(瓢箪紋椀の彫りです・・epocaで買ったお気に入りのグラスで呑みながら夜なべです) |
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相変わらず、旧PCでの更新です。 DELLから連絡があり、HDDに問題があったようで新品に交換すると言うことだった。特急で返して欲しいので「自分でHDDの組立とOSのインストォールをするので早く返却して欲しい」と伝えた。 また、OSのインストォールから始まり、各アプリケーションやバックアップファイルを入れ直さなければならないことを考えると憂鬱になる。 ・・と言うわけで、今晩も一杯ひっかけながら夜なべです。 生産性の低い漆工芸は、八時間労働ではこなしきれない。毎晩11時12時までの残業?は常識だ。 でも、彫りの作業は、どういう訳か疲れを感じない。ほとんど趣味や遊びの感覚で作業している。もちろん、いい加減にやって手を抜いているわけではない。真剣そのものだ・・・・・が疲れを感じることはない。 その意味で、彫刻という作業は、一般の所謂「労働」とはまったく違った業務だと感じている。 一般に「仕事」は、お金を手に入れる対価として、どこかで何かを消耗することを覚悟しなければならない。その点、彫刻と言う作業は、仕事ではない。「遊び」ともいえないが、かなり近いものがある。なので、作業中、僕の中では、ほとんど時間は止まっている。 実感として、何かを消耗するという負のメンタリティーより、何かを獲得しているというか、何か深~いところの原意識を癒しているような感じに近い。そこが「疲れ」を感じずに作業を進められる所以だ。 |
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今日の刀研ぎは、放射線状の研ぎ痕がシャープに出ていてなかなかだ♪ (上野『光雲』の彫刻刀) |
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先月、このまま行ったら絶対に見損なう・・・と、すっ飛んで『大淋派展』に出掛けた。見終わった後、自然と足が向いてしまうのが稲荷町近くの刃物屋『光雲』と漆刷毛を扱う『宮川刷毛ブラシ店』だ。 ウインドウには、すっかり錆び付いてしまった彫刻刀が陳列してある。 この店、小さくてこ汚いが、かの高村光太郎の父で、近代日本の木彫の父と呼ばれた高村光雲も使ったという謂われのある彫刻店なのだ。怪しまれるのを余所に、ウィンドウ・ガラスに鼻をひっつけて見入ってしまう。。。 『道具』には、よく言われるように確かな機能美がある。しかし、それを超えた何かがある。それは、もの作りの魂の集積というか、石器時代以前から綿々とつづく、見えなかったものを、その道具によって現出させる、いわば魔法を操るものそのものだ。 |
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さて、次の仕事は、じみ~な布着せです。瓢箪のトゥリッキーな面白さと大らかさを形にするには、細心の注意をはらわなければなりません。 |
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(「瓢箪紋布着せ」のための麻布) |
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毎日仕事に追われていると、じっくりと『大淋派展』や、未だにアクセスの多いミニマルアートと工芸に関してのエッセイを書いてみたくなる。でも、この流れだと当分叶いそうにない。。。でも、諦めていません。近い内に是非。 | page top |
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(東京国立博物館) |