合鹿椀(shishi-botan)

獅子牡丹表面 獅子牡丹表面拡大 獅子牡丹下絵 裏面(宝相華) 裏面(宝相華)拡大

shishi-botan椀 コメント

これは、嘗て「その筋」の方が背中に刺青れた、所謂「唐獅子牡丹」です。このデザインを「その筋」の方と同じコンセプトで使ったならとんでも無いことになりますが、僕の好きな北宋風の牡丹とトゥリッキーな愛嬌のある獅子でコーディネイトすると、案外可愛いキャラクターに変身してくれるのが不思議です。

 それに最終の仕上げが、本物の緑青を沸かせていることも伝統的に固定した既存の「唐獅子牡丹」観を払拭するのに、多少役立っているかも知れません。それを裏付けるように、この作品をお買い上げ下さった方は、アンディー・ウォーホールの作品をご自宅の玄関に飾って居られる方等、例外なく現代美術にも強い関心を持った方がほとんどです。

 因みに「緑青」は、人体に何ら悪影響を及ぼすことがないことが科学的に実証されておりますので御安心を。