新古文字椀 (漁×4種)


漁 no.1 漁 no.2
漁 no.3 漁 no.4


size: φ17.5 × h 9cm
finish:半艶消し渋朱.+錆仕上げ(高台周辺)
文字部:錫粉(蒔き放し)
木地:栃材

ここで使う半艶消し渋朱は、15年ほど前に作ったものを冷凍保存していて、これぞ!というものに使うことにしています。
 以前、ドイツの現代美術評論家のイルムトラウド女史にも「ビロードのような、ローズレッドのような渋い好い色だ」と褒められました。僕の調合した「うるし」の中で、一番出来映えの好いものかも知れません。

原始美術を繙くと、地球上のあらゆるところで、亀にならんで魚はたくさんの記録が遺っている。恐らく、最も捕獲の容易な、且つ重要な蛋白源だったと思われる。

ここで取り上げた「漁」の文字は、同じ殷墟文字ではあるが発見された時代や場所によってかなりの違いがある。

また、網や釣り竿、そして仕掛けなどを駆使して漁をしていたことが見て取れる。そして、それを象形として文字化しているのが親しみやすさを生んでいる。

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