『ゴールデン鶴亀ホーム』.........2000年春.gallery仲摩スタッフと
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20THHAKUYOKAI 2020.4.1

もう20年も経ってしまったんだ。そう、このところ介護を終え活動を再開させたgallery仲摩さんから依頼を受け、二十年前に東京は大田区武蔵新城に建設された介護施設『ゴールデン鶴亀ホーム』の壁面を飾るパネルを制作した。その施設が今年の四月に20周年を迎えることになり、記念品(福島の笹の川酒造と柏屋の饅頭)を配るのでそのラベルをデザインして欲しいということ。

gallery仲摩さんには、普段僕が関わる工芸のスケールとは違ったクリエイティブな仕事をかなり頂いた。この施設のパネルもそのうちの一つになる。嬉しいのは、この施設が継続して健全な運営をなさっているという点。今介護施設の仕事は、ヘルパーさんから始まって3Kと言われ続けている業種だ。そういった背景をいち早く察知して、この施設の労働条件は、給与体系を含め、他の施設と比べ高く設定していることを伺った。


gallery仲摩さんもお父さんを看取って、次はお母さんの介護を始め家族の問題等、人生の節目を迎えて暫く活動を休止しておられた。僕も実家の問題や、その心労で体調を崩し、お互い疎遠になっていた。数年ほど前、何が切っ掛けだったか忘れたが、連絡を頂いて再び仕事を協同するようになった。いつも気にかけて頂いているということは嬉しいことだ。感謝。

ラベル試案
♡マークは、僕の提案ではありません。施設からの依頼です。僕も好きなのでデザインにはすんなり入りました。  

正面
 
このお酒の銘柄は「桃華」。ほんのり桃の香が匂う吟醸酒です。これを頂きながらデザインを起こしていました ♬
 
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上のラベル試案は、叩き台として考案しましたが、瓶に貼り付けると、ぐるり物語が展開されて絵巻物のようで面白いので最終案としました。
今考えると「宝相華」を入れておいてよかったなぁと。。

未だ思案中ですが、裏側は丁度地の部分にうってつけのスペースがあるので♡の唐草をあしらおうかなと。。

最終案
今日は、3月11日。そう九年前の今日、東日本大震災があった訳です。時の経つのは早いです。
 今回の記念品ですが、被災した東日本の業者を敢えて仲摩さんは選んでいます。今も忘れていませんよ.....というメッセージも、そっと添えて。

結局、ホームの月曜日の最終幹部会議で用意する個数も当初よりだいぶ少なく決まったようです。やはり無意識にコロナウィルスの影響があると思います。世間では休校やイベント等の中止が叫ばれる中、例え二十周年記念とはいえ手放しで喜べる雰囲気ではありません。春の選抜高校野球まで中止ということなので仕方がありませんね。
本当は、お酒の飲めない方々のため「スポーツ・タオル」も用意するはずでした。ですが巷の様子もあってかタオル案は没。ちょっともったいないので幻のタオル案をお見せします↑。一枚¥3000近くするものなので、これも致し方がないと。。

思い返すと仲摩さんとの出会いは40年近く前の夏、銀座にあった鎌倉画廊で開催された「Bゼミスクール夏期講習」だった。僕は大方の受講者と同じで作り手としての立ち位置で臨んだが、仲摩さんはユニークで現代美術の「売り手」として参加なさっていたように思う。
 Bゼミスクールとは、当時もっとも尖がっていた現代美術を教える横浜の美術学校で、講師陣も彦坂尚嘉、宇佐美圭司、柏原えつとも等の一線級の作家に加え、評論家は、中原祐介、秋田由利、千葉茂夫等が揃い、最先端の現代美術の講義を受けることができた。
 作家としてスタートしたばかりの僕でしたが、未だ未だ”食える”状況ではなかったので、結構高額な受講料は相当痛かったはずです。しかし、その額に見合う講義内容で、その後の僕の生涯にわたる制作姿勢を決定づけたことを考えると決して「高い」ものではなかったといえそうです。
結局、お酒を飲めない方への記念品は、笹の川酒造さんと同じ郡山の仁井田本家さんの甘酒となりました。ラベルは貼れないので刷り物として添えることで決まり。
 また、酒造会社の印刷するラベルは、色味や質感が全くイメージを反映していないので、僕が印刷し水に濡れても滲まないようクリアー樹脂をコーティングして裁断し納めることにしました。約120枚ほどですが結構大変です。これを機会に簡易な裁断機をyodobashi.com で購入。
 今回初めて酒のラベルのデザインを手掛けたのですが無茶楽しかったですねぇ。日本酒だけではなくウィスキーのラベルや古酒のラベルの原案も山ほど湧いて出てくるので困ります;;この先、仲摩さんの協力を得て酒のラベルだけの個展をするかも知れません…。

ということで、このところ以前の様にテーブルやオブジェの様なサイズの大きなものの図案をおこしています。秋以降に銀座と地元足利での個展が決まっていますが、コロナウィルスの動向が今一つ定まらないので様子見ですね。

では、では。