(蓬莱紋厨子)

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「蓬莱紋厨子が売れました!」



先日、夏の余韻を引きずる暑かった晩、うっかり扇風機をつけっぱなしで寝てしまい、お陰で寝冷えをし、息子に「後は頼んだぜ~・・」と横になっていたところ、銀座厨子屋さんから蓬莱厨子が売れたので急いで追加制作して欲しいとの連絡が入った。



最近は、都市近郊に移り住む人々が、故郷の先祖の墓参りが難しくなってきているので分骨し、小さな厨子を手元に置く方が増えているという。今回「蓬莱厨子」を求めた方も、そういった事情からだというお話でした。



蓬莱厨子は、自分としても力作で納得できる作品だと自負できる。ただ、正直ステージは高いとは思っている・・・・・。
 厨子に限らず椀を含め、殷墟文字の作品は、可成りインテリジェンスが高い方でないとシンパシーを感じてもらうのは難しい。美術はもちろん文化全般に触手を伸ばしたリソースの蓄積のある方でないと「いい作品」と言ってはいただけない。



ましてや、厨子という特殊な世界に、今までに全くなかった殷墟文字を配して完成させるという表現は、自分自身にとっても、そして、何よりも厨子屋さんにとっても冒険で、一体どういった方がお買い上げになるんだろうか・・・?といった不安を持ったと思う。その意味でホッとしている。



この春、松屋銀座で展示会をもった際、中国から日本に観光に大挙して来た方が可成りいらした。僕は漢字の発祥の地からいらした方々なので、殷墟文字の作品に見せる反応を興味津々と眺めていた。これが、意外にも殆どが素通りなのだ。欧米からいらした方からは、いくつかの質問を受け、こちらの方々の方が「漢字」には興味を示され、やはりクールジャパンなのかな・・・と感じた。勿論、日本人の方々の多くが興味を示していたのは言うまでもありませんが。。。









(古文字厨子木地・・・・ヒバ材)
逗子の名前の由来

僕の住む逗子の名称起源については諸説ありますが、「當地の古刹延命寺に、行基自作と傳ふる延命地蔵尊あり、それを安置する厨子(長さ三尺五寸)弘法大師下野の國二荒山登参の砌、當地に立ち寄り設けられしものにして住民尊信の標的となりたければ、何時しか此土地を称して厨子と呼ぶに至ると傳ふ」といういわれがあります。この「厨子」が変じて、「逗子」となったという説が有力とされています。(逗子タウンhpより)



前回も触れたが、僕は伝統的な厨子から多くのインスピレーションを得て来ている。なので今、現代の厨子を作ることの巡り合わせに深い因縁を感じます。自分の意志で作っているというより、個人の思惑を超えた何かに導かれているといったらいいのでしょうか・・・・とても不思議です。


































先だって、かみさんの職場で、僕もよく知っているケアマネのかみさんの同僚が脳梗塞で入院した。僕よりずっと若いのに.........。


この歳になると「死」をとても身近に感ずるようになる。

後どの位仕事が出来るんだろう・・・・・。後どの位フットサルが出来るんだろう・・・・・・?今年、糸井重里のプロデュースで精力的に仕事を続けている吉本隆明さんの本を、この先どの位読めるんだろう・・・・。この先どの位息子達と馬鹿を言えるんだろう.......................。




死について別段暗い思いはない。それが日常になってきているというだけだ。これは、自分としては、とても自然な意識だと思っている。もっと言えば、さらに積極的に深く死を突き詰められたらと思う。










































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さて、溜まったオーダーと来月に控えた個展(銀座一穂堂サロン)に向けた準備、そして、この秋の彼岸にお寺に納める香合の制作、更に蓬莱厨子と、こなさなければならない仕事が天こ盛りだ。



ホント身体が資本です。






いい季節になりました。この時期、夏の疲れが残っているようです。美味しいものをたくさん食べて滋養を摂り、消耗した体力の回復を!................雲に隠れて中秋の名月を拝めず残念。。。
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