椿紋大椀

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Type 1

椿紋の絵柄をノイズなしに描こうと,初めて制作した時は,内側に布は着せませんでした。また,幹の部分は白漆を使っています。イメージ通り素朴でストレートに仕上がりました。

葉脈や雄しべ雌しべの一見すると線描に見える部分は,「掻き落し」としといって,へらの先で漆を引っかき削り落として表現する伝統的な手法を使っています。

size:φ17.5 × h 11 (cm)  栃材

Type 2

普段通り内側は,布着せにしました。布目が椿の絵柄を邪魔するのでは・・・・?という心配とは裏腹に,結構いいハーモニーを醸し出してくれています。幹の部分は,白漆と白檀塗り(透き漆に錫粉を混ぜて塗る手法)で仕上げてみました。イメージを暖めれば暖めるほど,仕事の密度が高くなっていくようです。

この秋,アメリカはロスに出店する日本料理店に5月に納めましたが,向こうでどの様な反響があるのか楽しみです。

size:φ17.5 × h 11 (cm)  栃材

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