瓢箪彫り紋椀(s)


彫 刻 部 布着せ部





size: 12.5 × 7.5 cm
仕上げ:呂色漆(外)+本朱(内/柄)........朱の割合が多いうるしです。
彫刻部:極め彫り
布着せ部:麻布(蚊帳)
木地:栃材



制作秘話
この椀、まるで瓢箪紋を描くために出来たような椀です。でも、始めから瓢箪を描こうと思っていたわけではありません。実は、この椀は、正倉院に納められていた古い椀からイメージしたものです。その残像をもとに図面を起こした後、仕上ったこの椀は、外側のラインが全くオリジナルと逆で、元の椀とは似ても似つかないものになりました。
 

結果、胴の張り具合等瓢箪紋にぴったりのフォルムが「瓢箪から駒」のように転がり出てきました♪ なので、この椀は、瓢箪以外の絵柄が考えられない椀と言えます。


瓢箪紋を彫るにしろ、蚊帳を貼るにしろ、とても手間の掛かる作業で割の合わない仕事です。でも、装飾的な仕事は、他のみなさんがやりたがらないので、鎌倉彫出身の僕としては、雄々しく引き受けたいと覚悟しているのであります。
ほんと、儲からん;;;
 とほっ。。。


作業風景です♪ ↓↓

http://urushi-art.net/working/2008/1205/carveing.html