被災地の皆様の無事をお祈りします! |
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白川静の『字統』によると、そもそも「津」とは・・・・・辛器をもって皮膚を刺し、そこに津液(入れ墨)のにじみ出る様子・・・・とあるから、怒濤のように押し寄せる「津波」のイメージとは大分離れている。一般の漢字辞典を牽いても、精々・・・
〓舟を着ける岸。〓水ぎわ。岸べ・・・くらいの柔いイメージしか載っていない。 今回の「東北東関東大地震」による「津波」の被害状況からみても、甚大で悲惨な最終的な被害の姿をイメージできる言葉を(呼称を)改めて持たないと、今後地震による”津波”の被害を最小限に、そして未然に防ぐベクトルが生まれないんじゃないだろうか。「ことば」とは、そのくらいの力を持っている。 |
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さて現実だ。 実は、今年から僕の所属する川崎シニアリーグサッカー協会の役員をすることとなり広報を仰せつかった。HPの運営や、選手の登録データー管理等、事務的な作業も多い。比較的得意な web 管理は、まだ先任からの申し送りを受けていないのでタッチできないが、先任者からは、仕事先から連絡が入り、この緊急時にもかかわらず、マメに必要事項の更新を続けておられるのには、ほんとうに頭が下がる。 川崎市だけでも、シニアチームは、四十雀14チームに加え、五十雀4チーム。計18チームあるので、各チーム登録者40名としても(実際はもっと多い)1000人近い会員が活動する。なので、全選手の把握や、何よりも各チーム役員の連絡先等のデータ管理は、それなりに大変だ。確定申告を進めながら協会のデータ整理と管理をしていたところで地震。そして、PCダウン。 結局逗子は、夜中の2時まで停電が続き、仕事の再開が出来たのはそれから。協会の役員で事務仕事も増えることを受けて office 2000 から2010へヴァージョンアップして於いたお陰で、停電後に作業中だった excel データが自動保存されているのに気付き、PCダウンのダメージが自動快復される新システムに痛く感激し胸を撫で下ろした。。 その後、協会の会長からも地震による新年度の活動の停滞を避けるため、頻繁にメールのやり取りがあった。 先日の地震の際も、会長や、僕の所属するチームの事務方は、東京のど真ん中にいて電車が止まったため、そこから東海道五十三次宜しく、徒歩で三時間を掛け帰宅したそうな。流石シニアとは言え、日頃サッカーで鍛えた健脚を持つ同胞、伊達にこの歳までサッカーを続けてきた訳じゃないことを身を以て証明されている。 でも実相は、歩いて帰宅する人波には若い女性も多く見られ、ちょっぴりハイを楽しみながらひたすら家路を急いでいたと聞く。人はどんな困難なときでも、それを楽しみに変換して艱難を乗り切る術を生来備えているのだろう。 |
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これから二次的被害ともなる大きな「不景気の波」が、間違いなくやって来る。 宮台真司が以前から繰り返し言っているように、日本人は底をついてどん詰まりに追い込まれたとき本領を発揮する国民で、そこまで落ちないと奮起しない・・・・と言うのは正しい日本人観だと僕も思う。 負のエントロピーとポテンシャルを”正”に変換してゆく心理システムを、僕らは太古の昔からDNAとして備えている。アウェイであればあるほど本領を発揮するサッカー全日本選手達のように。欧米的”神”が居ない分、足枷そのものが”神”として精神的バランスを僕ら日本人に取らせるのだろうか...............。 もう既に僕らは、今回の地震津波災害が一部の被災地に限られたものではなく、日本全体が被災した構造の中にあることに気付き始めている。 何れにしろ、ここはじっくり歩きながら状況を分析して、でも迅速に現実に対応しつつ、皆で助け合いながらこの難関を乗り越えてゆきたい。 亡くなった被災者の冥福を祈るとともに、現地で復旧を図る援助隊や支援者の奮起と健康を祈るとともに念を送りたいと思います。 明日は我が身。ここは気を引き締めて元気に小さな楽しみを見つけながら逞しく生きてゆきたいと思います。 それではまた。元気で。 |
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You may say I'm a dreamer
But I'm not the only one I hope someday you 'll join us And the world will be as one |
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