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正月
五月の個展の縁もあって、この9月23日(月)~9月29(日)前橋は君香堂さんでアパレル作家青木りつ子(山猫しろシャツ店)さんとの二人展が企画された。
 二人展は初めてのことで、どんな流れになるのか見当もつかない一方、何か異種混合による化学反応の様な効果も期待出来てちょっとワクワク🎵

僕の出品作は、アクセサリーで、作家として初めての個展を渋谷の「工雅」さんで開いて以来の出品になる。五月の個展の際に、鎌倉彫の修行中に起こしてそのまま放っておいた図案を拾い直して仕上げてみたことから発展した。アクセサリーだけの個展では、ちょっと負担になるし、二人展の様な企画が成り立つかオーナーに伺ったところ、手の込んだ作品創りのため出品数に限りがあるアパレル作家の青木さりつ子さんとのコラボを勧められた。

Hommage to Zadkine(black)
蓋を開けてみると・・・やはりコロナは終息していないなぁと。五月より客足が鈍いのだ。それと二人展という展示スタイルは、双方で作品同士が共鳴し合い、ハーモニーの様なものを醸し出さなければ、ギャラリーに訴える力が弱い。まっ初の二人展だったことと、初のアクセサリーだったなので仕方ないかなと。

ただ、収穫はあった。

若い頃、月に一度は銀座の画廊巡りをしてたが、7丁目からスタートして1丁目、そして京橋までのルートに現代彫刻研究所?(だったと思う)があった。偶然、そこのスタッフだった方が前橋出身の方で帰省した折に君香堂に寄られた。青木さんの服を試着した後、僕のアクセサリーに歩より手にしたのは「Homage to Zadkin」。「こんなに小さい空間にザッキンが詰まってる~」と痛く気に入ってお買い求めいただいた。自分としても自信作だったので嬉しい限り。



蕪紋帯留め(錫蒔絵)
お隣に嫁に行った 蕪紋帯留め(錫蒔絵)。着物のよく似合う日本美人なのでぴったりかなと。。

Mushikui (錫蒔絵)


竪穴式住居跡


Mushikui (すす玉)


Mushikui (緑青)
このMushikui シリーズは、当初(30年以上前)古木の虫食い跡からイメージしたが、ある時「竪穴式住居跡」の航空写真を見た時から更にイメージが膨らみ現在のスタイルになりました。今回は緑青+ミクストメディアも作ってみましたが好みは分かれるようです。それでも試作品二点は壁掛けのオブジェ兼用でお一人の方に嫁に行きました。



真鍮落書き象嵌ブローチ(すす玉)



真鍮落書き象嵌ブローチ(緑青)
  今回の一押しは、真鍮落書き象嵌ブローチだったのですが・・・いまいちでした。能を趣味になさっている方が、緑青を選ばれました。帯留め兼用で金具を付けましたので、街中でも楽しんでいただけるかなぁと。  
 
Bach 直筆音符写し(錫蒔絵)
 
  今回初めてのアクセサリー、そして二人展だったが、お相手のアパレル作家{山猫しろシャツ店)の方の作品や制作姿勢を知りとても勉強になった。この七月に同居なさっていた高齢のお母様が亡くなるという境遇の中で、キャンセルなく敢行なさったことにオーナーも胸を撫で下ろしておられた。

エクステリアとしての服を求めてこられる方々は、僕にとって初めての出会いだったので、インテリアの範疇にある自分の作品の客層とは全く違うこともあって学びも多かった。

「装うとは何か」というテーマにどう応えてゆくか・・・これはこれで本質的で面白く深いテーマになるので、アクセサリーというアイテムは、今後の自分の制作の幅を広げる意味でも意義深い二人展だったように思う。今回は人口32万人の地方都市前橋だったが、これが1000万都市の東京だったならまた違った反応が見られたはずなので、そこは今後に期待したい。
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