半世紀・反省期  
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2005~2010 常滑レポート index
今年から陶芸研究所の所長も兼務することとなり、想定外の仕事が増える昨今。なかなかゆっくり原稿を書く余裕もないのだが、余裕があれば書けるのかというと、意外にそうでもないのがこれまでの経験からして正しいということになる。


さて、その研究所が創設されたのが昭和36年で1961年のこと。よって今年2011年は満50周年の年となるのであった。記念式典を行い、お茶会を開き、特別展示を実施し、そして記念講演会となる。
   
予算に余裕のある時であれば東京あたりから大学の先生でもお招きして、ご講演いただくところなのだが、残念ながら当節当市は夕張市の状況に近づきつつあり、とても外部から講師をお招きすることができない。

よって、所長がその役を務める次第となった。50年前からとなると小学校入学の年でありその時の流れは自分史と重なってしまうのである。そして、それは「三丁目の夕日」の時代から高度経済成長に向かい、バブルと呼ばれる狂乱の時代を経て、失われた20年に至る展開だ。
 
常滑市民俗資料館




50年前の世相を観ると日活の赤木圭一郎がコーカートに乗っていて扉に激突死したり、樺太犬のタローが4年半ぶりに帰国とある。さらに日紡貝塚のバレーボールチームが欧州遠征を全勝で終えて帰国。東洋の魔女と呼ばれたのがこの年だったという。懐かしい。さらに旧軍人らによる内閣要人暗殺計画が発覚。13人が逮捕された三無事件というのがあったという。


陸軍士官学校の第59・60期同窓生の青年将校が中心メンバーだという。時の総理は池田勇人だ。ちなみに外務大臣が大平正芳、大蔵が田中角栄、建設に河野一郎で北海道開発庁・科学技術庁長官が佐藤栄作、経企庁長官が宮沢喜一とある。まさに戦後日本の経済成長時の政治を築いた面々だ。
そして、自民党の時代でもあった。副総裁が大野伴睦で幹事長が前尾繁三郎、総務会長が藤山愛一郎で政調会長が宮沢喜一、政調会長が三木武夫という。実に錚々たる面々だ。半藤一利の『ノモンハンの夏』には陸軍の特異な精神性が描かれており日独防共協定の締結などもテロリズムとセットになっていたことが描かれている。


まだまだ戦後であったのが50年前のことだ。そして、「もはや戦後ではない」と経企庁が経済白書を結んだのは1956年のことだったが、どうしてどうして。ただ、この年のテレビ番組をみれば戦後が終わった感がある。
   
スチャラカ社員 朝日放送・ 夢で会いましょう NHK・若い季節 NHK・アンタッチャブル テレビ朝日・シャボン玉ホリデー テレビ朝日・ズバリ当てましょう フジテレビ。なんとも昭和だ。そして、テレビの前で多くの時間を費やした過去をちょっと反省したくもなる。


流行歌も「上を向いて歩こう」坂本 九、「東京ドドンパ娘」渡辺マリ、「子供じゃないの」弘田三枝子「硝子のジョニー」アイ・ジョージ、「有難や節」守屋弘、「王将」村田英雄、「惜別の歌」小林旭。実に昭和だ。これは懐かしのメロディーに入る。
  
どちらも新しい時代に向かって力をみなぎらせて行く分野であった。そして、陶芸もまたしかりなのであった。そして、70年代からはフォークの時代、80年はニュー・ミュージックかな。そのころに抽象陶芸が急速に開花していくのであった。


昨今、家族で見る歌番組がなく、ドラマなども世代ごとに個別化している傾向にある。陶芸もまたずいぶん個別化している。そして、小粒になってきていると云えようか。
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