TITLE:「 樹々の耳打ち 1976 」
 
 118×100×12 ( cm) 
材質: 栂

クリックすると大きなサイズの作品がご覧なれます


島刀♪ :ちょっと 一言

2009年、30年の時を経てようやく日の目を見ました。

そう、三十年程前、未だ僕が鎌倉彫の世界に入って一年ほどしか経ってない頃に、職場の先輩達がこぞって出品していた「日本現代工芸美術展」に向けこの作品は作られました。自信作ではありましたが、その後公募展への出品から、個展での発表形態にシフトした僕は、こういった近代主義的な作風の大作は制作しなくなり長らく仕事場の奥に仕舞い込まれていました。

今回東京アメリカンクラブでの展示で銀座厨子屋さんの社長の目にとまり、本社ALTE MEISTERさんの社員食堂に展示される運びとなりました。

この作品には想い出が沢山詰まっていますが、この世界で生き抜く覚悟と決意にみなぎった力作で、その心意気が今でも伝わり今回の流れになったと思います。何よりも『樹樹の耳打ち』が一番喜んでいるものと思います。
感謝。