フェスティバル  
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05/22 フェスティバル 
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歴史的新年の閃き




2005~2010 常滑レポート index
四月の末から始まる連休に駅ビルのギャラリーが東日本大震災のあおりをくって穴が開いてしまったので、陶芸研究所の方で何とかならないだろうかという相談を受けたのが10日ほど前のことであった。

急遽、これまで研究所の研修を終えて作家活動をしている連中で近在に住んでいる仲間に声をかけて2~3点の手持ち作品を出品してもらった。19人の作家が呼びかけに応じてくれ、俄仕立てにしてはそれなりに観ることのできる展示になった。
懐かしい顔ぶれとも久しぶりに対面することができたが、皆それぞれに苦労しているようだ。世の中が陶器からどんどん離れていっているのではないかと感じるのは自分だけだろうか。

街中には鉄道会社の企画によりハイキングでリュックサックを背負った人々が列をなして歩いている。クラフトフェスティバルという例年の企画にも多くの人が集まって、いろんなイベントが繰り広げられている。
焼き物に限らず、金工や木工、皮革、手芸なんでもありで、かつての高校のグランドだった駐車場が一杯になるという信じがたいほどの人であった。ただ、そこから何かが動き出すという感じでもない。なんだか不思議な蜃気楼の中にいるような雰囲気なのはどうしたものだろう。小説の読みすぎなのかもしれないが。










常滑市民俗資料館




それなりに世間は動き、経済は回り、そして、時代も変わっているのだ。その時代に迎合する必要はないのだろう。ただ、かつての流行の中に安住していることは許されないということだろう。

この四月以来、めまぐるしく動き回る周辺のことども。若者のコンパに出たり、掛け持ちになった職場の飲み会に付き合ったり、慌しい日々のなかで、自分が見失われていくのかもしれない。いや、これまでが恵まれすぎていたということだろう。
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