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Tokyo American Club での個展が始まりました。転居したことが響いて更新がままならず暫くフリーズしていたことをお許しください。



やっぱり東京は好いです♪ 何だかんだ言っても Tokyo は特別です。当たり前ですが、活気もありますし人も多いです。

深川生まれ、そして都会大好き人間の僕にとって特別の場所でしょうか。深~い芯の部分が活気づくのが分ります。
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2009 & 2012 Today's image index

Tokyo American Club 1F Family Lobby .............. 会員でないと、ここはご覧頂けません
人間あまり疲れてはいけませんね。個展準備の後半、何かとネガティブになりがちでちょっと参りました。いろいろ準備が間に合わず漆搔き職人の竹内君のサポートを受けながら何とか搬入を済ますことが出来ました。生まれて初めて乗った山陰本線の車中「最悪な個展になりそうだ。。」と悲観していました。

結局新幹線で上京し、残った出品リストをビジネスホテルで完成しデータをTokyo American Club に送った段階で「こりゃー寝なきゃダメだ」と早々に残した仕事を済ませ床へ。



翌日、galleryのボランティアスタッフのお手伝いを受け予定の時刻には飾り付けが済み、galleryへの推薦人のトーマスさん他スタッフの方々と食事をご一緒したときには、無茶苦茶元気になっていました。おまけに意に反して?トーマスさん他、アメリカのgallery担当者の方の評価も高く、先ず先ずかな。。と自己評価もポジティブに変化してきました(単純;;;)
それにしても、夏休みもとらず予想も出来なかった数々の難局を乗り越え、何とか展覧会まで漕ぎつけたことは、内容はともあれ、心底自分を褒めてあげたいと思います。ここを乗り切ったことは、これからの新天地における自分の最終章にとって、もの凄い自信になったことは間違いありません。どん底からの出発に近いものがありましたから。このことは、後日談としていつか触れてみたいと思います。




さて、ここに来てアメリカと日本の関係は可成り変化してきました。背景には中国との関係があるわけですが、今日もニュースでは、中国国内でテロまがいの事件があったことを伝えています。民主主義を徹底しようとするアメリカと、一党独裁の国家資本主義国中国は、もともと水と油。でも、アメリカ国債の60%を保有する中国をアメリカが無視できないのは言うまでもありません。加えて、対中国との貿易高も頭抜けています。



そうはいってもアメリカと日本の関係は、そう拙くはないと思います。日本にとっても世界中で「友達」と言えるくらいの仲はアメリカくらいしかありません。お隣中国はもちろん、韓国も僕らの国と友人とは絶対に思ってはいないと思います。敗戦後日本は、近隣諸国にそう振る舞ってきました。自国のことだけで手一杯だったのでしょう。

「桃山の香」...............木胎に着色
個展という発表形態を始めて既に35年ほどになりますでしょうか。。よくここまでやって来たな~とつくづく思います。やるからには、お出で下さった方々をガッカリさせないよう気張って来ましたが、思い返すといろいろなことをやりながら準備を進めるわけですから結構大変です。子育てだったり、ご近所のお付き合いだったり、ボランティアだったりと様々です(あっ、サッカーもありました;;)。もちろん、勤め人の方々も違った風に大変なわけですが。



ただ、作家という有り様はある種特殊で、多くの皆さんが時代時代の基幹産業や、その周辺で生業を持つのが普通で、僕らのような立場は、経済原理の中心を走っているわけではなく、その周辺というか辺境を歩いているので中々生活の糧を稼ぐのには難儀するわけです。好きなことやっているんだから仕方ないだろう・・・・という声が聞えてきますが、よくよく自分の無意識を覗き込んでみると案外「好きでやっている」ということとずれた次元というか位相といいますか、そう単純ではないことに気付いたりします。
生前、吉本(隆明)さんがよく仰っていたのが「何故詩を書くのか、何故ものを書くのか」と聞かれれば、それは自己慰安だ・・・。これは「好き」という概念とは位相が違います。好きで詩を書く、と人には面倒臭いからそう話したりしますが、内実はそう単純ではないわけです。



ものを作る事も同じです。僕自身、ものを作る事そのものは好きは好きですが、それだけでは作家を続けられません。「好き」という位相を越えた何かに導かれて、あるいは突き動かされて工作を続ける・・・・といった感じでしょうか。

僕自身は、自分に欠損した何かを補完する感じに近いと思います。自分に欠けた「何か」と言った感覚が何処から来るのかは、いろいろ説明は出来そうですが当たっているかどうかは分りません。その「欠損」自体が何なのか「欠損」したのは何時なのか・・・それは遠い胎児期のことだったのか、乳幼児期のことだったのかは分りません。とにかく、その「欠け」を埋め合わせすることで自分のバランスを取っている感じは確かなことのようです。
 

ALTE MEISTERさんから届いたお花と僕をClubに推薦して下さったトーマスさん
 
そして個別自分のことのように思っていた「欠け」が、実は普遍的に人間一般が共通した「欠け」として共有していることに気付く場合もあるわけです。そう言ったケースは、人類の普遍的なテーマを個人的なテーマとダブらせて背負ってゆくのかも知れません。



中には、理想的な環境に生まれ落ち、個人的な「欠け」も殆ど感じず、いきなり普遍的なテーマに向う羨ましい作り手もいるのかも知れません。残念ながら僕は違っているようです。
 
先日、逗子にいた当時お世話になった<sinajina.jp>の平田さんからメールを頂いた。


フランス人ショコラティエの先生、フレデリック・ボー氏が、シュバリエを授与されることになり、お祝いの品についてのご相談です。



と言う文面。

このショコラティエの先生の奥様が日本人でお知り合いだということ。近々授賞式に招かれ御夫婦で出席されるという。奥様は、現地で日本食のレストランを経営なさっているようで器の造詣も深いので僕の古文字椀を金一封の代わりに贈りたいとのこと(向こうにはお金を包むという習慣はないようです)。



適当と思える古文字のリストを送ったところ「(鳳)風味」と「旨味」に決定。現在特急で仕上げています(一日二工程です;;)

(風)味










鳳(風)
 
気が入っていたのでしょうか、魂が入っていたのでしょうか、今まで書いた殷墟文字の中でもベスト3に入る出来です。これならフランスへ嫁に出しても恥ずかしくありません♪  考えてみたら、こちらに来て始めて書いた殷墟文字では。。

本日「旨味」も書終えました。椀の内側の渋い朱塗りも葡萄色でビロードのようで良い感じです。

当初「旨味」ではなく「擂/熱」という調理の動詞が希望でしたが、あちらフランスでは今「UMAMI(旨味)」で通じるとのこと。それもあってか先方のレストランの名が umami 何とかと言う発音だそうです.......って正確な発音は忘れました;;明日平田さんに聞いてご報告します。


丁度ニュース報道では、「和食」がユネスコ無形文化遺産へ登録されることが、ほぼ決ったと伝えられている。さもありなんといったところでしょうか。フランス料理とまったく引けを取らない・・・と言いたいところですが、あまりフランス料理などと言うものにお目に掛ったことはないのでコメントは出来ませんが、日本料理は世界に誇れる食文化であることは「旨味」にあたるフランス語がなかったことからも間違いないでしょう。
 

 
明日は、今回のTokyo American Club の個展準備を手伝ってくれた漆搔きの竹内君が「木と漆の館」の若いスタッフと上京し、Tokyo American Club の様子を見に行くことになっています。全ての作品がショーケースの中に収めなければならないので、ちょっと迫力に欠けますが、まっある種異空間ですから独特の雰囲気を味わい、今後の糧にしてもらえればいいのかな~と願っています。



さて、登記も済み、ようやく兵庫県の空家補助金申請の決定通知が届き(本当は未だ届いてません)我が家の水洗トイレや水回りが整備しつつあります。6・7・8・9・10月と汲み取りトイレを楽しみましたが、流石に匂いはギブアップ気味でした。お隣のご主人も水道屋さんに溢していた様なので先ずは良かったです。最新のウォシュレットの使い心地も格別でトイレに入るのが楽しみです♪
 









明後日から上京して展示会の搬出となります。明日は、一先ず京都に出て比較的若いgalleryを覗いて見ようと思っています。こちらに来て始めての京都下車です。

あっという間でしたが、時間の経つ間は早いもので、会期スタートよりもう三週間が過ぎようとしています。いろいろな意味で学ぶことが多い展示会でした。来年は東京の何処かで個展を持つつもりでいます。是非とも関東にいるときに出会った方々とお会いし募る話をしたいところです。

山東町のススキ
今日、町に出たついでにオートバックスでスノータイヤを覗いてみました。気付けば季節は既に立冬を過ぎ、いよいよ未踏の「冬」がやって来ます。ご近所や水道屋さん、そして「やくの木と漆の館」のスタッフの方々にも寒さへの準備で脅かされています;;



Tokyo American Club へお越し頂いた皆様、そしていろいろご協力下さった皆様、ありがとうございました。
   
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