世間はどうやらアベノミックスとやらで大企業を中心に潤ってきている・・・・らしいのですが、末端でうろうろしている僕らにはあまりピンときません。民主に期待していたところに震災が勃発し原発事故。その責任を全て民主党に押し付けて僕らは MISOGI にしてしまった感があります。イケイケどんどんの安倍首相の流れに掉さす者も出づらく、なんかおもしろくね~な、といった感じが続いています。



そんな今をアカデミックに分析している videonews.com ですが、始まりのニュースコメンタリーは無料でYouTube で観れますのでどうぞ!と知り合いになったばかりのMさんにメールしたところ「長すぎて眠くなってしまいました」とありました;;

僕はMさんより硬派?なので、仕事をしながら毎日のように聴いているのですが、聴きなれない方は眠くなるかもしれません。

ならば トップ ↑ でご紹介した”ニュースペーパー”のコントはいかがでしょう♪

この作品は、ちょっと古い選挙直後、自民圧勝のあとを受けての事時漫談ですが、眠くなるほど長い videonews.com の対談内容を優に凌ぐほど「今のやりきれない空気」を6分44秒で見事に言い当てていて素晴らしいの一言です。
 
  Today's image index 2014
01/25  6分44秒
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essay +column+
2009 & 2012 Today's image index
windows 8 は、本当に使い勝手が悪い最悪な OS だ!   と突っ込みを入れながらの更新です。

さて、この http://urushi-art.net も今年で17年目に入ります。始めた動機は、工芸誌の廃刊が続き、比較的よく工芸を扱ってくれていた婦人雑誌も廃刊に追い込まれ、その道の大手だった「家庭画報」は、10年20年前のネタを繰り返し使っていて、「家庭画報」が「家庭画報」をコピーする…といった状況が我慢ならなくなり、ならば丁度新しいメディアであるインターネットを使って独自の情報発信をしよう!と考えてホームページを立ち上げhttp://urushi-art.netを始めました。



17年経ってみて、当初期待したほど日本では、ネットを上手く利用して個人も組織も質の高い情報発信をするようにはなっていないのが現実で残念です。
欧米などでは、ツイッターやフェイスブックを使って政治はもちろん、NPO など様々な組織の活動にネットが有効に使われています。日本では、ネット右翼などと呼ばれる輩が、その匿名性をいいことに精々個人や組織を誹謗中傷するツールとして使われているという貧しい状況です。寂しい話です。
とはいっても、マイナーな工芸が、既成の雑誌やTVなどの旧メディアに取り上げられることは、広告収入に頼る現状から言って視聴率がすべてでしょうから、なかなか深くは取り上げられることはないでしょう。状況は17年前と然程変わらないので、僕としてはhttp://urushi-art.net を、しこしこ書き続けていこうと17年前と少しも変わらないモチベーションをもっています。自分でも感心するくらいです;;


その http://urushi-art.net ですが、震災時にはアクセスがガクンと減りましたが、一昨年あたりからまた増え始め、今では始めた当初の5倍ほどに増えています。週にすると12000から15000リクエストをカウントしています。堅いテーマのHPの割には良く立ち寄って頂いていると思います。テーマによっては一日に5000件に跳ね上がったりすることも稀にあります(法隆寺の天井裏のエロな落書きをアップした時の20000件/日には遠く及びませんが♪)。



時々、どなたが観ておられるのかな~と気になったりしますが、意外な方が観ておられたりするので、その辺はあまり気にせずマイペースは続けて行こうと決めています。
この地に移って八か月が経ち、仕事のペースや心身両面のバランスをとる術が大分飲み込めてきた。雪や雨の多いこの時期、晴れ間が出ると道路の乾き具合をみて急いでウィンドブレーカーに着替え自転車でダッシュしている。自宅から直ぐ近くの夜久野のドライブインを曲がり、記念樹銀杏のある茶堂に向かうコースは、信号もなく車もほとんど通らない。ゆるい坂がいい負荷になり走り切った後の爽快感が堪らなくいい。



雨と晴れが続くと積もった雪も結構早く消えてくれるのに気付き、運よくドリブルの練習が出来たりする。ずっとボールをけり続けてきた身体には、汗をかいたり、運動負荷をかけた後の爽快感が刷り込まれていて、この歳になっても晴れると体が疼く。膝や、このところ頸椎までも故障し歳を感じるが、体を動かすことの快感は死ぬまで続くと思われるので、ずっとこんな感じで故障と付き合いながら行ければいいな~と願うところです♪
このところ、自分はこんなことがやりたかったんだっけ・・・と気付くことがあって、何か落としてきたものというか、忘れ物を思い出して拾い直しているような、そんな気分になることがある。それは主に地域とのつながり方というか、自分の住む町との関わり方になる。そして、それは逗子でやり残したことに重なっている。



バブルが弾けて、それまで潤沢だった地方自治体の予算も激減し、地域は行き成り緊縮財政にシフトした。逗子に郷土歴史博物館を!という動きも細々とあったが、今更箱物はないだろうと自然消滅してしまった。僕自身は、その流れとは関わりなく独自に身近な地域の歴史を記録に残そうといろいろ調べ物をしたり、昔から郷土史を語り継いでいた方々に接触し、そのリソースを資本がないなりにまとめるには、仮想博物館というか、 web site に博物館を立ち上げてしまえばいいと考えていた。



そういった経緯もあって、「自分らしく生きてゆく」ということは、地域に深く根ざさないと自分そのものも自己実現しないし、自分をも見失うといった感覚をこの地でも強く持っている(思えば遠くにきたものです)。

就労継続B型事業所・和生園
兵庫は朝来市に移って数ヶ月後に、鹿児島の「しょうぶ学園」での衝撃が強かったこともあり、僕の仕事の一部を手伝ってもらうことと、施設の独自ブランドを何か作れないだろうか・・・・という想いから、この地の就労型障害者施設「和生園」を訪ねた。


驚いたのは、その生産高と賃金の高さだった。その中心となる業務はランドセルのベルトの加工だが、この部門だけで年間1000万を超える収益を出している。加えて全国平均の一人あたりの賃金が、約15000~20000円のところ、この施設では25000円の支給があると施設長が誇り高く応えていたのが印象深かった。



この施設に、ランドセルのパーツを出している企業は、「天使のはね」というCMでお馴染みだが、中国進出も考えず国内で生産し続けているその姿勢に脱帽。そして何よりも感動したのは、ランドセルのベルトの縫製や糊付けを、多少のハンディーがあっても自動的に仕上がってしまうように、特殊な金型を独自に編み出した施設スタッフの熱意だった。
 
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「和生園」作業現場
 和生園の年間を通じての収益の大きさと、それを生み出すためのスタッフの方々の創意工夫と熱意に圧倒されて微力にもならないな~とちょっと距離をおいてしまっていた。そうしたところ年の初め年賀の代わりに施設長から頂いたメールに「施設のブランド品立ち上げの際は是非力を貸してほしい」とあったことをうけ「スポットで良かったら蒔絵の研ぎの仕事があるのですが・・・」と振ってみた。



丁度、ランドセルの仕事が一段落して施設に余裕がある時期なので「是非トライしてみたい」ということで、主任とお二人でみえた。


三人だと流石に狭い工房で、小道具を出して研ぎの手ほどきをしたところ、若い主任が速攻仕事に没入し熱心に作業し始めるのに時間は掛からなかった。普段如何に研究熱心か分かるというものだ。
 大旨作業の進め方を説明し「やくの木と漆の館」のスッタッフに仕上げてもらった90点の出来のサンプルをお持ち頂き、施設に帰ってから適正のある園の利用者と共に仕上げてもらうことになった。
 数日後、「これくらいでどうでしょうか・・・・・・?」と三枚ほど仕上げてこられたものは1枚を除き75点から80点の出来で、研ぎ足りないところを指摘して持ち帰って頂いた後「ちょっと厳しいかな~。。」と不安になったので「もし難しいようでしたら、違った仕事を出します」と伝えた。数日後に再び持ってこられた折敷の研ぎは見違えるほどきっちり磨かれていて、きっと僕以上に創意工夫してくれるのでは・・・という思惑通りの仕上がりにちょっとびっくりさせられたと同時に、その潜在能力に改めて感心させられました。


僕としては、あまり割の合わないだろう研ぎの仕事は一応繋ぎで、本命は和生園ブランドの立ち上げにある。そちらの方は、アイデアがいくらでも湧いて出てきて楽しくてしょうがない。既に、行政の方へは、その提案レポートはパブリックコメント・朝来市経済成長戦略(案)として提出済みです(丁度タイミング良く募集期間でした)。話が具体化した段階で、ここでも紹介したいと思います。面白いアイデアですよ~♪絶対皆さんも朝来市に来たくなること請け合います。
 

 さて、相変わらず雪は降り積もっていますが、大したことありません。ニューヨークは零下20℃というから、それに比べれば未だ未だです;;そして、4月末銀座での個展が決まりました。その準備もありますし、あっという間に桜の季節になる予感。



「6分44秒」から大分離れたところに来てしまいました。久し振りの社会ネタは、精神衛生上とても大切な気がします。ニュースペーパーのDVD、買ちゃおうかな。。



実は今朝ピンポンで起こされました;;眠いですzzzzzzzzzzz

なんと和生園の施設長が「急がれているようなので」と、わざわざ研ぎ上がった折敷を持参して下さった。どうでしょうか・・・・と疑問型で振られましたが、これが完璧!僕より丁寧で上手、おまけに上質な愛が混ざっていそうです。「横で作業を見て見たかったですね~♪」と興奮気味にお伝えしましたら「集中が利かなくて直ぐに飽きちゃう子もいるんですが、ここをもうちょっとこうして・・・と助言すると、こんな具合に仕上げてくれます」と、嬉しそうに現場のお話をして下さった。



「和生園」作業現場
これからは、錫蒔絵の研ぎは全て和生園さんにお任せしようと決めました。大した量ではないので気が引けますが、小物を含め落書き錫研シリーズをどんどん作ってお手伝いして頂きたいと願うところです。今のところ工賃は「やくの木と漆の館」のスタッフと同じ額ですが、仕事の質からいうともう少し上げてもいいように思いますが、今後検討に値すると考えています。それに、僕も新しい事業の立ち上げに関しては当分ボランティアに徹するつもりなので、ここはビジネスライクに暫くこの流れで行こうと考えています。 




それにしても予想を超えるそのポテンシャルは凄い!の一言です。健常者の気の利いた助言と補助が適切であれば、知的障害者といえども僕らと同じ、いやそれ以上の成果を出す能力を持っています。僕らとコラボを組めば2倍3倍の成果が形になって出ることは間違いなさそうです。



こうなると早く新事業を立ち上げ「和生園ブランド」を!この目で確かめたいと少々気が競って来ました。

昨日も、役所の方から電話を頂き、市内にお住みの建築家の方(嘗て竹田城跡辺りで栄えていた漆器の研究をしている方)が、お話を伺いたいということですが如何でしょう?という内容だったので、「いつでもどうぞ~」とお応えした序でに「朝来市経済成長戦略・パブリックコメント」の流れはどういったものなのか部署に聞いてもらえないか・・・とお願いしてみた。行政はどうしても動きが遅いので、そこを見極めながら、こちらは独自の動きを自主的にして良い企画をどんどん推し進めていこうと施設長ともお話しして別れました。
 
 新しい企画とは、ここ兵庫が日本一古墳が多いところ・・・に関連づけたものです。皆さんにお伝えしたくて喉元まで出掛かっていますが、ここは我慢我慢。。   でも、ちょっとだけヒント.......縄文人は、ドングリや胡桃の入ったクッキーのようなものを食していました。名付けて”縄文クッキー”♪・・・・おっと企業秘密;;まだまだ盛りだくさんの企画があります。


新企画、請うご期待。


ではでは。