乾漆ぐい吞み B.C.110th - Levante シリーズ A
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| size:⏀6~7× h 5(cm) 仕上げ:火山灰+錫蒔絵 |
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| 漆という素材は、近代化以後工業化の発展で生まれた新しい樹脂(プラスチック)によって今という時代(同時代)の素材ではなくなってしまいました。その漆という素材と出会って僕は既に50年近く経ち今に至っています。今では僕らの身の回りにある器は陶器を除いて概ね樹脂(石油由来のプラスティック)となって生活を支えています。僕自身はエコロジストではないのでプラ製品は好きです、漆工芸家なのに・・・。特にイタリアのものはデザインもイカシテいるので一目を置いています。 そういった状況の中、敢えて漆を使うとは何かという問いは、終始僕の脳裏から離れることはありません。そうなると素材とデザインの乖離を埋めたい衝動に駆られ、行き着くところはデザインと素材の統合へと意識は向かいます。そういった流れの結果生まれたのが僕にとっての乾漆です。加えて分業が進んでいる漆工界にあって、乾漆は器など成形そのものが自作になるので、微妙でデリケートな形状を自由に形作れるところも魅力です。 とはいっても、素材と乖離しないデザインを希求すると、畢竟その整合性は古代や石器時代へと遡及することになるのが自然です。結果、僕の場合は古代中国の龍山文化や大汶口文化から大きなインスピーレーションを得ながら成形を進めてきました。それだけでは物足りなくなり、今では人びとの生活の匂いのする物語性をちょっと入れてみたくなり、石器時代ではなく B.C.110年頃のスペイン地中海沿岸の岩に描かれた岩絵や対岸の中東の地中海沿岸の岩絵を異化効果として入れて楽しんでいます。 |
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| 備考(Wikipedia より) 龍山文化(りゅうざんぶんか、龙山文化、拼音: Lóngshān wénhuà: ロンシャン・ウェンフア, 紀元前3000年頃-紀元前2000年頃)は、中国北部(華北)の黄河中流から下流にかけて広がる新石器時代後期の文化である。黒陶が発達したことから黒陶文化ともいう。 |
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| 大汶口文化(だいぶんこうぶんか)は、中国山東省を中心に紀元前4100年頃から紀元前2600年頃にかけて存在した新石器時代後期の文化。この時期は鬹(き)といわれる三足器(陶製の三本脚の調理器で、脚が長い)や紅陶でできた鼎(てい、かなえ、三本足の器)など多様な形をした陶器が特徴的である。 | |
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| イベリア半島の地中海沿岸の岩絵 壁画は主に、岩山の窪みや自然光の入る洞穴に描かれており、雨ざらしの状態です。しかし、保存状態は良く、何が描かれているのかはっきりとわかるものが多く残されています。いずれも作製された正確な年代は不明ですが、およそ紀元前8000年から3500年という説が有力です。(travel book より) |
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| 乾漆の器の成形過程です♬ 無茶苦茶雑然としているなぁ💦 |
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