温暖の差が激しいからか、またちょっと風邪気味になってしまった。歳はとりたくない。。。。。

そうはいっても後三日で最終日となってしまったところで意を決し、先週の金曜日に東博の『書の至宝展』へ這って?出掛けた。(これを逃したらあとで無茶苦茶後悔しそうだったので)。


昼まで家で横になり、出掛けに朝日新聞の販売所で幸運にも招待券をいただき上野に着いたのは3時と、ここまでは順調だったが、入り口で整理券を渡された。

失敗した!平日とはいえ最終日前の最後の平日は、やっぱダメか。。。と観念。腹を括って休憩を兼ね、4時の入場までソファーに腰掛けて『芸術新潮(古今和歌集1100年ひらがなの謎を解く)』で事前に予備知識を詰める。

それにしても日本人の知識欲は凄い........とはいっても大半が中高年だが。

先月の松屋での『九谷展』の時もつくづく思った。。。。背が高く生まれてきてよかった、人を掻き分けなくて済む;;;

金曜だというのに、閉館はたった1時間延長の6時というのは解せない。
あっという間の二時間。パンフを買って暫くソファーで休み外に出ると、とっぷりと日が暮れていた。
 館はライトアップされ好い雰囲気だ。

何と言っても、今回の出品作の中で最も印象深かったのは、藤原行成筆の女手(ひらがな)

いまはゝやこひしな
  ましをあひみむと

たのめし  ことを
      いのちなりける  
平仮名がこんなにも美しいものだったとは.........感慨無量。
「ひらがな」は、中国で生まれた漢字から派生したとはいえ、日本独自の文字といえる。

二十年以上前、ドイツからの留学生と話す機会があった。当時の僕は、欧米にコンプレックスをもっていたのか日本の文化にはオリジナリティーがなくて不満だった。しかし、彼女(留学生)は言った。
「確かにオリジナリティーはないかもしれないが、ユニークさはある。ユニークであるということは、とても大切なことだ」と。

(つづく)

(pm 6:19)

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