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「漆の考古学Ⅱ」をしっかりお読みくださり感謝です。まだ続きます;; とはいうものの、ちょっと堅く重い内容なので肩がこるかも知れませんので、こちらの方に近況報告することにしました。 目の回るほど忙しい毎日ですが、今年も前々から要請を受けていた地域でのイベント「第二回漆教室」を、先週・先々週の週末に開きました。今年は「My 盆に殷墟文字を彫る」です。地域の青年会が主催なので、参加者の平均年齢は意外と若いです。 栃材の盆を拭き漆で仕上げるので”被れ”に一番気を使います。ビニールの手袋を二重に付けて、取り外しは十分注意をするように口を酸っぱくなるほど繰り返したのですが・・・・。 被れちゃいました;;一名。ヤンチャなCさんです。 |
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前期の論文概略報告会のため、ちょっとフリーズしてました。 この間、Cさんは漆被れが大分改善した様でホッとしています。 やはり全面的な漆作業は無理があったかもです。。来年は、それほど漆を使わずに済む工作にしようかな・・・・と。それでも皆さん楽しんで頂けたようで何よりです。結局、盆に好きな殷墟文字を丸刀で彫ったところに火山灰を蒔くといった仕上げとなりました。忙しくて仕上がりを見てません;; 仕事で仕上げの日に参加出来なかったメンバーは、7/12に揃って仕上げる運びなので、何れここでお披露目したいと思います。 |
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ちょっと前に、車で5分(自転車で8分?)のご近所にある玄武岩公園に出掛けました。前々から近くにジオ的なスポットがあることは区長からも聞いていたのですが、ちょっとなめてました。凄かったです。ちょっと前までは、先祖の墓石は全てこちらの石材を使っていたといいます。院の授業で玄武岩の何たるかは凡そ教わっていたのですが、実際に目の前にすると自然って凄いもんだと素直に感じます。 何が凄いかって、40万年程前の火山(こちらも車で5分ほどの宝山)の噴火で僕の住んでいる金浦地区は勿論、この辺りは全面火山灰や溶岩で覆われていたようなのです。サイコロのような、ころんとした六角形の柱状節理の岩が重なり合って何本もの柱を形成しています。一部柱から外れて単体の岩となっているところもあります。噴火によって噴出されたマグマが冷却され、玄武岩溶岩の厚い層が形成されたということですが、極ご近所にこんなにも立派なスポットがあるとは迂闊でした。 |
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但馬は、鉱山が多いことから分かるように地質的な資源の多いところです。生野銀山や明延鉱山、そして神子畑鉱山と、金を始め銀・錫・銅が豊富に出ます。今でも沢山の資源が地中に眠っているのですが、精錬に要する経費との関係で海外から輸入した方が安くつくので全て閉山しています(もったいない)。何せアルゼンチンや中国などでは露天堀といって、むき出しでレアアースを採掘できるので日本はまるで勝負になりません。 僕の住むところからほど近い糸井地区の山奥に朝日村という忍者の里があります。これは内緒ですが、ここに流れる渓流には、今でも結構な砂金が出るそうです。これは内緒です......って、ここでばらしちゃバレバレですが;; 関東からこちらに来ると、物理的な資源が豊富なのに驚かされます。地元の方々は、普段から見る日常の風景なので無頓着ですが、僕ら関東人からすると宝の山です。残念ながら裏日本であることや、都市部からかなり離れているので観光客も少なく、先日の「ブラタモリ」じゃないですが、鎌倉の年間2300万人という数字には今更ながら驚かされます。 |
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玄武岩公園 |
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都がどこにあったか、あるいはどこにあるかで経済や文化の中心が変わります。ここ裏日本は、歴史の表舞台にあまり立ったことがありません。なので、地域の人たちは地域に残る資源に大した価値があるものと思っている様子もなく、当然と言えば当然なのですが、何かもったいないな~といつも思います。 玄武岩公園の直ぐ近くに、今では廃校になってしまった育英小学校があります。何とその校庭のど真ん中に古墳があるのです。いやもうびっくりです;;ここも新区長から聞いた地域資源です。 他にも、お伝えしたい地域資源が未だ未だたくさんあるのですが、アップする時間がありません。朝日村の忍者の里で、分身の術を伝授してもらおうかなと。。もう三つほど身体が欲しいのですが儘なりません。 次の報告は、僕の修士論文のフィールドワーク地である養父市大屋町の「うちげぇのアートおおや」になります。このアートイベントには、大屋地区の作業場に通う知的障害者の方々が描いた絵も飾られています。言うまでもなく素晴らしいので、今日、院のキャンパスのホールで展示が可能か学部長に聞いたところ「僕の直感ではウェルカムだね。事務局長に確かめてみる」ということで、速攻許可を頂きました。我が町の和生園さんにも呼びかけ tanaka.dot の田中さんの絵や黒川君の愛犬シルバの絵もコラボで展示できたらと思案中です。 請うご期待! |
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育英小学校 長者森古墳 |