍保存していて、これぞ!と言うときに使うことにしている。

大漁・・・・古文字「漁」
旅館蓬莱さんは、僕ら平民には身分不相応と言えるほど宿泊料金が高いので、残念ながらまだ利用できないでいる(ホテル部 BILLA DEL SOLにはネット予約で利用したことがあります)。いつの日か、古湯の走り湯にゆっくり浸りたいと願っております。