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今年もやって来ました「金浦子供会」です。 昨年同様、この村にのこる小学生はたったの二人です。このまま行くと、来年は一人になってしまうので、今年は「爺ちゃん婆ちゃんに椀を贈ろう」という企画にしました。というのも、この前の漆のイベントで思いっきり被れた方が二人も出たので、ほんの少し漆を使うことで済む「椀に殷墟文字」をという恒例の企画にしました。 漢字の原型である殷墟文字は、かなりエグイ意味が多いので、初年度は、漢字の持つ意味をそのまま伝えるのは避けました。でも、今年は子供らに白川静の辞書(字統)を牽かせてみました。「久」という文字を含む爺ちゃんを持つ子は、その意味「屍体を後ろから木で支えている形」と声に出したあと、顔を見合わせて一同大笑い。子供はあっけらかんとシリアスな現実を笑い飛ばします。もちろん、この後に、殷の時代は「死」の持つ意味が今と全く違うことの説明は加えましたが。子供の感性はホント面白いです。 |
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初年度と違って、こちらが何も言わなくても、私語もなく、うろつくこともなく真摯にこのイベントに参加していました。子供は、自然と成長しているのですね。毎朝、ラジオ体操に付き合い、その後サッカークリニックをしていることも大きいかも。先週の日曜日には、お隣丹波市春日での招待cup(8チーム参加)で優勝をしたそうです。五年生で体重30kg身長140cmのアツも、二点を決めたとのこと。いつも我が子には厳しいお父さんも、月曜の朝はニコニコ顔で「おはようございます!」と声を掛けてきました♪少しは役に立てたかなと。。 | |||||||||||||||||||||
ユウキ |
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何をやらせても才能あふれるユウキ。チームでは、監督が元ヤンマージーゼルのキーパーだったこともありキーパーをやっていますが、フィールドでもボール扱いやアイデア溢れるプレーには感心させられます。四年生の頃は、我儘で勝手気ままに動き回っていましたが、今では大分大人になって色々なことに真剣に取り組んでいます。六年生にもなると人は大人になるのですね。 | |||||||||||||||||||||
アツキ |
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親子というのは恐ろしいもので、そのDNAはしっかり受け継がれてゆくようです。但馬の気質をそのまま引き受けたような「真面目」な性格の親を持つアツシ。さほど器用ではありませんが、何をするにも真剣に取り組みます。そして、味のあるいい字を描きます。「アツキ、習字とか図工の成績良いだろう」と聞いたところ「2」という返事?「2って何?」と聞き返すとユウキが「1・2・3」評価であることを教えてくれました。何だ5点法じゃないのか、びっくりしたな~。まっ「良く出来ました」ということか。朝練の甲斐あってドリブルも大分うまくなりました。 |
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過疎化という現実と子供たちは、それぞれどう向き合っているのか・・・。毎日を懸命に生きているのだろう。はたから見ていると、直ぐそこまで来ている現実を、しっかり受け入れる心の準備は既に出来ている様にみえる。「こどもは、みんな分かっている」といったのは吉本さんだ。その通りだと思う。 この地の人は、なかなか本音を口にしない。先日も、前日に神戸まで出掛けてJリーグの試合を観戦。帰宅したのが11時過ぎていたので、翌朝の朝練は身体が言うことを利かない。それでも無理をして顔を出そうとするので中止にした。親も「昨日遅かったので・・・」とは言い辛いようだ。なので翌日「子供は、いつもサッカーに欠乏しているように接しないと嫌いになる、だから無理をしないで積極的に休ませましょう」と親に伝えた。わざわざ引き受けた僕に済まないと感じて言えなかったのだと思う。そういうところは、こっちが察しないとね。。 イベントのあと、毎日使わせてもらっている公民館の庭掃除を子供たちと一緒に。この後、軽トラに三人乗りで近くの芝生のある空き地に。広くて思いっきり蹴れるのは普段経験が出来ないので楽しい。一年前の子供たちとは随分違い、ゲームをしていてもリフティングゲームをしても楽しい。 ユウキは、中学に入学してからも来ると嬉しいことをいっているがどうかな。。成長した姿をみたいものだ。 一年は早い。来年も相手が出来るよう精進しようっと。 |
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