荒年助食
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  前回は、たくさんの閲覧ありがとうございました。柳田村の合鹿椀に関しては、とても魅力ある深い深い物語があるのですが、国とは何か、日本とは何かという、とても際どい内容に至るので、web で触れるのは避けます。機会がありましたら、一冊の書籍に起こして世に出したいと思います。


今回は、ちょっと前に授業の一環でキャンパス近くの法花寺村に出掛けた時のことをアップします。

担当の先生によると「法花寺」は「法華寺」にあたり、この名は由緒がある古い寺に付けられることが多いということで、地域に残る伝承を手掛かりに、地元の名士の方の案内で寺があったとされる山中に入りました。

法花寺村字切図
 現地を案内してくださった地域の長老に尋ねたところ「古文書は焼いて捨てた」ということ。これでは「法華寺」まで辿り着けそうにありません。何か手掛かりがないと、闇雲に動き回っても無駄な労力を使うだけです。先ず、僕の古文書の先生に資料をお持ちかどうか尋ねてみましたが、お持ちでないということで、それならと豊岡市の教育委員会に問い合わせたところ大量に未整理のまま豊岡市立歴史博物館に収蔵されているとのこと。

ただ、あまりにも資料が多く、どこから、何から手を付けたらいいのか難儀しています。

いろいろとデーターを提供してくださっている豊岡市文化財室の担当者 I さんの指南を受け、まず古地図上にある社寺を一点一点つぶしてゆくなかで、埋もれている情報を掘り起こすという地道な策をとることにしました。

 
豊岡市立歴史博物館
  早速、歴史博物館に出掛け古地図の撮影です。収蔵資料を撮影室で確認すると、70×70×40(cm)程の大きなボックスが5~6箱あります。初めに法花寺村の古地図(兵庫県官下明治十一年但馬国城崎郡法花寺村山地見取図)を選んで撮影を始めたところ、地名や番地を改定した個所に上から和糊で張り付けた和紙の小片が、はらはらと落ちてしまいます。これは拙いと判断し古地図の撮影は諦め法花寺関係の文書を選びその撮影に切り替え。

撮影中に、担当者の I さんが、以前プロのカメラマンが撮影した資料があったことを唐突に思い出した!ということで、データをDVDに起こしてくださるという結論。





古文書を読むのは、謎解きの様で楽しいのですが、古地図は、職業柄どうしても絵柄に目が行ってしまいます。絵的に面白いものばかり。まるで『日本昔ばなし』のアニメの様です。
 
 






UP
 住人が転居したり、庄屋などの役付きが交代したりすると表記も替えるようで、新しい表記を薄紙に記して古い表記の上に貼っています。古くなると、この紙片がはらはらと剥がれてしまいます。I さんに伺うと、現在のリペアは、今の糊を使っては拙く、昔ながらの和糊で修繕するということでした。すぐに剥がれてしまうように思えるのですが、原則は崩さないようです。
  昔から不思議でならないことの一つに、明日香村の石舞台が、一体誰の墓なのか確定出来ていないということがあります。一応、蘇我馬子の墓では・・・?ということですが、はっきりとしている訳ではありません。築造が、7世紀初頭ということですから1400年程前のことです。たった1400年前の出来事、それも当時の権力者という特別な地位にあった豪族の墓です。文字に起こした記録もあったはずです。でも、人間はあっさり忘れてしまうのです。不思議でならないのですが、事実忘れてしまうのが僕ら人間の様です。
 
 ということで、但馬の片田舎城崎郡法花寺村にあったとされる古刹の記録を辿れないのも無理もありません。でも、これも何かの「縁」と考えて、市の文化財室 I さんのサジェスチョンを受け『兵庫県史中世・近世』を虱潰しに潰していくことに決めました。気の遠くなるような作業ですが、これが一番の近道の様な気がしています。
そうこうしているうちに暮れは三十日になってしまいました。年賀状の印刷を待ちながらの更新です。

昨年と打って変わって、今年の師走は暖かです。いつものようにあっという間の一年でした。本当は今頃、論文を五編ほど学会に投稿しているはずでした。 ところが現実は甘くはなく、仕事と学業を両j立させるのに思いのほか難儀しました。院は基本的に自分次第なので、弛めば弛みっ放し、積極的に深めればいくらでも深めることが可能です。その辺の塩梅がいまひとつですが、すこ~し呑み込めてきました。

フットサルは、今年の二月からご無沙汰ですので心身によくないな~と感じる毎日です。来年はこの辺を何とかしたいのですが。。

古文書教室も残念ながら行けてません。でも、何かを諦めないとパンクするのでその辺は鷹揚に行くつもりでいます。
 
礎石?
 
棚田跡
  気が付くと、世の中だいぶ違ってきて、仕事の話で言うと、先日東京の漆屋さんから中国産漆の値上げと、中国産ウルシの暗い今後の便りが届きました。そして、SAVOIR VIVREで好評だった「蕪大椀」の木地を会津若松の木地屋さんに見積もってもらったところ、「五寸を超える寸法は、ここ最近は作っていないので挽く木地がない」とのこと。なので特注扱いで一客五千数百円以上になるとのこと。漆芸家としては、やり辛い時代になってきたな~といった印象でしょうか。

あれもこれもの毎日ですが、来年はもう少し「漆」の題材をアップできたらと思っています。ただ、触れたらエンドレスになりそうなのが怖いです;;。


ということで、今年もあと一日とちょっとで暮れようとしています。早いです。心身共にいろいろ気づかいが必要な歳にもなりました。来年も健康に留意しつつ、勤労学生として仕事も勉学も励もうと思います。

良いお年を!
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